マテガイシーズンインの前にアカマテガイを食べてみた

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いよいよ春本番、水も温み、海辺の遊びがはかどるシーズンとなりました。
午前中に潮が大きく引く春は、浜辺で貝を掘るのには最良の季節です。

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アサリやシジミのようなポピュラーなターゲットも楽しいですが、ある程度やり慣れてくるとよりハードでテクニカルなものも狙いたくなるのがハンターの性。
というわけでぼくはこれからのシーズンはもっぱら、アナジャコ、マテガイを追いかけていろいろな干潟に行くことになります。

初物アナジャコをシャア専用寿司にして食べてみた
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東京湾奥部において、マテガイは昨年、大きなサイズこそ少なかったものの、稚貝の大量発生が確認されています。
今年の春は例年よりも楽しめるのではないでしょうか。期待大です。

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採れるマテガイ、採れないオオマテガイ


さて、マテガイは基本的には自力で採って食べるものと考えられていますが、味の良さや調理の簡単さから流通上も一定の評価を与えられており、首都圏でも鮮魚店やスーパーで見かけるようになってきました。
カイマキ(漁業用のでっかい熊手)で効率的に獲れるアサリやハマグリと異なり、手漁や特別な漁具を必要とするマテガイは一度に大量に漁獲することができず、流通するとなかなかの高価格で売られます。
輸入もされており、ときに一束で2000円くらいすることも……


だもんでぼくはあまり購入することはないのですが、種類によってはためらわず購入するものもあります。
それはオオマテガイの仲間。

オオマテガイ ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑

親指よりも太く、長さも15㎝に迫るこの巨大な種類のマテガイは、潮間帯(潮が引くと露出する部分)にはほとんど棲息していません。
なので自力で採ることができないのです。

その一方で大きいだけあって普通のマテガイよりも食べごたえがあり、ニンニクを聞かせたワイン蒸しなどにするとなかなか高級な逸品となるため、あるとついつい買ってしまいます。


先日も吉池をうろついていると、貝コーナーにまるで葉巻のようなオオマテガイが売られており、激しく足を出し入れしていました(卑猥)

しめしめと思い購入しようとしたのですが、よく見るとなんだか趣が違います。

……なんだか黒い。そして身が鮮やか……
……あっ、これ、噂のアカマテガイとやらなのかな?

憧れのアカマテガイを食べてみた

暇になるとついWikipediaの記事を読みまくってしまう「ウィキペディアン」という人々がいますが、魚クラスタの中にはきっと、暇になるとぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑を読みふけってしまう人々も少なからずいると思います。ぼくもそう。

先日もふらふらとサイトをサーフィンしていると、不思議なマテガイのページを発見。
それがアカマテガイでした。

シルエットやサイズ感はオオマテガイそっくりなのですが、殻の色が真っ黒です。
それだけなら泥中の還元作用によるものと言えなくもないですが、最も違うのは身の色。

鮮やかなオレンジ色で、オレンジがかったクリーム色のマテガイ・オオマテガイとはかなり差があります。

アカマテガイは瀬戸内海や九州西部などの内湾の、やや沖合の砂泥底に棲んでおり、獲るときは「マテ突き」という剣山のような道具で海底をドスドス刺していくのだそう。
素人が採るのはまず無理そうですね……

見つけて以来「ぜひ一度食べてみたい」と思い続けていたのですが、サイトにも「関東ではほとんど入荷を見ない」とあるように、これまで出会う機会がありませんでした。
なので今回は望外の邂逅。一期一会の気持ちを胸に、恭しく購入させていただきました。

アカマテガイを食べてみた


購入したアカマテガイ。
とても生きがよく、盛んに足を出し入れしています(卑猥)

これだけ新鮮なら、生イケるかなー

巨大な足を二つ割りにして内容物を掻き出し、

いたたたた

醤油で食べてみます。

……(`・〰・´)
む、悪くは……ない。
ちょびっと生臭いけど、そんなに気にはならないです。
柔らかくてしっかりとした甘みがあり、大きいので食べごたえもしっかり。

でもやっぱり加熱が美味しいタイプの身です。
つぎはオーソドックスに、ワインバター蒸しにしてみます。

……(≧ω≦)
美味しい! 
マテガイは加熱すると身が締りムチムチとした歯ごたえになりますが、アカマテガイは加熱しても柔らかく、サクサクとしています。
甘みはより強くなり、バターとニンニクが非常によく合います。1匹の満足感がデカい……!

もうひとつ、天ぷらにもしてみましょう。

(≧∀≦)
良いですね! 油との相性が本当に良い。
衣に負けない強い風味と旨味があります。
でも揚げてると爆発するのはマジで怖い。衣を工夫しないといけない感じです。

いずれにしても、大きさによる食べごたえの妙が魅力と言えそうです。

味:★★★★☆
価格:★★★★☆


干物にして軽くあぶって食べても最高と聞いたので、次回やってみたいところ。

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魚介その2(魚以外)
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野食ハンマープライス

コメント

  1. hitomi より:

    みたみた、吉池のマテガイ!美味しかったんですねー!アメ横センタービル地下と吉池は行けば必ずチェックしてます。船橋カクジョウも新潟の魚が楽しいですよー、春日部にもあるらしい。養殖鮑1個150円でした。

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