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きのうのつづき。
毒があるヒキガエル(アズマヒキガエル)たんはどうやれば食べられるようになるのか、永野先生に教わりながらやっていきます。
「まず、ヒキガエルは耳のすぐ後ろにメインの毒腺があるので頭ごと切除します。」
歩留まり悪くなりそう。
まあいいか、カエルの可食部のほとんどは後ろ脚だもんな。。
「あと、表皮に点在しているイボから毒を分泌するので、可食部に皮膚を付けちゃダメです。皮を触った手で肉をつかんでもダメ」
なにそれクソむずいやんけ。
ウシガエルを捌いたときの経験から、ヒキガエルも皮がつるっと剥けるだろうことは容易に想像がつきますが、にしても難しいだろそれ。。
「なので、皮の向き方に工夫が要ります。」
「まず、肛門から腹腔を切り開き、内臓を出します。」
ふむふむ、ウシガエルだと頭を落としてそこから皮をはいでいくけど、逆なんだね。
「そして、その腹腔の奥、肋骨の脇から人差し指をグッと入れて、肉と皮を剥がします。」
「できた隙間に手を差し込んで、皮膚の表側に触れないようにしながら剥がしていきます。」
これちょっと難しいんだけど、ぼくは左手で背骨と肉をもち、右手を隙間に差し込み、右手の甲で皮膚を内側から押し出していくようにしながら皮を剥がしました。
「そのまま後ろ足の皮を剥きとり、続いて前足も剥きとります。」
皮が滑るので、この時はもう右手で皮をがっちりつかみました。
「前足も剥けたら、後頭部のところで切り離せば完成です。」
できた!
剥き身をざっと洗います。
ヒキガエルを食べてみた
観察をしましょう。
肉はウシガエルと比べて赤みが強く、熟成した肉のような香りがあります。
おもに陸上生活を営み、長い舌で餌を捕まえるヒキガエルは、他のカエルと比べて跳躍力や遊泳力を必要としない生態をしています。そのため後ろ足が細く可食部が少ない感じがします。
腹部は腹腔ばかり大きくて筋肉はないし、頭も捨てちゃうので歩留まりは悪いです。
まあそれでもツチガエルやアカガエルよりは食べ出があるとおもいますが。。
ヒキガエルを「ごとうべい」と呼んで食用にしてきたという神奈川県某地域では、「皮をひん剥いて、串に刺して焼いて食べる」のだそう。
ということでやってみました。
焼くと赤みがなお強くなり、見た目は軍鶏肉のよう。
シンプルに塩でいただいてみます。
いただきマース
……(;´・〰・)
う、うーん……
肉そのものは結構美味しいです。味が濃くて野性味があって、ジビエの鳥肉みたいな感じがする。
ただ、、ちょっと苦いですね。我慢できないレベルではないけど、はっきりとした苦さがある。
毒の成分であるブフォトキシンには強い苦みがあるらしいのですが、この苦みは毒成分が筋肉中にもわずかに含まれているということなのか、それとも調理中に筋肉に付着してしまったのか。
濃い味付けにしたら消えるかと思い、前足の方をウシガエル料理の鉄板であるオイル焼きバターソースかけにしてみました。
……(`・〰・´)
うん、これはイケる! 結構美味しいです。
味は濃いけど脂肪分はほとんど含まれていないので、調理の際に油を補ってあげるのが良いかなという気がしました。このあたりはウシガエルと一緒だね。
味:★★☆☆☆
価格:★★☆☆☆
食べてしばらくは体調に注意していましたが、別段問題は発生しませんでした。あれはブフォトキシンではなくただの苦みだったのだろうか。
今後ヒキガエルを食べる機会があったらから揚げにしようと思います。ケンタッキーみたいな味付けにしたら美味しく食べられるでしょう。
平成最後の記事を飾ってくれたヒキガエルくんに感謝です。
令和の世もヘンな美味しい食べ物にいっぱい出会えますように……!
コメント
北大路魯山人がヒキガエルを食べた話が青空文庫に収録されていますが、彼も苦味を感じたと言っていますね。