セミやアナジャコで野食パスタ作って野食した話

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「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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星海社Webサイト「ジセダイ」
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!


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最近「野食って言葉を使わせてもらってもいいですか?」というような問い合わせをちょいちょいいただきます。
この言葉は別に僕が作ったものではなく、ネットサーフィンをしていて見つけた「野食計画」さんというウェブサイトにインスパイアされて(パクったともいう)タイトルに使わせてもらったという流れが存在します。
つまり僕に許可をとっていただく必要は全くないです。


というか、皆さんどんどん使っていただきたいところです。

というのも、最近「野食」という言葉で検索すると、しばしば「野外でご飯を食べる」という意味で使用されている例がみられます。
言葉っていうのは使用されていく中で様々な意味が取捨選択され、もっとも人口に膾炙し慣用されたものがメインタームと成れるわけですが、その意味だと「野食」って言葉はまだ意味が固まっていない。

だったら今のうちに我々「野外で採ってきたものを食べる」派が「野外でご飯を食べる」派を凌駕し、サブタームに追いやっておくことで、我々の活動がより楽になっていくのだよハッハッハッハってかさ、別にどっかの知らんウェーイが河原でカップラーメン食べて「野食ウェーイwwww」とかつぶやいてるの見ても面白くなくない? それだったらみんなが釣ってきた魚とか採ってきたカメとか捌いて食べてるようすを見る方が楽しくない?

エッ、興味ない、くだらない勝手にやってろって?
あなた、正解!!

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とかいいつつ野食したぞ、野食パスタをな!!

はい、というわけで先日、野食(もちろん「野外でご飯を食べる」方)をしてきたという話になります。


ビストロ山でサバ食チームの引率をされていた永野氏、いまや昆虫食業界のキーマンで内山先生の直弟子のKさん、そして我らがうさぎシェフ(@sikibur)とともに、まず向かったのはいつもの干潟。
干潟に刺さる筆
ここでまずはアナジャコのぶっこ抜きをするのですが、先日の大雨で干潟の表層に上流からの砂が堆積し、アナジャコの巣穴の入り口が深く埋もれてしまうという事態が発生。
こうなると穴を露出させるまでに深く掘らないといけなくなり、その結果穴に溜まる海水の水位が上がり、筆が浮いて不安定になり、アタリが取れなくなるという負のピタゴラスイッチが起こります。これが地味に厄介。

こういう時のためにリーサルウェポンがあるのですがここで公開するとよくないので、知りたい人は一緒に行きましょうね♥


その後、なんとか人数分のアナジャコを確保しマテガイ場へ向かうも、道中干潟にケツまで埋もれリアルに死を覚悟し、その結果マテガイ採取時間を大幅に減らすというくそ凡ミスをやらかしました。
地元の干潟師にクッソ怒られた(;ω;)

良い子のみんな、ウェーダーを履いていても、柔らかそうなところを歩くのはやめるんだ! 茸本との約束だぞ!


で、ほうほうの体で干潟を後にし、向かった先は横浜市内の某公園。

本命はキノコでしたが、あまりのカラッカラさに早々に諦め、100均で虫取り網を買いました。

狙いは

ニイニイゼミ


こいつらだー!
いやまあせっかく専門家(永野さん)いるし、夕方で捕まえやすいし、ってかセミ美味しいし、やっていくしかないという流れになるのは当然というものです。
本命は羽化しようとして這い出してくる幼虫でしたが、なかなかそうもいかず、成虫をバンバンとって数を伸ばしていきます。
ガチでセミ採りしたの28年ぶりくらいだな……もちろん食べるためにやるのは初めてです。

しかし、この公園はニイニイゼミばっかりだな!
小さいし幼虫は泥だらけだし、木肌に紛れる模様で見つけにくいし、アブラゼミと比べると魅力が少ない奴らです。

じゃあ、アブラゼミ採れる場所行きましょう!

ということで再び移動し、向かった先は某沼。

ここは本来僕のウシガエルポイントなのですが、ここで去年ウシガエルを採っているときに羽化したての「ソフトシェルアブラゼミ」があちこちにいた記憶があり、食べるためにセミを取るには最良なのではないかと考えたのです。

果たして狙いは的中。


食べごろの真っ白なソフトシェルセミをたくさん取ることに成功しました。
彼らは「水辺の、葉がたくさん茂っている低木の細枝」で羽化をするのが好きらしく、とくにクワの木などが狙い目でした。
敢えて高木の足場のしっかりした幹で羽化しようとした個体がアリにやられてしまっていたのが印象的です。
生存競争も大変だ……(-人-)ナムナム




このようにして採れた食材を、うさぎシェフが



美味しい野食料理に仕立てあげてくれたよ!


セミとアナジャコ、タモギタケそしてマテガイのパスタ。
禁断の甲殻類マリアージュでしたが、殻が柔らかくクセの強いアナジャコと、殻が硬くクセの少ないセミの相性はそんなに悪くないです。
バジルとセミよく合うなぁ。


ただ、ニイニイゼミは後味に苦みのある個体があり、これがちょっと口に障ります。
なんだろう、最後に吸った樹液の違いだろうか。今後の検討課題となるでしょう。


もう一品、アナジャコのガーリックオイル焼き。
当然美味しいことが想定されたわけですが、アナジャコのエキスを吸ったオイルをパンに染ませて食べると殺人的美味さがあるというわかりがさらに上積みされました。
こうして人は徳を積んでいきます。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆



野食、たのしー!!
もう意味なんてどうでもいいんじゃないかしらね。美味しければ何でもいいですわいwww

一理ある


ワイもそう思うやで

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野食 魚介その1(魚系) キノコ
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野食ハンマープライス

コメント

  1. haru より:

    今回凄いはっちゃけてますなwww
    楽しい記事で笑ったけど、でも楽しくするのが野食の醍醐味なんでしょうね。
    広めたい!!

  2. 田中 より:

    今回はテンションが高めですね。寝不足でお酒が入った状態みたいですね。

  3. gim より:

    今年はセミの幼虫を食べようと(成虫は食べた経験あり)、タイミングを見計らっているのですが、なかなかいざ捕まえるとなると難しいですね。
    仕事から帰った時間だと既にソフトシェルになってしまってて・・・。

    でも、考えようによっては、これはこれで完全な成虫とは違った食感がありそうですね。
    今度チャレンジしてみようと思います。

  4. たきあ より:

    ゲロゲーロゲロ(ワイもそう思うやで)

  5. 虫は食えない より:

    私は「虫の死骸恐怖症」というわりとニッチな恐怖症持ちでして
    写真で見る分には問題ないんですが実際に見ると間違いなく触れないでしょうね(笑)
    生きてる虫は平気なんですよ
    毒があろうとムカデだろうとスズメバチだろうと普通に触れます
    乾いてカサカサになった虫の死骸は特に近付くのも嫌なほど
    子どもの頃は大丈夫だったはずなんですけどね……
    だから、虫食の方はすごく尊敬します

  6. ななっしー より:

    そういえばドバトを食べた記事は見た覚えがないのですが方法はないのでしょうか

    • wacky より:

      ドバトは狩猟鳥獣ではなかったはずなので、難しいですねぇ……あと「飛ぶドブネズミ」とまで言われるほどに不潔な生き物らしいので、それが心配

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