みんな大好き単分子カッターもウツボの皮の前には無力

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先日、野食感謝祭の帰りにwakiyakuさんと話していて、石器の話題になりました。
曰く「黒曜石の打製石器(剥片石器)はみんな大好き単分子カッターになっている」。


単分子カッターというのは、刃先が単分子レベルの厚みしかないというこの世で最も鋭利な刃物のことです。
フィクション界ではとても人気のある存在で、厨二御用達マンガ「ARMS」の「神剣フラガラッハ」などいくつかの武器の設定に取り入れられています。


――――――力が欲しいか?

いらない――――――


現代の技術力では実現できないとされる単分子カッターですが、なんとまあ縄文時代の刃物であるところの打製石器で実現されているというのです。
「天然のガラス」である黒曜石に衝撃を与えて切っ欠くと、先端は自然に単分子レベルまで鋭利になる、ということですが、ホントかなぁ……

刃先にその秘密はあった…「人類が発明した最も鋭い刃物」は石器時代の黒曜石のナイフという話

でも確かに、先日の野食会で小林亨さんが持ってきてくださった手製の石器、これがめちゃくちゃよく切れたんですね。


で、その時の黒曜石ナイフを2種類いただいてきているので、それで捌いてみて、その切れ味がホントに単分子カッターレベルなのかを確認してみたいと思います。

捌くのはもちろんそう、ウツボ。

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石器でウツボを捌いてみた

先日、野食感謝祭用にウツボを釣ってきまして。

最近は釣ってすぐ活け締め⇒血抜きをしています


3匹釣れたので1匹はおうちで食べることにしました。

このウツボ、全身が強烈にヌメっているのに加え、皮がきわめて強靭なため捌くのが難しいとされています。
研いでない出刃や市販の西洋包丁では全く歯が立ちません。


いつもはキンキンに研ぎあげた小出刃でやっていくのですが、今回は単分子カッターを用います。

ヌメリをよく落としたウツボの、まずは頭を落としますが……

……(´Д`;)切れねぇ
これはなかなか厳しいです。

続いて3枚におろしていきますが……


(´Д`;)やっぱりダメぽ。
数回切りつけるとようやく切れ目が入る、というレベルです。
西洋包丁よりはよく切れるけど、出刃ってわけにはいかないな。。
おいおい単分子なんじゃないのかよ。。それともウツボの皮はARMSの力をも凌駕するのか……!?

ただ、さすがに肉のほうはサクサク切れますね。
打製石器は刃先が微細なギザギザになっているので、それが筋繊維に引っかかりのこぎりのように切り裂くことができるようです。

刃先すごい薄い


神剣フラガラッハというよりは無限刃に近いな。



一応身側からもやってみたけど


やっぱり厳しいすなぁ……


あれだね、出刃だって研いでから使うんだから、石器だって使う前に先端を剥離させてから使わなきゃダメなのかもね。
単分子カッターなんて空気と触れてるだけで刃先鈍っちゃいそうだし。
切り欠いた瞬間が単分子カッターになっているのかも……?

切り欠く道具も手に入れないとなぁ……鹿角拾って自作しようかな。

途中からおとなしく柳刃に持ち替えてサクサク捌いてしまいました。


捌いたウツボはしゃぶしゃぶに。

皮つきのしゃぶしゃぶウマー(≧ω≦)

フグに匹敵する味だね!

血抜き完璧&脂ノリノリ

終わった後の雑炊もウマー!!!

味:★★★★★
価格:★★★☆☆


今年もそろそろウツボシーズン終わりやね……今シーズンは西湘~伊豆にかけて稀にみる大不調だったけど、最後に復調の兆しが見られたので良かった。
来年はいっぱい釣れますように。

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コメント

  1. 農民 より:

    いつも楽しく読ませて頂いています。
    このHPをキッカケに、色々な魚や野草を楽しみたいと考えているのですが、どうもウツボのさばき方が上手くならず…。
    過去記事でさばき方が記載されているのですが、中々に理解するのが難しく、美味しく捌いてあげられないのにヤキモキしています。

    もし、今後機会が御座いましたらウツボのさばき方を動画で配信していただけるととても嬉しいです。
    今後ともルールを厳守しながら、野食を楽しんでいきたいと思います。応援しております!

  2. おらんげ より:

    単分子カッターであることと漫画みたいな切れ味かどうかは関係ないのでは?