ウツボの皮、好きな人って実際のところどれくらいいるんでしょう?
というのも、ここ数日ウツボについて話した知人が全員「皮はキライ」と言っているのだ。
かくいう僕もあまり好きではない。
ウツボの皮はかなり脂っこくて、噛むとゼラチンの間からケミカルくさい脂が染み出してくるし、歯応えがブニブニしてあまりよろしくない。
火の通し方が中途半端だとクニクニして噛み切れず、粘ついて口内で持て余してしまう。
各種メディアでウツボ料理が紹介されるたびに「皮がこんなにぷるぷるでコラーゲンもたっぷり!」とレポーターが表現するけど、コラーゲンパワーを期待して皮を食べて「臭い!」となり、そのままウツボ料理そのものが嫌いになってしまったという人も多いんじゃないだろうか。
うちの姉もかつて離島勤務時代に、毎晩のようにぶつ切りのウツボのすまし汁を飲まされて苦手になってしまったそうだ。
とはいえ、ウツボの皮は量も多く、釣れるたびに毎回捨ててしまうのはちょっともったいない。
いつも鞣すのもめんどくさいし、美味しく食べられるならそれが一番いいよね。
というわけでちょっと手を加えてみることにした。
ウツボの皮の「なます」
ウツボの皮を引くときは、包丁を使わずに手で持って引っ張るときれいに剥がせるのだが、その時に敢えて皮の方に少し身が残るようにしておく。
この皮を



一夜干し程度に干して水分を飛ばしておく。
これをフライパンや網などでじっくりと加熱し、皮自身の脂で揚げ焼きにする。



7分ぐらい焼けたらウナギのたれをかけて、焦げないように注意しながらつけ焼きに。
つまり、皮だけを蒲焼きにしてあげるわけですな。
パリパリになるまで十分に焼くのがコツ。
この間に、適当な野菜を千切りにしておく。
今回は色味重視でにんじんを使用。
そのまま3時間ほど漬けて(途中で野菜も投入しておくと味がよくなじむ)
完成!!
いただきマース
…(・~・´)
うむ、いい感じ!
ウツボの皮はパリッとなるまで焼くか揚げるかすると、臭みも消えて歯応え良く食べやすくなる。
さらに酢漬けにすることで気になるケミカル臭を消し去ることができた。
味もさっぱりするし、野菜との絡みも良い。
これは大成功ですな。
味:★★★☆☆
価格:★★☆☆☆
ちなみに今回ほど皮の黒いウツボは初めて見た。
一説によるとウツボは皮が黄色いほど脂がのっていて美味しいということだけど…ホントかな?
正直あまり差を感じない。
それよりも大きさだね。
デカければデカいほど美味しいのは間違いない。
今年はメーターオーバーまだ釣ってないんだよなぁ…
産卵期が始まる前に獲りたいけど、さてどうなるか。。
コメント
腹減ってる時に読むんじゃなかった^^;
唾液大量分泌(@ ̄ρ ̄@)
美味いですよ!と自画自賛です(`・∀・´)
ウツボ…釣れない。・゜・(ノД`)
日本海側だからだろうか( ;´Д`)
日本海側では難しいでしょうね…
東シナ海くらいまで行かないと生息していないんじゃないでしょうか。。
ウツボの皮まで工夫して食べられるようにするとは。
さすがですね!
私は普通の魚のアラですら面倒で捨ててしまいます。
なんと。。魚にもよりますけど、アラを捨てちゃうと歩留まりが非常に悪くなってしまうので、もったいなくて捨てられないです。。
とはいえお湯をかけて臭みをとったり、兜割りにしたり、面倒と言えばめんどうですよね。。