ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)を捕まえて食べてみた:②身を調理して食べてみた

というわけで、きれいに解体されて食材と化したミドリガメことミシシッピアカミミガメ

2匹分

2匹分


さっそく調理していこう。

筋肉は四肢の周囲と首、そして甲羅に薄くへばりつく形で存在している。
触った感じでは細かくて硬い骨が大量に入り込んでおり、丸ごと煮込むのが一番容易な利用法に思える。

しかし、後肢の筋肉は大きく、食べ出がありそうだったので
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皮を剥いて、から揚げとすることにした。
この皮を剥く作業が地味に疲れる。
きれいに剥がれてはくれるものの、かなりの力が必要になるのだ。

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指の先まできれいにぺろりと剥ける。
これで良し。

残りの身は、沸騰した湯で1分ほど茹でて
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表面の薄皮を剥く。
これはあらゆるカメに共通の下処理だ。

首も、指も、
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甲羅まできれいにぺろりと剥ける。
ただ、背側の甲羅は凹凸の多さの割に皮が薄く剥けづらい。
そのため今回は、湯引きの後にへばりついた筋肉をすべて剥がして、廃棄処分にした。

 

ミシシッピアカミミガメ鍋

筋肉と首、尻尾、腹側の甲羅を圧力鍋に入れて、ひたひたになるまで水を注ぎ入れ、
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少量の酒とおまじない程度のしょうがを投入。
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火を入れ、沸騰したらアクを取り(ほとんど出ないけど)圧をかけて中弱火で好きなだけことこと煮込む。

その間に他の具材を準備。
今回は長ネギ、はくさい、豆腐で。

火を切り、圧が抜けたらふたを開けてようすを確認。
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……うん、いいカンジ。
カメの色もおとなしくなりましたね。
ちょっと一口飲んでみよう……

……あれ、薄い?
ゼラチン質も香りも旨味もあるんだけど、なんだかコクが弱いぞ。。
スッポンと比べると、どの要素も2/3くらいのスケール感。
水が多かったとは思えないし、ミシシッピアカミミガメだとこれぐらいが限界なのだろうか。

仕方ないので強火でぐつぐつ沸騰させて濃縮する作戦に。

汁は濁ってしまったが、風味は強くなった。
うすくちしょうゆと白だしで味を調え、他の具材を投入して煮込む。
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これで良し。

ミシシッピアカミミガメのから揚げ

さて、煮込んでいる間に、から揚げを作ろう。
皮を剥いておいた後肢を袋に入れて、から揚げ粉をまぶしてなじませる。

鍋に油を加熱して……
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じゅわーっとね!

なんだかすんごい泡でてくるけどキニシナーイ。

肉厚で身質がすごくしっかりしているので、中温の油で焦げないように気をつけながら、中までしっかりと火を通す。
半生は怖いよーダメだよー。
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美味しそうに揚がりました。

さあ、食べてみよう

まずは鍋から。

汁を一口……

……(`・~・´)
うん、やっぱりちょっと薄めだけど、これはこれでなかなか。
スッポンやカミツキガメまでの旨味はないものの、カメ独特の香りが感じられて美味しい。
臭みは全くなく、ショウガも入れないでよかったかもしれない。
ゼラチン質がすごくて口の周りがぺとぺとする。
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肉は出汁が出切ってしまったのか味は弱めだが、繊維質で食感が良い。
皮はとても柔らかくなっているが、若干舌にざらつく。

身よりも、豆腐に味がしみ込んでいて美味しい。
次回は豆腐を倍にしてみよう。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆

続いてから揚げ。
こちらはもう手で掴んでワシワシいくしかないだろう。

いただきマース
……(≧~≦)
うーーまーーぁぁあいいいいいぞおおおおおおお!!!!!!!

こ、これはなんという!
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ジューシーで歯応え良く、繊維はジャキジャキしていてゼラチン質たっぷり。
硬さはあるが決してしわい肉ではなく、力強さを感じさせつつ歯切れが大変良い。
じっくり揚げたため筋(腱)もブリッブリで、コリコリとした歯ごたえが抜群に良い。

そして何よりもその旨味!!

上質な地鶏のから揚げをもっともっと濃く、力強くしたような味で、もう絶品というほかない。
惜しむらくは可食部が意外と少ないというか、身離れが悪くて食べづらいのだ。
中までじっくりと火を通すことで多少は身離れがよくなるので、食中毒防止も兼ねて火の通りは注意を払ってほしい。

味:★★★★★
価格:★★★☆☆

頭や甲羅の細かい肉は鍋or煮込みにするしかないが、肢の部分はできるだけ唐揚げにしたほうが良さそうだ。
10個くらいはぺろりと食べられそうな味。
そんなに一気に捌けないけど……

内臓と卵はまた次回に。。

 
 
 

コメント

  1. のりべん より:

    こんにちは!のりべんです(^^)

    『うーーまーーぁぁあいいいいいぞおおおおおおお!』
    ですか!
    前回の『ついてきてくれる?』のお言葉にいやいや絶対無理!
    心折れそうでしたが、そのから揚げだけは美味しそう、
    食べてみたいと思いました(笑)

    ええ、捌く自信は全く皆無なのですが..(>_<)

    きっと4本脚が罪悪感を感じさせるんでしょうね。
    『食』とは本当に奥が深い。そう思う記事でした。

    • wacky より:

      ごぶさたです!ブログ見てますよっ!

      唐揚げ、指先を切って出したら材料が何か分からないと思います。カエルと思われるかな?
      味もいいですし、中華料理屋さんとかでは出すところがあるようですよ。

      魚は簡単に殺せてカメはダメって言うのはおかしいと、頭ではわかりますが感情はなかなか追いつかないですよね。肢もそうだけど、やっぱりまばたきの存在かなぁ…
      でももう慣れました。美味しいし、今後も食べると思います。オススメしますよ!

  2. こんにちは。
    アカミミガメ、美味しいってよく聞きますがやっぱり美味しいんですか…。
    自分も含め釣りやる人なら今まで何匹リリースしてきた事かって感じですけど特定なんちゃらになるとかいう話もありますしそろそろ魚は殺せるけど亀は…という某昔話の影響かなんかの謎のアレを取っ払わなきゃですな…。

    • wacky より:

      美味いですね。うん。まあスッポンやカミツキには負けますけども。
      水域によって味もそれほど変わらないという話もあり(むしろ食べてるものに左右されそう)早晩メジャーな食材になるかもわかりません。街中でも簡単に釣れるし、リリースしても何回でも食ってきますからね…
      まあ、捌けるようになっておいて損はないですよ。

  3. こんにちは より:

    はじめまして。
    ネタ系の料理に目を奪われがちですが、通して読むと料理のセンスがすごく感じられます。

    知らないネタにたいして、どうやってゼロから創作して合わせているのか。
    そういうお話も聞けたら楽しそうです。

    • wacky より:

      はじめまして。
      基本的にはシンプルな調理(魚なら刺身など)で食べてみて、食感や味、歯応えなどを把握します。そのあとは似ている食材の調理方を応用していきますね。
      それから、詳しい人に聞いてしまうのもなんだかんだで一番よい結果をもたらしますね。魚なら仲買さんが一番知ってるわけですし。

  4. 西洋呑み屋 より:

    ちなみに、イノシン酸は、圧力鍋の高温調理で分解減少してしまうと言う大学の研究結果も有ります。

    • wacky より:

      なんと!じゃあそのせいかなぁ……
      炊飯器の保温機能などでゆっくり抽出したほうが美味しくなるってことなんですかね。。試してみようかな……

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