飛騨名物「河ふぐの刺身」を霞ヶ浦のアメリカナマズでやってみた

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アメナマが臭くなかった動画はこちら↓↓






はい、そういうわけで今回のアメリカナマズ、マジでゲオスミン臭一切なかったんですよ。びっくり。

しかも身が臭くないというだけではなく、頭とか腹身とか、そういうところも全然大丈夫。一番臭いの溜まる「血合いと皮下脂肪が一緒になったところ」を焼いても、市販のウナギ程度の臭みにしかならなかったんです。すごない!? いやこれアメナマ食べたことがある人なら全員ぼくのこの驚きわかってもらえるんじゃないかと思う。わからない人は……炭谷銀仁朗が1試合に2本ホームラン打ったときくらいの驚きを想像してください(もっとわからない)(でも西武ドームで見たことある)(死ぬほどビビった)。


ここまで臭くなければ、噂の「河ふぐ」できるんじゃないの……やってみるしかないね……

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「河ふぐの刺身」を作ってみた

アメリカナマズの大多数は霞ヶ浦に移入され、そこから千葉・茨城の利根川水系に逸出したものですが、それ以外にも全国のいくつかの場所に移入されました。そのひとつに、岐阜県飛騨市があります。
ここでは霞ヶ浦から購入したアメリカナマズを市内のダム湖で畜養し、3kg程度に成長したものを市内の料理店に卸しているそうです。アメリカナマズは特定外来生物に指定されているので基本的には飼育・養殖は不可なのですが、指定以前から商業的に飼育されてきたため、逸出防止を条件に特別に許可されているとのこと。
そんなめんどいことまでして飼育するのはやはり美味しいからでしょう。

そしてそんな飛騨地方には、アメリカナマズを使ったスペシャリテがあります。それは「河ふぐの刺身」。
ナマズというのは結構身がプリッとしており、その身質がフグに例えられることがあります。そのため、アメリカナマズを「川にいるフグ」とたとえ、それをフグ同様に薄造りにして提供しているのだそう。
そんなことができるのも飛騨というきれいな水が豊富にある場所だからだと思っていたのですが、今回霞ヶ浦で取れたこのアメナマでも、臭くないんだからできるんじゃないかと思いました。正直怖さしかないですがやってみることにします。


先日釣れたもののうち、小さい方を3枚におろします。

うん、きれいな身してますね。嘘みたいだろ、しんでるんだぜこれで(当たり前)

皮を引きます。皮下脂肪がテラテラしてすげえ美味そう。もちろん臭みは一切なし。

これをキッチンペーパーにくるみ、コンテナバッグに入れて冷凍庫に放り込みます。-30℃まで冷えるうちの冷凍庫で寄生虫をカチンコチンコにしてしまいましょう。これで解凍すれば殺虫は万全。
ところで飛騨の方でもいったん冷凍殺虫処分してるんでしょうか。まあ普通に考えれば何かしらの処理はしてるんでしょうけど、古くから淡水魚を食べてきた地域では「寄生虫? そんなのかんけぇねえ!」というスタンスの所も多いからなぁ。。筑後川流域とか。



解凍し、薄造りにすれば

アメリカナマズの「河ふぐの刺身」完成!
もみじおろしをつけていただきましょう。

……!!!(≧Д≦*)う、うんめぇー!!
なんぞこれ! すごい美味い!!
食感はフグ……とまではいきませんが、弾力が強くさくむちっとした歯ごたえと歯切れの良さがあります。そしてそこにまるでマダイのような強い旨味と、アジのようなまったりと甘い脂が合わさってきます。この脂が非常に上質で、また皮下だけでなく身全体に差しているのか噛めば噛むほど口の中でジューシーに広がるのです。
近いのは……ウツボ、旬のウツボの腹身の薄造りですね。あそこまで歯ごたえ強いわけじゃないけど。
人によってはフグより美味いと言うかもしれない。

味:★★★★☆ 
入手難易度:★☆☆☆☆



なるほどね、こりゃあわざわざ許可とって育ててまで作りますわね。じゅうぶん地域の名物足りうるよ。
霞ヶ浦がもっときれいな湖だったり、あるいはかつての豊かな汽水湖の姿が戻ってゲオスミン生成藍藻類が激減したら、我々関東民ももっと手軽に河ふぐ刺身作れるのになぁ……地理学上前者は期待できないので、後者を検討してほしいですね。東日本大震災でいったん立ち消えになった利根川河口堰の開門調査、ぼちぼち再開すべきじゃないですか……?



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