オタマジャクシを「江戸前のどぜう」風に料理したらめちゃ美味かった

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先日急にウシガエルが入り用になり、夜中に棲息地の池へと向かったのですが、なぜか警戒心がやたらと強くなっており、捕獲することができませんでした。
前日に豪雨が降ったのがいけなかったのだろうか。普通この時期のウシガエルは比較的容易に捕獲できるものなのでショック大です。

しょうがないのでザリガニでもお土産に持ち帰るか……と池の中を照らしてみたところ、なんだかやたらと群れてるやつらがいます。

これは……もしや……
捕獲してみましょう。。


やっぱり……
ウシガエルのオタマジャクシ(変態しつつあるver.)ですね。

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ウシガエルのオタマジャクシはでかい

ウシガエルはオタマジャクシの状態で1年という長い期間を過ごすため、最終的には全長15㎝を超えます。
ともかくデカい上に大量の群れを形成するため、普通のカエルのオタマジャクシをかわいいと思う人でも、ウシガエルのそれは見るのを嫌がることが多いです。
ぼくも正直「きんもー☆」って思いました。だって数十匹が一カ所に群れてるんだもん……

とはいえこやつもあの食用ガエルの端くれ、もちろん食すことができますし、過去に何度か当ブログでネタにもしております。

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ここで会ったが百年目、シブチンな親御さんの代わりに、その子供をカタに頂いて参ることにしやしょう。

ウシガエルのオタマジャクシを「どぜう」風に食べてみた

これまで何度か食べてきた結果、ウシガエルのオタマジャクシは食材としては以下のような評価となります。

・全体的には魚、足は鶏肉
・ゼラチン質が多くてプルプル
・不味くはなく、出汁も多少は出る
・泥臭さ・生臭さが強く、鮮度が落ちるとすぐに腐敗臭が出る
・内臓が絶望的に臭い
・皮も臭い

今回はどうやって食べようかと考えていたところ、同行していた連れから「泥臭いんだったら、ドジョウみたいに食べてみたらいいんじゃない?」というアイディアが提示されました。
なるほど……魚っぽい風味、ゼラチン、ぬるっとした質感、泥臭さ生臭さなど、オタマジャクシとドジョウに共通点は多いです。同じように調理すれば、同じように食べられるかもしれない。持ち帰り、さっそくやってみました。



まずはオタマの下処理から。


足の間からハサミを入れて腹部の皮を切り、内臓を除去、さらに皮を引っ張ってはがします。


バルキリー(ガウォークver.)


足の先まで皮がずるぽんと剥けるので気持ちいいです。


塩を振って軽く揉み、ぬめりを落としたら


臭み消し三段構えその①、日本酒に漬ける
日本酒は生臭みを取る力が強いので、10分ほどしっかりとつけて臭みをしっかりと抜きます。


そして臭み消し三段構えその②、味噌を入れて茹でる
江戸前の「どぜう料理」の名店では、ドジョウの下ごしらえとして味噌を入れた湯で煮て、泥臭さを抜いているそうです。
今回はネットで見つけたレシピに倣い、とろ火で50分ほどじっくり煮ました。


その間に臭み消し三段構えその③、薬味を用意します。

江戸前どぜう鍋ではゴボウ、長ネギを使います。ゴボウはささがきに、ネギは小口に。

下煮が終わったどぜ……オタマジャクシを取り出します。

このまま使ってもいいそうですが、有名店のレシピではこれを湯に5分ほど漬けて、味噌の臭いを消すのだそうです。
乱雑なようで細かいところまで手が込んでいるのが江戸前という感じですね。



これを浅い鉄の鍋に敷き詰め、ゴボウを大量に散らして

酒、みりん、砂糖、醤油を注ぎ入れ、ぐつぐつ煮詰めていきます。水分がある程度飛んだら


オタマジャクシの「江戸前どぜう鍋風」、完成!


せっかくだからもう一品作りましょう。

オタマジャクシ、ゴボウ、ネギを鍋に入れて酒、みりん、砂糖、醤油で煮て、そこに溶き卵を注ぎ入れます。
卵が固まったら

オタマジャクシの「どぜう風柳川鍋」、完成!!


いただきまーす

……! !!(≧〰≦)
すごい、全然臭くない!! 味噌の力、偉大過ぎ……!!
じっくり下煮したために、さっと加熱しただけでは硬く舌に触るオタマジャクシの足の骨や頭の骨も、全く気兼ねなく丸呑みすることができます。まるでドジョウそのものを食べているかのよう。
それでいて、50分も下煮したにもかかわらず旨味はまだしっかりと残っており、出汁を追加していないにもかかわらずとても濃厚な味に仕上がっています。

どぜう鍋風も柳川鍋も非常に美味しいですが、柳川は玉子にとじられて正体が分からない見た目になっているので、オタマジャクシというのを隠して食べさせるには最適かと思います。というか、食べなれてない人なら「これドジョウだよ」って言われたら絶対信じると思う。
ここまで高い完成度に仕上がるとは思いませんでした。

味:★★★★☆
価格:★★☆☆☆



これだけ味噌の消臭力(しょうしゅうぢから)が強いなら、オタマジャクシの皮を丁寧に剥ぐ必要も、ないかもしれないなぁ。
そしたらもっと楽にこいつらを食材にできるし。

ウシガエルの生体は捕まえるのに多少のテクニックが必要ですが、オタマジャクシは子供でも簡単に捕まえられるので、皆さんもぜひ気軽に食材にしてみてください。


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コメント

  1. ぷにぷに より:

    食中毒系Youtuber素潜り漁師マサルさんのオタマジャクシ動画見た翌日にこのページを拝見しました。向こうは恐ろしくマズそうでしたw
    調理の腕の差に天と地の差が有りますねぇ(*’ω’*)

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