美味しい謎山菜①:富山の「ふじな」とは何者か

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cakesにて茸本朗の連載
野食ハンターの七転八倒日記
が始まりました!

野食失敗体験を中心に、ブログとはちょっと違った切り口の記事を公開していく予定です。
合わせてお楽しみいただけると嬉しいです。
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6/22より、

「僕は君を太らせたい」

連載開始予定!



先日富山に行った時に、魚津の道の駅で見たことのない山菜を見つけました。

ふじな、と書いてあります。
面白そうなのでとりあえず購入。


持ち帰ってきて改めて観察しますが、やっぱり見覚えがありません。
ふじなという名前の通り、見た目はフジの葉っぱに似ています。
ただ、複葉の小葉はマメ科植物と異なり、互い違いについています。

ググってみると、おひたし、胡麻和え、天ぷらと言った山菜にありがちな料理法がおすすめされています。
アクは大丈夫なのでしょうか。

とりあえずさっと茹でて水にさらし、だし醤油につけて食べてみました。

……(`・〰・´)
おっ、アクは全然ないですね。
爽やかな青っぽい風味、そしてちょっとごまのような香りを感じます。
シャキシャキとしてて、とても歯ごたえが良いです。


ごまだれにつけるともっと美味しい。
これは山菜としてはかなり美味な部類ではないでしょうか。


天ぷらももちろん美味しい。歯ごたえが抜群です。


そのまま鍋にも入れてみましたが、やはり全くアクを感じず、風味もより生きていました。
すごいな野菜としても十分使えるじゃないか。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆



ということで味はとても良かったのですが、「ふじな」をググってみても、素性(和名とか)がわかりません。
見た目はマメ科植物っぽいんだけど……


Twitterで山菜クラスタのみなさんに聞いてみたのですが、「ツルムラサキ?」「タンポポの古名では?」と、なかなかこれだ! というものが出てきません。

富山勢などにも聞きつつ、どうにかたどり着いた答えが

「ツガルフジ」「エビラフジ」のどちらかではないか? 

というもの。

図鑑を見ると、ツガルフジには「小葉の先端が長く尖る」という特徴があり、これが当てはまりません。
消去法でエビラフジ、でいいかな……?

いずれも山菜としてはメジャーではなく、北陸~東北地方でのみわずかに利用されるそうですが、それにしてはとても美味しいと思います。
発生量があまり多くないのだろうか。


もしこの山菜に心当たりのある人がいたら、是非教えてください。

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野食ハンマープライス

コメント

  1. むさし より:

    箙藤(エビラフジ)の事ですね。富山で食されています。
    花の画像は下記のリンク先にて。
    http://kyonc.sakura.ne.jp/gallery/SNAP12/120600/0624050.html

  2. nekoy より:

    ナンテンハギではないでしょうか。
    アズキナという名前で山菜として流通しているようです。
    下記リンクに若芽の詳しい写真があります。
    https://matsue-hana.com/hana/nantenhagi.html

  3. まつまつ より:
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