冬が来てしまいましたね……(´・ω・`)
冬は決して野食をするのに不利なシーズンというわけではないですが、街中タンパク質の確保については難しくなる時期です。
とくに、昆虫食を勉強中の身としては、昆虫シーズンが終わってしまうのがとてもさみしく感じられます。
名残の食材が何かないだろうかと思い、玄関を出てみると、マンションの踊り場に
エンマコオロギさんが来てくれていました。
鳴く虫のシーズンもぼちぼち終了ですが、トリを飾るコオロギは11月いっぱいくらいは捕獲・利用ができるようです。
コオロギ a.k.a.陸のカニ
1匹だけなのでどうしたものか……
とりあえず、茹でてみました。
見た目変わんねぇ……
他のバッタのように、一目でわかるほど赤く変色することはないようですね。
試食をしようと思うのですが、せっかく大きなコオロギなので、
まずは一番美味しいと思われる、大きな後ろ脚のみでいってみようと思います。
剥き身にして……
いただきマース
……Σ( ̄〰 ̄*)
こ、これは……カニwwwwwwwwwwwwwwww
……失礼しました、草を生やしてしまいました。
いやでもこれびっくりするほどカニですよ。そりゃまあ小さいから味わうのは大変だけど、剥き身にしたら完全なるカニの味です。
モクズガニの爪に詰まってる肉を穿り出して食べてる気分になったよ。
セミの剥き身は剥き身にしてもちょっと枝豆のような、青っぽい香りがあったけど、コオロギの剥き身はそんなことないですね。
やっぱり剥き身で食べられる昆虫はそうしたいよね、本来の味がわかるし。
外骨格ごと調理すると大体「枝豆っぽいエビ」の味になっちゃうので、それぞれの個性が分かりづらくなっちゃうような気がします。
胴体は改めて塩ゆでにして煮切り、まるごと食べてみました。
……(`・〰・´)
うん、ちょっと青臭いけど、ジューシーで旨味があって美味しいです。
今回、面倒で糞出しをしなかったので臭みを懸念してたんだけど、これは大丈夫でした。
コオロギは糞出しをしないと、数匹に1匹の確率ですんごい臭い奴に当たって、口にするとちょっとしたトラウマになります。
草だけ食べるバッタと違って、雑食性でスカベンジャー(腐肉食)でもあるからしょうがないんだけど……
かといって糞出しをしようとすると容赦ない共食いが起こり、エンドレスになるという難しさも……
ナスやカボチャなどの野菜もよく食べるので、糞出しの代わりにしばらく野菜で畜養したらいいんでしょうかね。
難しいところはあるけど、コオロギにはバッタとは異なるジューシーさと食べ応えがあるから、頑張って美味しく楽な匂い対策を考えたいです。
ドリアン助川氏の「食べる ~7通の手紙」に出てきた、カンボジアの「揚げコオロギスパイス掛け」はぼくの憧れる料理のひとつです。
親指サイズのコオロギだというから相当ジューシーだったんだろうなぁ……
コメント
こんにちは
訳あって、エンマコウロギの飼育をしていたことがあるのですが、アイツら何を与えても共食いします。
共食い率が低かったのは、イリコとキャットフードをあげたときかな?
茹で干しして塩を抜いたイリコをあげても共食いが発生してました。
基本的に強くタンパク質と塩分を欲する生態のようです。
そういえば熊本の昆虫食自販機は行かれるんですか?
爬虫類飼育者界隈では割と一般的なスキルですが、絶食じゃなくて臭くない餌でガットロードするのがいいんじゃないでしょうか。