○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
茸本朗 初の単著「野食のススメ -東京自給自足生活-」が発売されました!!
購入へのリンクはこちらの画像をクリック!
リアル書店でも、紀伊国屋さま、丸善さま、三省堂さま、八重洲ブックセンターさまなどの各店舗で目立つところに並べていただいています。
よろしければぜひ一度、手に取ってみてくださいませ。(ジセダイサイト内で試し読みも可能です)
購入された方、ぜひ通販サイト・アマゾンのレビューにもご協力ください。
あと野食会もやります。詳しくはこちら
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
先日、チチタケを採るために某郊外の里山まで行ってきたんですけども、もうさっぱり皆無、ハ~さっぱりさっぱりと言った感じで妖精が踊りまわっていました。
緊縮財政中で懐事情が苦しい中、レンタカー代をねん出してまで見に来たのにこれじゃああんまりだァー!
と悲しんでいた時に目に入ったのが
でかいクモ。
ここは非常に生態系の豊かな場所で、その上部に君臨するところの大型のクモ(コガネグモ、ナガコガネグモ、ジョロウグモ等)が大量に棲息していたのです。
中には腹部だけで2㎝近いような強者も。
クモについても、カマドウマやその他昆虫同様、例の野食会で素揚げを食べて「うめぇじゃん」となって以来、野食材として気になる存在となっています。
せっかくだから持ち帰ってみましょうか。
というわけで採集していくのですが、まずでかいクモ、網(糸)が強固過ぎて虫取り網が通用しません。
顔とかがぶつかると普通に弾き返されるレベル。
仕方がないので素手で行きます。
意外と柔らかいですね。足はしっかりしているけど。
イテッ! コイツ噛みやがった!
咬まれた瞬間はイワイソメと同じくらいの痛みで、そのあと1分くらいピリピリとした感じが残ります。
これはきっと毒成分なんだろうなぁ。
コガネグモ、ジョロウグモなどの毒は人体にはほぼ影響を及ぼさないとされているので、安心して捕まえていきます。
ある程度集まったら終了。
生態系の上位に君臨する生物なので採り過ぎは禁物ですね。
クモ、シンプルな味付けはしんどい
持ち帰ってきたクモ。
デカいのはデカいです。
これをまず、さっと塩茹でに。
加熱すると赤くなるところはさすが節足動物という感じがします。エビカニと一緒やね。
で、今回もできるだけ虫らしさは排除したいので、脚は取り去り、プリッと美味しそうな腹部だけにします。
これをひとつ、味見してみよう。
……(`・~・´)……Σ(´・ω・`)
なんだろう、風味はソラマメっぽいんだけど、後味に何か引っかかるものがあるぞ……?
でもエビみたいな風味もあるし、これは醤油で煮たらイケるんではないか。
琵琶湖名物エビ豆みたいな感じで……
ということで醤油とみりん、白だしで薄味に炊いてみました。
……(´・〰・`;)
アレッおかしいな、後味のクセが酷くなってる……?
これ、ひょっとして旧ざざむしでせつなさんが言ってたあの「糸の味」ってやつかな……
なんていうかその……糸の味。そうね、糸の味だねこれ。
無理やり例えるなら……リールに新しい糸を巻くときに、口に加えてテンションを掛けながら巻いていくんだけど、その時に口の中に残るナイロンとかポリエチレンのあの風味というか……ダメだこれ伝わらないや。
個人的には×です。
卵を持ってるメスならもうちょっと美味しいって聞いてたけど、今回は子持ちにも当たらず。
残念。
味:★★☆☆☆
価格:★☆☆☆☆
クモは揚げて食えってことでFA。
コメント
ジョジョの奇妙な冒険に登場する漫画家である岸辺露伴は、クモの腹部をペンでえぐって糸が出るメカニズムを分析した後、「味もみておこう」と言いながらペロペロ舐めてましたね。
多分彼もその時「糸の味」を感じていた事でしょう。
人によっては「チョコレートっぽい」とか「ナッツ風味」とか
色々な証言があるようです。
季節や植生に依るものなのでしょうか?
ベア・グリルス氏はオーストリアでコガネグモを食した際に
「内臓や脳ミソを食べている気分です」と評しておりましたが
やはり生食とでは味が大いに違うのでしょうか?
是非生で食べて感想を聞かせて頂きたいです。