「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
 を連載しています!!


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 先日、尊敬する友人で怪魚ハンターの小塚さんをアナジャコ&マテガイ採りにご案内し、楽しい時間を過ごしまくりました。


 やはりセンスのある方は一瞬でコツ掴むね! これまで教えてきた皆さんの中でも最速で独力キャッチされてました。
 具体的にいうとれいなさんの35倍くらい早い。
で、帰り際に「よかったら持って行ってください」と白い袋を渡されました。
 開けてみると……



調理後の写真ですみません
おお! イセエビちゃんが2匹も!!
ありがとうございます! アナジャコがイセエビに化けたwww
まだ何かいますね……これは……


 マガニ(ショウジンガニ)だ! これも美味しいから大好き!
 イセエビと一緒に殻ごと焼いてみようかな……ありがとうございます。
 まだなんかいるな……?


 ……クモヒトデだ(´・ω・`)
 ペンさん「あ、それ私が入れました。」
 ペンさーん!! それワイに食べろってことですよねぇー!!!??
イセエビ&マガニをいただいた以上、クモヒトデだけリジェクトするわけにはまいりませんので、泣く泣くクーラーボックスに収めました。
クモヒトデを茹でて食べてみた



 クモヒトデはご存知の方も多いやもしれませんが、腕が細くてハリガネムシのようにウニウニと蠢くキモイ系のヒトデです。
 岩をひっくり返して貝を探しているとしょっちゅう遭遇し、すごくニュートラルな気分にされます。
 あるいはタコの足みたいにも見えるのでぬか喜び率半端ない。
 スターフィッシュと愛され、キャラクター化も盛んなヒトデたちの中では異質の存在と言えるでしょう。
潮だまりにもたくさん生息していますが、深海に行けばいくほど種類を増やし、中にはテヅルモヅルのような道を究めてしまったものもいます。
 ひとによっては見た目だけでギブアップという人もいるでしょう。
 さて、ヒトデそのものは食べられるということはよく知られており、僕も過去に何度か食べています。
 ただあれは大型のヒトデで、特に腕に可食部(卵巣)がたっぷり詰まっていたのですが、ご覧のとおりクモヒトデは小さいうえに腕ががりっがりに細いです。
 食べるところなんてあるのかしら。
胴体の部分は多少肉はありそうですが、


 ……なんか臭そうな汁が出てきてますねぇ……orz
 でも、回転寿司のエンガワなどに用いられるサメガレイは、深海のクモヒトデを主食にしていると聞いたことがあります。
 つまり、クモヒトデだけでも全身メタボになれるほど脂肪が生成できるということ。
 なにか、そうなる秘密が存在しているのでは……?
まあいいや、取り急ぎ塩茹でにして、味を見てみることにしましょう。


 他のヒトデ同様、クモヒトデも茹でるとサポニンによる泡が立ちます。
 すっごい食欲減退。
 匂いは……あまりないのかな。磯臭い程度。



 茹であがり。
 胴部を割ってみると……



 どう見ても消化管の中身みたいなウジュルウジュルしたものが殆どなんだけど……。
 まあでもやむを得ん、食べてみましょう。
……(´・~・`)
 なんだかウェットスーツ(使用後)みたいな匂いするんだけど。
 具体的にいうとゴム臭さ+塩素臭さを足した香り。
 ジャリジャリするし、やっぱりこれは食べ物じゃない。
でも、よく見ると胴体内のスペースの端の方に、灰色の卵巣or精巣のようなものも見えます。
 これは美味しいんじゃないかな?


 ……(´ー~ー`;)
 やっぱり塩素臭い……ウェットスーツほどじゃないけど、水着くらい……
 プールサイドで輸入物の質の悪いウニ軍艦を食べたらこんな気分になれるでしょうか。
味:★☆☆☆☆
 価格:★☆☆☆☆
 マヒトデの旬は冬だから、クモヒトデの旬ももしかするとそうなのかもしれないけど、この臭さはちょっと厳しいなぁ……
 深海性のデカいクモヒトデが採れるようなことがあればワンチャン食べてみるのもありかなーという気がしました。



腕は骨ばっかりで食べるところ皆無
どうやって動かしてるんだ……?
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コメント
クモヒトデが難物なほどサメガレイが不思議に思えますね……( ・ิω・ิ)
ところで、ニュートラルな気分になるという言い回しがなんか分からないようで共感してしまい、ムフフってなります
楽しみに録画してた海外ドラマ4本が、全部同じ話だった時はとてもニュートラルになりました……( ・ิω・ิ)
しばらく前にスーパーでテヅルモヅルが売っていたので、2つ買ってひとつは標本にし、ひとつは蒸して食べました。腕の付け根のところの薄く膜のようになっている部分を破ると、ねっとりとした茶色い物体が取り出せ、食べてみると蟹味噌のようなコクがあって美味しかったです。小田原にお越しの際には中町にあるヤオマサを覗いてみてください。
クモヒトデたそはキャッチ結合組織が腕内にあるおかげで筋肉量が大きく節約できているんですよね。まぁ、あったところでヒトデと同じキャッチ筋のクソマズ生臭ペーストに他ならないのですが。