深海のアイドル・オオグソクムシはシャコより美味い! でも食べるところが……

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先日、焼津・長兼丸さんで漁のお手伝いをしてきたオオグソクムシ


大きなものでは全長15㎝近く、非常にこう……蟲って感じです。
ちっちゃいオームだとかよく言われますが、どっちかっていうとドデカいフナムシ。
フナムシやダンゴムシと同じ「等脚目(ワラジムシ目)」に含まれます。


もしこれがフナムシのように陸上をわさわさ動いてたら、国を挙げた防除の対象になるでしょう。
エビとかシャコもそうだけど、どんな節足動物も海の中に棲むだけで美味しそうに見えるの、我々日本人のDNAはちゃんと仕事してるなーって思います。


完全に宇宙船に乗ってきた悪役


まあそんな見た目もグッとくる人にはグッとくるわけで、ペットとしての需要が少なからずあります。
とくに各地の水族館での需要は高く、すでに欠かせない存在となりつつある様子。
そこに加え「オオグソクムシせんべい」など食材としての利用も増え、今や価格はなかなかの高止まり中。
そもそも深海生物って採取の手間が大きいからね、需要が出てきたら値段はすぐに上がるものでしょうきっと。


そんな中、長兼丸さんは浜値で1000円以下で販売してくれます。
あの漁を体験した後だとクッソ安いとしか思えない。10匹ほどいただきました。
(ちなみに焼津まで行かなくても、連絡したら送ってもらえるそうです。以前はふるさと納税に入っていて話題になったけど、今はどうなんだろ)

調理が楽しみです。

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茹で・焼きオオグソクムシ

我々はやっていく生き物、さっそくやっていきましょう。

持ち帰った後すぐに調理できず、1日ほど置いてしまいましたがまだ動いていました。
すごすぎだろこの生命力。500気圧ぐらいの所から1気圧空間に運び出されてまだ生きてるとか……

ちなみに水族館での孵化の成功例があるそうです。
の一食堂でのタカアシガニの養殖成功事例といい、深海の甲殻類ってすごいね!


さて、こんな見た目の生き物、過去に捌いたことがありません。
なにからやればいいか……ノーヒントでやっていくにはちとしんどい見た目ですが、人柱になるのがこのブログの使命でもあろう。
やっていくしかありません。

船上での一孝さんの話をまとめると

・丸のままでみそ汁にすると、すげー美味いという人と、臭くて食べられないという人に別れた
・加工品は美味しい

とのこと。
Wikipediaにも「危険を感じると、臭い物質を放出し身を守るといわれる」とあり、何も考えずに丸ごと調理するのはおそらく悪手でしょう。


というわけで、やたらとプリプリして弾けそうになっているお腹側から、そっと包丁を入れてみます。


……!!
これは……胃袋か?
未消化物、あるいは泥と思しき物質がパンパンに詰まっています。
これ、破いたら一巻の終わりだろうな……


ということで慎重を期しつつ摘出していきます。
胃袋自体は比較的丈夫ですが、口までつながっている食道部分はきれいに取り去るのは難しいです。
頭を半分に割り、引っ張って切除しました。

で、胃袋をとっちゃうと

……ぺったんこになっちゃった。。
でもシャコやエビと異なり、背側だけではなく腹側にも身がついているので、しっかりかき集めればそれなりの量になるでしょう。



どうしようかな……とりあえず、半分に割ったのでオーブン焼きにでもするか。
ということで皿に並べ、オーブンで200℃・20分ほど焼くことにしました。


さて、あと2匹ほど調理してみたいけど、どうするかな。

……構造的にはシャコっぽいし、茹でて殻剥いて食べられないだろうか。
ということで、丸のまま

塩ゆでに。


加熱しても赤くならない当たり、やっぱりシャコっぽい。
10分くらい茹でてみました。


茹であがったオオグソクたん。
腹部のサイドに切れ目を入れて、背と腹をはがしていきます。


胃袋は加熱すると少しもろくなるみたいでスゲー怖い。
最新の注意を払いつつ切除します。

できた。

黄色いのはおそらくミソ(中腸腺)だとして、この透明な粒粒はなんだろ……卵かな?
さっそく食べてみます。


……!
……!!!?
うんまーい!!!!
うわ、これシャコより上じゃん絶対。すごい美味いぞ。
ぼうずコンニャク氏は「シャコとエビの中間」って表現したけど、もっとちゃんと表現すると「シャコの旨味と甘みにズワイガニみそのコクを加え、さらにハナサキガニの脂っぽさを倍プッシュ」ですねこれは。

さっきの粒粒はやっぱり卵のようで、これがしっかりとした歯ごたえがあって、味も濃厚です。
シャコのかつぶし(卵巣)そっくりの味。
甲殻類の美味しい要素をモリモリに盛って数え役満確定、優勝です。



オーブン焼きもできたのでいってみましょう。

……(≧〰≦*)
うひゃー!! こっちのほうがもっと味が濃縮してる!
箸が止まらねえや! どんどんほじってほじって……

2匹分の肉


……食べるとこすくねぇぇえええぇえorz
これ、美味しすぎるけど、正攻法の食べ方じゃ楽しみきる前に終わっちゃいます。
殻とか、エキスとか、生かす方向で食べないとだめだ。

味:★★★★★
価格:★★★★★


シャコっぽい身質と味ってことは、生きているうちに調理しちゃわないとダメそうなのがちょっとハードルかも。
長兼丸さんなら活けで送ってくださるはずなので大丈夫だけど、やっぱり焼津まで買いに行くのが吉という気がします。
大丈夫、首都圏からなら新東名ぶっ飛ばせば ピー 分で着くから!


明日はもっと無駄なく使いきる食べ方を考えてみませう。。

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コメント

  1. 壊王 より:

    あの・・・・・・途中のビジュアルが脱皮したてのゴk・・・・・

  2. 野肉は美味い より:

    ワラジムシやダンゴムシでも(困惑)