考えてみたら松阪ってそもそも「焼肉が美味い」街なので、スッポンだって焼肉で食べてもなんもおかしいことないんですよね。
「焼肉が美味い」と言っても、別に鶴橋とか鶴見みたいに焼肉が名物になっているというわけではありません。もっと純粋に、ただ「シンプルに焼いても美味いほどいい肉が多い」という意味です。
例えば……先月末に食べたものを簡単にご紹介します。
松阪牛
松阪と言えば牛、そういうイメージを持つ人は多いと思います。しかし「本当の松阪牛」を食べたことがある人はまだ少ないのでは……
松阪市域で昔ながらの技法・飼料で育てられた認定ブランド牛「特産松阪牛」は、松阪牛と言って売られている肉のうちおよそ3%しかないそうです。
松阪駅から車で10分ほどのところにある「おう児牛肉店」さんでは、貴重な特産松阪牛をいつでも買うことができます。
詳しくはこちらの記事で書いてますのでどうぞ↓
今回購入したのは
トウガラシ(腕肉の中の赤身部位的な……?、希少部位)
ウワミスジ(肩の裏側の肉、希少部位)
ウデ(腕の肉)
ヒウチ(モモ肉の霜降り、希少部位)
ロース(ロース)
です。
どれもめちゃ美味いですが、脂の柔らかさと赤身の味の濃さを両立しているヒウチがスゲー好みでした。うまうま。
味:カンスト
価格:プライスレス
鶏焼肉
松阪を代表するB級グルメ、鶏焼肉。
皮付きおやどり(廃鶏)をじゅわっと焼いて、みそだれにつけて食べるとメチャウマです。
簡単な料理のようで、鶏肉の鮮度と味の良さがすべてなので、意外と店によって味のレベルが変わってきます。
松阪市内にはあまたの鶏焼肉屋さんがありますが、美味いところは行列ができ、そうでないところは閑古鳥。。お店を探すときは地元の人のアドバイスを仰いだ方がよさそうです。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
すんげぇシカ
イノシシやシカなどが山ほどいる松阪周辺の山、当然ジビエは美味いです。
櫛田川野食会でも「120%のシカ」が振舞われましたが、先日ゆぞくさん家にお邪魔した時にいただいたシカバラ肉はちょっと想像を超えていました。
ふつう、シカ肉は冬の猟期に捕られる脂ののった若い個体のものが尊ばれます。
そのため夏はあまり脂がのっていないとばかり思っていましたが……じつは、一番脂がのっているのは夏に捕れるオスジカ、それも群れのボスのようなでっかいオスジカなのだそう。
シカ肉っていうと血の滴るような赤身肉で、脂は少なくローカロリーでヘルシー、そういうイメージですが、これはまるで黒豚のスペアリブのようにぷりっとした脂の層がくっついています。
そしてこの脂、全く臭くない……! なんなら北海道の一番いい時期のエゾジカより臭みがないです。
これまで一番脂が美味いジビエはハクビシンだと思ってたけど、このシカの方が上でした。ごめんよシカ、誤解しとったわ。
しかしゆぞくさん曰く、これもベストオブベストではないのだそう。これを超えるシカは20年の猟歴の中でも1頭しか捕ったことがないそうですが、とんでもない美味さだったそうです。死ぬまでに一度食べてみたい……
味:カンスト
価格:プライスレス
クマ
美味かった。後日別の記事にします。
この勢いだと、松阪産ならヘビとかカエルとかも絶品焼肉になりそうな気がするぜ……
そういやこないだやたらとシーボルトミミズに遭遇したなぁ……もしやあれは「焼け」という神の啓示だったのか……(違います)
コメント
先生、ブログの更新お疲れ様です
焼肉には素材の味が最も大事だと思うのですが仮に薪や鉄板の代わりの石にこだわって野にあるものを使えばそれも野食なのでしょうか?