ハナウドはもっとメジャーになってもいいのに!(& 新連載のお知らせ)

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cakesにて茸本朗の連載
野食ハンターの七転八倒日記
が始まりました!

野食失敗体験を中心に、ブログとはちょっと違った切り口の記事を公開していく予定です。
合わせてお楽しみいただけると嬉しいです。
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茸本さんですが、セリ科の植物には何とも複雑な感情を抱えているようです。

そもそもセリ科の野菜って結構あるんですけど、どれも一癖二癖ある独特な香りを持っているのが特徴で、食べる人を選ぶんですよね。
ミツバのような控えめなものからセリ、パセリと徐々に風味が強まっていき、セロリやアシタバのような強烈なもの、フェンネルやパクチーのようはスパイスに至るまで、上を見ればきりがないです。


これは野菜だけでなく、山菜にも言えること。

ぼくはこれまでセリ科の山菜は見つけるたびにトライしてきましたが、どれも個性的過ぎて、調理が結構しんどかった記憶があります。

食べづらすぎる話題の山菜「長命草」ことボタンボウフウの食べ方を考える
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エゾニュウ? を食べてみた:佐渡の山菜シリーズ②
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そもそもさんざんしんどい思いをした挙句食べるに至らなかったものもありました。おまえだよシシウド。

シシウドの恐怖:野外で採集!おいしい食材
私事で恐縮だが、とある事情により昨年度より国民健保に入っている。 今年の中ごろからは厚生保険に戻すことが出来ると思うが、それにしても目玉が飛び出るほど高い。 週2で病院通いしても元が取れそうにないほどだ。 思案の末、できる限り財政...
塩漬けにしたらシシウドは食べやすくなるのか
投げっぱなしはよくない。そんなことはわかっている。 収穫したものは必ず食べる。そんなことも当たり前だ。 そう思いつつ、ずっと手が出せないでいたものがある。 春が来るたび、心の奥底にたまった澱のようなものがふわっと舞い上がって、気分...

そんなわけなので、先日ムベの新芽を分けてくれたKさんが、一緒に送りましょうかとオファーしてくださった「うどな」についても、最初は結構懐疑的だったわけです。

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「うどな」ことハナウドはすばらしき中庸

うどなは地方名で、正式和名はハナウド。
ウドとつきますがウコギ科ではなく、セリ科ハナウド属に含まれます。

ハナウドといえば以前、新潟県佐渡でオオハナウドという山菜を採取して食べましたが、あれもまた強烈すぎるセリ科の香りがしてそこまで美味しいとは感じませんでした。

オオハナウドの強烈な香りを制したかった:佐渡の山菜シリーズ①
山菜の魅力の半分は香りだと思っている。 食感は野菜とそこまで違いはないし、味はむしろ野菜の方がいい(味がいいから野菜になった訳だし)。 時に強烈で、人を選ぶほどの強烈な香りこそが、食べる人に季節の歓びを感じさせる最大の要素だ。 ...

あの記憶があったので、同属のハナウドに期待ができるわけもなく、せっかくのオファーにも「うーん、じゃあちょっとだけでいいんで……」という消極的な返事をしてしまいました。


しかし、実物を受け取って、匂いを嗅いでみると

……(`・∞・´)
あれ、そんなに強烈じゃないな……
感覚的にはミツバと同じレベルです。
葉柄の部分はいかにもセロリっぽい見た目をしていて香りが強そうですが、ここもアシタバのようなツンと来るものではなく、むしろフェンネルのようなさわやか系。
これはひょっとすると、なかなか良いのでは……?


とりあえず、さっと茹でて水気をよく切り、酢味噌でヌタにしてみました。


……(≧ω≦)
こ、これは……イイ!
ミツバよりちょっと強いながらも決してイヤミではない香り、そして葉のシャキシャキした食感と茎のポリポリした食感のナイスな組み合わせ!
旨みも強く、からし酢味噌に全く負けていません。
これ、定食の小鉢で出てきたらめっちゃうれしいぞ。


香りがフェンネル寄りなので、パスタにもいいかなと思いました。
というわけで茹で半分、生半分を細かく刻み、

旬のホタルイカと合わせてペペロンチーノに。


……(≧∀≦*)
キタコレ!
敢えてニンニクを強めにしましたが、見事にかみ合っていますね。
ホタルイカとの食感のギャップも大変グッド。いつまでも食べ続けられる味です。

へー、ハナウド、めっちゃ美味しいじゃん!

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆



山菜図鑑を開いてみると、ハナウドは「香りに癖があり人気はないが、食べられる」といった程度の評価になっています。
でもこれ、正直アシタバやハマボウフウよりずっと美味しくて、調理もしやすいと思うなぁ。
生えてるところにはいっぱいあるそうですね。ワイもし群生地見つけたら一年分のハナウドペーストを作りますよ。

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コメント

  1. えっと より:

    せりっぽいと言うかニンジンっぽいですがシャクもなかなか美味しいですよ

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