日本一甘いキンカン「こん太」にはカラクリがあった

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2020年2月29日 @三重県松阪
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昨年末、てーぼーさんに「やべー甘さのキンカンがある」と教わり、探していました。

金柑『こん太』

静岡の清水だけで栽培されているキンカン「こん太」は甘くてでかいのが売りで、ともかく甘い、シャレにならんほど甘い、とそういうことらしいのです。
柑橘類には「枝変わり」という突然変異種が生まれやすいという特徴があり、甘夏(夏みかんの枝変わり)や寿太郎みかん(青島温州の枝変わり)などの甘みの強い有益種がたくさん生まれているのですが、このこん太も「ニンポウキンカン」の枝変わりだそうです。

ぜひ出会いたいと思い、定期的に静岡をうろうろしていたのですが、先日清水の河岸の市でついに見つけることができました。


直売所価格にもかかわらず一袋400円するのでややお高めですが、こん太は出荷までのハードルがクソ高い(後述)とのことなのでやむなしですね。

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こん太、甘さのカラクリがある

さて、食べる前にちょっと確認してみたいことがあり、アンケートを取ってみました。

なるほど、やはり果皮がメインと考えるのが普通、と。。。
というのが、茸本家ではキンカンを食べるときいつも意見の相違が発生するんですよね。ぼくは昔「キンカンは果肉がすっぱいから皮だけを食べるものよ」と教わり、大人になるまでそうしてきていました。一方で連れはキンカンは果肉の酸味を楽しむものであり、皮の甘みと合わせることでバランスが取れて美味しくなるという考えです。
大人になってからは、果肉が無駄になるのが忍びないので丸ごと食べるようにしていますが、しかし「甘い果皮が主体、酸っぱい果肉はサブ」という考え方は変わっていません。ってかそういうもんだよね?


さて、それが分かったところでこん太を試食してみましょう。

このこん太、最大の特徴はやはり甘みの強さなのですが、なんと糖度20度を超えたものしかこん太として出荷することができないそうなのです。甘い温州ミカンでも糖度は12度程度ということを考えると、圧倒的な甘さ。果たして柑橘がそこまで甘くなることは可能なのか……?

とりあえず、純粋な甘さを体験するために果皮だけをかじり取ってみることにしました。

いただきまーす……

…‼!? えっ、このキンカン、皮しか……ない!?

柑橘の果皮は表皮の黄色い部分と、内果皮(アルベド)からなりますが、こん太は内果皮が非常に分厚い、というか体積のほとんどが内果皮で、あとは薄皮と、それに包まれた種子のみといった感じです。
この内果皮が抜群に甘く、加えて果肉が全然無いので舌を刺激する酸味がなく、結果として蜜のような甘みだけが感じられるわけです。


しかも……よく見ると、表皮のツブツブの密度が非常に低く、ヘタ周囲には一切ツブツブがないところすらあります。
このツブツブは油胞とよばれ、ここに苦みと香りのある油が含まれるのですが、こん太の場合それが著しく少ないために、柑橘の皮特有のピリッとした刺激がほとんどなく、それがまた皮の純粋な甘さを引き立てているのです。

確かに甘い、甘みも強いのですが、同時にその甘さを邪魔する要素がない、これがこん太の魅力の理由だったというわけですね。なんかどこかのテレビレポーターみたいなまとめになっちゃったなぁ。。
ちなみにキンカンの果肉好きな連れにとってはあまり好みではなかったようです。酸味が欲しい人は普通のキンカンがオススメ。

味:★★★★☆
価格:★★★★★



こん太、甘すぎるので冷凍庫で凍らせるだけで上品なシャーベットになるというユニークな特徴があります。

凍らせてスライスしてバニラアイスにかけるとめちゃんこ美味い。

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