キス釣り外道シリーズ(by ゆうえんち くじら)第3弾
 第1弾→ギマって何か犬みたいでかわいいんだけど肝和えにして食べた
 第2弾→軍艦みたいなアオカリガネエガイが釣れたので食べてみた(生厳禁)
 キス釣りは外道との戦いでもあるが、他の釣りと違って外道自体も喜ばれるものが多い。



 トラギスしかり



 メゴチしかり
その理由は、これらの魚が天ぷらにして美味しいことが知られているためだ。
 キス自体が小魚で天ぷら用の魚と考えられているため、これらの小さな外道達を持ち帰っても一緒に料理することができる。
 味もキスにひけを取らない。
 一方で、ほとんどの人に喜ばれない外道もいるにはいる。
 その代表が



イトヒキハゼだ。
大きくなっても10cmそこらの小さなハゼなのに、頭が大きくて歩留まりも悪い。
 おまけに針をはずそうとすると大きな口で噛みつくのだが、これが痛くはないもののかなりビックリする。
 イタズラ板ガムの玩具を喰らうくらいの衝撃だ。
 この習性のため、各地で「テカミ」の名前で呼ばれている。
 ときどき、この魚を喜んでキープする人もいるが、彼らはこれを餌として利用するのだ。
 バケツのなかでも長生きするので、ヒラメやマゴチを釣るための生き餌として使われている。
 ただ一方で、アジや最近頻用されるウグイなどと比べると動きがおとなしく、ずっと海底でじーっとしているだけで、対象魚たちへのアピールが少ないとも言われている。
 別に人間のために生きているわけじゃないので彼らは悪くないんだけど、好かれる要素はあまりない魚と言わざるを得ない。
テカミを生で食べてみた
小さくとも美味な魚ならば愛されるこの国において鼻にかけられていないこの魚、つまりはマズいということだろうか。


 実際、食べてみたことはあるのだが、味云々の前にサイズが小さすぎる。
 天ぷらにすると油でスカスカになってしまうし、焼いても煮ても身の味なんてわからない。
 ここはやはり生で食べてみないことには、判断のしようがなさそうだ。
ということで小出刃の先っちょをキンキンに研ぎ、


 3枚に下ろして皮を引き、刺身に。
 半身をすべて使っても、シロギスの糸造り一切れ程度しかないのは泣ける……
いただきマース
 ……∑(・~・)
 あれ、こいつ、意外に脂乗ってる……?
小さすぎるので醤油だと味に負けてしまうのだが、塩で食べるとしっかりとした歯ごたえの中に、脂由来と思われる甘みを感じることができた。
 これは加熱しちゃうと解らないな。。
 ちょうどキスの酢締めを作っていたところだったので、漬け酢の中に残りのテカミを放り込んで軽く漬けてみた。





 ……(・~・´)
 うん、これも美味しい!
 小魚だからすぐに骨や鰭ごと食べられるようになるし、身質がいいのでポリポリと美味しい。
 さすがに刺身に造るのは毎回できないので、沢山釣れたら頭と内臓だけ取って片っ端から酢漬けにしちゃうのが良さそうだ。
味:★★★☆☆
 価格:★★★☆☆
キス釣りはとても簡単なので、本命ボウズということは少ないのだけど、もしキスがいっぱい釣れたとしても、このテカミはテカミで捨てることなく持ち帰って食べてみるのもいいんじゃないかな。
 そんな味だった。
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コメント
泳いでいると噛みついてくるのでこっちだと「ちん●かみ」という下品なあだ名がついてます。
いいですねぇそういうあだ名。大好きです。噛まれたことあります?
逆に返り討ちにしてさしあげましたわよ
おほほほほほほほほ
煮ると没個性的です。
……ち●こでヤツに噛みついたってことですか?
あらら、この前釣って揚げてしまいました。生がいいんですね。
僕は生の方が美味しいと思いました。小魚って揚げちゃうとどれも同じ味になりがちなんで……
「ぺぺ」は一瞬で意味が分かったのですが、「テカミ」は思わず検索してしまうほどピンとこなかった私は一体。
「手噛み」でしたか。わかってしまうと何てことはないのに…。
ギマの所で紹介されていた外道を含めた釣果の内メゴチとかは既に今回で紹介済みなので、次は右下のサメっぽい奴でしょうか?
ペペが何か分かっていれば社会人として困ることは無いかと。。
サメは普通のドチザメだと思いますし、特に書きたいという気持ちも起こらないので取り上げないと思います。美味しくいただきます。
イトヒキを生で食べるとは・・
自分は味噌汁です。
キスシリーズ、毎年行ってる
自分にとっては身近な話題で最高です。