「ウドの大木」は花を天ぷらにすると佳し

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先日、キノコを探しに行ったところ、キノコはそんなにはなかったのですがウドがたくさん生えていました。
しかし、ウドといえば初春の山菜。とうに旬は過ぎており、あったのは


成長しきったいわゆる「ウドの大木」でした。

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「ウドの大木」でも役に立つ部位はある?

ご存じの通り「ウドの大木」は「デカいばかりで役に立たない」という意味の言葉です。実際にウドも食用になるのは基本的には地上に顔を出したばかりの新芽のみで、大きくなると全体が固く繊維質になり、食べることができなくなります。
大木といってもせいぜい3m程度の低灌木で、木質は非常に柔らかいため材として利用することもできず、このような言葉が作られてしまうきっかけになったのかと思います。


いっぽうぼくはこのウドを見て、とあることを思い出しました。

ぼくの愛用しているハンディ山菜図鑑である「小学館フィールドガイド 山菜」では、このウドの大木について
「初夏に咲く花は可愛らしく、食べても美味しい」
と記載しています。「だから『ウドの大木』なんて呼んだら可哀想だ」とも。
もし花が咲いていたら、それはぜひちょっといただいて味を確かめてみたい……と思っていたのですが


ビンゴ! ばっちり咲いています。チアガールのポンポン見たいで可愛らしいですね。
ふた房分だけ頂戴し、持ち帰ってきました。


持ち帰って観察。。。


一つ一つのつぼみは小さいものの、ウド特有の良い香りがします。見た目に反して花茎も柔らかく、丸ごと食べられそうです。

さっとゆでて

醤油に浸して味を染ませます。

いただきまーす
……(*;´〰`)おおっ。これは……野性味のすごいブロッコリー!
アク抜きしてないウドのエグみ、摘みたてのウコギの香りをあわせもった、ちょっと強靭なブロッコリーという感じがします。
ゆでこぼしただけだとちょっとエグすぎるし茎も硬い、けど、もうちょっとアクの抜ける調理法、例えば天ぷらなんかにしたら……


……(・〰・´*)うん、悪くない
香りやエグみもちょうどいいカンジになって、適度な山菜感のあるブロッコリーみたいになってまあまあよいです。
花茎の部分はやっぱり硬くて食べられないけど……

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆



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コメント

  1. 通りすがりの名無し より:

    新芽じゃなくても、葉が展開中の若芽?でも、美味しくいただけますよ。
    マヨネーズで、何回か食べました。

    • 茸本 朗 より:

      なるほど。。どのレベルまで食べられそうか、齧りながら採取する必要がありそうですね。。

  2. いぬくま より:

    若芽だけでなく大きくなった奴でも芯の部分は柔らかいうちは皮剥けばブロッコリーの芯とかみたいに普通に食べられます。

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