「食べると怒られるもの」って結構あるんですよね。
もちろん保護されている生物とかそういう話じゃなくて「そんなものを食べたらかわいそう!」という非難を浴びるものです。
別に法に触れていなければなんだって食っていいだろと思うのですが、でもまあぼくも鬼じゃないんでその感情自体は分からなくもないです。だからこそ、カメにしてもサルにしても「食べる理由」を必死こいて考え、書き連ねてきました。
でもね、それを考えすぎると今度は自分で自分の「食べたいもの」を制約してしまう可能性があります。それはぼくにとってはもはや「死」と同義。
というわけで今年は「多少非難を浴びようとも食いたいものは食う」というスタンスをより明確にしていこうと思っています。
カナヘビ食べてみた
というわけで、決意も新たに食べる「かわいそう」食材、第一号はこちら!
カナヘビ(ニホンカナヘビ)です。
いやね、実はこれまで一番いろんな人から「かわいそうだから食べるのは勘弁してくれ」って言われたのがこのカナヘビなんですよ。なんでだろうね、確かに動きはすごい可愛いけど、ヘビやカエルとどう違うのか正直よくわかりません。可愛い・かわいそうだから食べちゃいかんということ自体よくわかんないけどね。
カナヘビやニホントカゲは日本本土に棲む数少ないトカゲの一つで、全国的に広く生息しています。人里にも適応しており、現時点で種の保全状況に危険はありません。ヘビやカメ同様、免許なしで確保できる貴重な野食肉だと思うのですがいかがでしょうか。
まあでももちろんそれは「味が良ければ」の話ですよね。食べて確かめてみなくては!
今の時期、カナヘビは冬眠から覚めたばかりであちらこちらをうろうろしており、出会うのは非常に簡単ですが、すばしっこいため捕まえるのは骨が折れます。
先日のアミガサハントの時にも、林道の脇の土手をのっしのっしと我が物顔で歩いていました。目の前に現れたところを反射的にキャッチ!
うーん可愛い。「おいてめぇなにしてるんだ」という顔でこっちを見てきますね。ごめんけど、お命頂戴します。
持ち帰り、冷蔵庫で眠らせてから首をカット。
そのまま皮を剥き、内臓を除去します。
卵黄になりかけのもの(つまりキンカン)が入っていました。これは食べてみようかな。
胴体を串刺しにして
コンロの火で焼き、塩を振って、いただきまーす。
……(`・〰・´)ふーむ
これは、鶏もも肉ですね。しかも地鶏系。味が濃くてうまいです。骨も柔らかくて、しっかり焼いたら丸ごと行ける。
ただやっぱりちょっと、小さくて歯ごたえがありませんなぁ。。、できるものなら一度に10匹くらい一気に口に入れて噛み締めたいところ。
キンカンは塩ゆでしてみました。
加熱しても柔らかいですね。いただきまーす
おっ、これも美味い。鶏のキンカンと違ってパサつかず、しっとりとクリーミーです。
ただやっぱり小さすぎんよ……100粒ぐらいあったら何とか一口分にはなりそう。
そして、意外といいなと思ったのが
自切した尻尾。
めんどくさいんで塩ゆでしただけのものを食べたのですが、臭みもなく、骨も気にならず、味は薄いけどなんだか「トカゲ食べてるな」って気持ちになりました。
腹減って我慢できないけどどうしてもカナヘビを殺したくないって人は、カナヘビを見つけたら尻尾を抑え込むと自切して逃げるので、切れた尻尾ばっかり集めて茹でてチュルっと食べるのもいいかもしれませんね。
味:★★★☆☆
入手難易度:★★★☆☆ トラップとか使って一気に集める方法ってないんだろうか?
ということでカナヘビはちゃんと美味しかったです。災害時、誰でも捕まえられる貴重な野食肉として活躍してくれるかもしれない。
無事カナヘビを食べることに成功したので、ニホントカゲも食べたいですな。
ググってみると「脂がのって旨い」という評価を見つけました。確かにカナヘビと違って丸っと太ってる感じするもんな。楽しみです。
コメント
小さいんで食材として見たことなかったけど
昆虫の外骨格に比べれば、柔らかくて可食部も多いのか。
尻尾、丸ごといってますけど喉ごし悪くないのかなぁ。
皮がザラザラして、スギナやトクサのようですが・・・
爬虫類って寄生虫が気になるイメージなんですがトカゲの主食は虫らしいから平気なんでしょうか?これくらい小さい肉だったら冷凍すればokなのかな?