冬のウツボは至高 その1:ウツボ穴釣りメソッド

 
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これまで「ウツボは冬の魚」とか「夏のウツボは猫またぎ」だとかしたり顔で言う人を見ると「バーロー夏のウツボも美味いんじゃ!つべこべ抜かしてねえで食うてみい!」なんて心で悪態をついたりしていた。

ウツボ,釣り方,福浦

110cm4.5kg 自己ベスト

しかし今回、西湘は福浦の港で釣り上げた「寒の」ウツボを食べて、不本意ながら実感した、やっぱりウツボは冬が旬であると。

というより、釣りから処理から調理から、もうあらゆる面で冬のウツボが至高であることを痛感させられた。

冬のウツボは釣りが楽しい!

12月の下旬ともなると、西湘から伊豆方面の海で釣れる魚はぱったりと姿を消してしまう。

堤防周りは特に悲惨で、木っ端メジナに遊んでもらうか、根魚をいぢめて悦にいるかの選択肢しかなくなるのがふつうだ。

しかしそんななかでも変わらず僕らの相手をしてくれるのがウッチーだ。

彼らは水温の低下に強く、潮の回りも気にしない、そして誰にも釣られない(やわな仕掛けじゃ釣り上げることができない)ために、生息域なら通年、姿を見ることができる。

「いくら釣れるったって、ウツボなんぞ釣っても面白くない」
なんて言う人も多いと思うがどっこい、冬のウツボ釣りは面白い!

寒ウツボ釣り方メソッド①:タックル

さすがの彼らも冬は活性が低いので、浅瀬まで突っ込んできたり、餌を追いかけて浮上してくることはあまりない。

従って仕掛けは穴釣り用のものになるが、対象が対象なので何よりも強度を考慮した物になる。
以下は僕が、ウツボとクロアナゴ釣りのために値段度外視でかき集めた珠玉の戦士たちだ。

竿:深海用に使っている中古の青物ライトトローリング竿、タックルベリーで購入
リール:ハードオフで1,600円で購入した中古の船釣り用両軸リール
糸:リールに巻いてあったPE8号くらいのライン
オモリ:中古の中通しオモリ20号、タックルベリーで購入
スナップ付きサルカン:できるだけゴッついの、タックルベリーで購入
針:マグロ用のデカいの、タック(ry

ウツボ,釣り方,仕掛け

クエでも釣るの?とよく聞かれます。たぶん釣れると思う


コレにサンマなどの青物の切り身をつけてテトラなどの穴に落とす。
餌は骨ごと輪切りにするようにして、針にかけるときも中骨が針のフトコロに収まるようにし、針先は大胆に1cm以上出す。

寒ウツボ釣り方メソッド②:釣り方

穴に落としたら、仕掛けを一旦底まで着けて、すぐに20~30cmほど浮かせる。
穴のサイズにもよるが、これ以上底を切ると、初見の活性の低い穴だとあまり食ってこない。

何回か仕掛けを落としていると穴の活性が高くなり、匂いにつられてウツボが集まってくるのでアタリが多くなる。
普通の穴釣りと違って“穴を育てる”という感覚が必要になる。

アタリはまさにタチウオのそれで、コンコン、という小さなアタリから、いきなり竿先を持っていく大きなもの、居食い、食い上げと何でもござれ。

そしてなかなか食い込まないが、食い込みを待つと餌だけ取られてしまう点もタチウオと一緒だ。

寒ウツボ釣り方メソッド③:やり取り

さてアタリはあった、針ガカリは…というと、これがまた難しい。
釣れたウツボを見ると、ほとんどの場合下顎に針ガカリしている。

ウツボ,歯,3列

たとえ死んでいても、口に手を入れてはなりません


上顎は歯が三列並んでいて硬く、針が刺さらない。
大きく裂けた口のフトコロは伸縮自在のぶよぶよした皮膚でできているので、針が刺さってもすぐに抜けてしまう。

結果としてアタリのほとんどが針ガカリにいたらず、運良く針先が引っかかっても強烈な首振りではずれてしまうのだろう。

運良く下顎を針が貫通したら、あとは強靭な仕掛けを信じ、力任せにぶっこ抜く!
メーターオーバーの大物は、合わせた瞬間はまず根ガカリしたと思うほどに動かない。
そのまま引っ張り続けていると、やがて観念したように少しづつ浮き上がってくるが、油断すると首振りで針を外してくるのでテンションは絶対に緩められない。
水面まで来たら竿の強度を信じてぶり上げるのだが、空中でもセルフ固結び(自分の体を結び、団子状になって針を外す長物の必殺技)を駆使してくるので注意したい。

さらに堤防上でもいつまでも生きている。
どうも皮膚粘膜で呼吸ができるようで、雨の日などはいつまでも弱らずにいるので危険だ。
仕掛けに余裕があるのなら、針のチモトで糸を切って、そのまま水氷を入れたクーラーに放り込むのが一番安全でいい。

下手に堤防上で針を外したり魚を締めたりすると大けがにつながる危険があるほか、貴重な皮に傷がついてしまう

またウツボをのたくらせていると猫や子供が駆け寄ってくることが多く、彼らがウツボに噛まれた日には大惨事となるので、速やかにクーラーにしまいふたを閉めよう。



子供にせがまれたら「30分くらいしたら弱るから、その時見せてあげる」というと大体律儀に守ってくれる。
聞き分けのない子には「噛まれたら指ちぎれるよ」というと大体泣いて逃げる(そして親にチクる)

生命力の強いウナギ目も低温には弱い。
臭いヌメリを放出する前に絶命させることで、結果的に一番鮮度を保つことができるのだ。

こうして手に入れた3匹のウツボを、大事にクーラーにしまって東海道線で持ち帰ってきた。
その日のうちに下処理を済ませてしまう必要があるが、それはこの次の記事で。

 
 
 

コメント

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