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2020.4.23最新動画→#2 ウツボで鶏のタタキ!?~付け合わせ野草調達編~
先日、ウツボ釣りの帰りに、ちょっと珍しい陸ウツボを見かけました。
陸上性のウツボは海中のウツボと異なり鱗が退化しておらず、これによって木や壁、フェンスなどを登ることができるようになっています。舌が細く先が二股に分かれているのも特徴ですね。
基本的には夜行性が強いのですが、この時期は冬眠から覚めたばかりで餌をとる必要があるため日中も活発に活動するようです。陸上性のウツボには毒をもつものも多いですが、この縞ウツボは毒がなく、容易に捕獲が可能。
美味しくいただくことにしました。
シマヘビは一番美味しいヘビ
冗談というのは辞め時が肝心ですが、しかし適切な辞め時というのはなかなか思いつかないものです。この生き物はもちろんウツボではなくシマヘビであり、陸上性のウツボというのもは現状確認されていません(陸上でも活発に動いて人の手首に噛みつくタイプのウツボは確認されている)
このシマヘビは野食界隈では一番美味しいヘビとして認識されており、見つけると捕獲する人が多いです。マムシよりも大きくなり、またアオダイショウのように臭い汁を出すこともありません。毒もなく性格も穏やか、鋭い牙にさえ注意すれば恐れることはありません。
基本的にはほかの蛇同様に調理することができるのですが、今回はせっかく上質なシマヘビが手に入ったので、普段やらないことにトライしてみることにしました。
シマヘビの角煮を作ってみた
シマヘビは首を落として締めます。
普通ヘビの下ごしらえは、ここから皮を引っ張って、靴下を脱がせるように皮を剥くということを行います。しかしシマヘビの場合は皮に臭みがないので、一緒に調理してしまっても問題ないはず。
ということでそのままぶつ切りにします。
ぶつ切りにしている相手に絡みつかれるというのはなかなかしんどい体験です。美味しく食べるから勘弁してください。
これを湯引きし、皮の表面にある膜を剥きとっていきます。これだけは臭みのもとになるので必ず剥いてください。
これを水でじっくり2時間ほど、アクをとりながら煮ます。皮を柔らかくし、ゼラチン質を溶かし出すためです。ついでに出汁もとれる。
この出し汁ごと中華鍋に入れて、醤油、紹興酒、五香粉、砂糖で煮詰めていきます。
汁が半分ほどになったらヘビを取り出し、残った汁をさらに煮詰めて上からかけます。
シマヘビの角煮、完成!
いただきまーす
……(;´Д`)骨カタイ
身や皮はすっかり柔らかくトロトロになっているのですが、骨が柔らかくなるまでには至ってくれませんでした。圧力鍋で煮れば骨も柔らかくなったでしょうが、どうもヘビやらカメやら爬虫類は圧力鍋で煮ると旨味が破壊されてしまう感じがするのでやりたくないのです。
しょうがないので、背側の骨がある部分だけ、油でじっくり揚げてみました。
これは美味い!(≧∀≦)
ヘビには独特の燻製したような香りがあるのですが、とくに皮つきだとこれが顕著です。五香粉の風味と合わさるといかにも中華! という感じの味わいになり、皮のゼラチン質と合わさって非常に美味。噛みしめると出汁の良さ、骨の美味しさが口いっぱいに広がり、ヘビという食材の魅力が最大に味わえます。揚げることで身の淡白さも補われていますね。
伝わる例えかどうかはわかりませんが、「ケン〇ッキー・フライド・チキンのあばら部分の骨の、ちょっと固いけど肉と骨の両方のうま味が味わえるところ」みたいな味です。
味:★★★★☆
価格:★★☆☆☆
爬虫類も両生類も、やっぱり皮ごと食べられたほうがゼラチン質や旨味が強くなる気がします。その意味でもシマヘビはやはり最も美味しいヘビなのだといえるでしょう。
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