アスパラガス厨にうんとおススメしたい「ツワブキの天ぷら」

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山菜の世界では、ときにその魅力を表現するのに「○○という野菜に匹敵する」という表現を使うことがあります。

野菜にはない野趣や希少価値を求めて山菜採りをしている人にとっては「なんだかなー」という表現かもしれませんが、実際のところ品種改良を繰り返し、手間暇をかけて育て上げられた野菜に比肩されるほど美味であるとすれば、それはとてもすごいこと。
実際にそういう山菜は少なからずあり、見つけたときの喜びはデカいです。


野菜に例える際には、やはりその山菜の可食部位と同じ場所を食べる野菜に例えられることが多く、必然的に「芽」を食べる野菜が比較の対象となることが多いです。
だもんで、こういった文脈で使われることが多いのはやはり、アスパラガスなのではないかと思います。


(c) .foto project

アスパラガスに例えられやすい山菜はそれこそ「山のアスパラガス」の通り名を知られるシオデほか、いくつもあります。
シオデ
その多くが、芽だし直後の茎を食べるものなのはアスパラガスも一緒ですが、この度、全く意外な部位がアスパラっぽくなる山菜に出会ったのでご紹介したく思う次第です。

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フキのようでフキでないツワブキ

先日、海沿いの漁師町をうろうろしていた時に、県道沿いのコンクリート法面の隙間から、立派なツワブキが生えているのを見つけました。


ツワブキ(石蕗)はフキ(蕗)とシルエットの似た葉をつけますが、属レベルで異なる多種です。
フキと違って葉に厚みと光沢があり、温暖な場所に多く、とくに西日本では海岸近くに多くみられます。
関東でも海沿いに行けばまず見られますし、山の方でも日当たりが良ければ普通に生えています。かなり生命力の強い植物で、幹線道路沿いにも普通に雑草として生えています。
ときに斑入りの葉がつくので、観葉植物として庭に植えてるご家庭もありますね(間違えて採らないでね)

どちらかというと冷涼な気候を好み、日陰地に多いフキとは多くの点で異なるので、間違えることはまずありません。


南日本ではフキ同様に、太い葉柄をアク抜きして食用にします。
フキと同じような香りとほろ苦さがあり、中実ですが柔らかく、カツオ出汁で薄味に煮たりすると大変美味しいです。



今回見つけたものは、まだ全体がやわらかい毛におおわれているごく若い葉だったのですが、それにもかかわらず付け根の太さが2㎝近くあり、非常に食欲をそそるものでした。
調理法に悩んだのですが、ふと「天ぷらにしたら美味いんじゃね?」と思い、作ってみることにしました。

ツワブキの天ぷらめっちゃ美味い

まず葉を取り去り、良く水洗いして全体の毛を流します。

フライパンに湯を沸かし、下処理をしたツワブキを入れて、重曹を振りかけて火を止め、冷まします。
本来、山菜のアクは天ぷらなど高温処理をすることで気にならなくなりますが、フキやツワブキのアクは毒性が強いので、念のためしっかりと除去しておきましょう。

冷めたら取り出し、水洗いして表皮を剥き、水気を取っておきます。

衣に付けて、高温でからりと揚げましょう。

うん、太くてきれいな黄緑で、アスパラガスみたいに仕上がりました。

いただいてみましょう。


……(`・〰・´*)
うむむ、噛んだ瞬間にじゅわっと出てくるエキス、そして旨味と甘み、これは……アスパラガス!
フキと違って中実なためエキスが多く、また若い葉柄なので繊維質が柔らかく、全く歯に引っかかりません。

でも、ひとつだけ決定的に違うのは、めっちゃフキの香りがすること。
まるでフキの香りがするアスパラガスみたいで、山菜好きにはたまらない味わいです。

ハマダイコンと一緒にソバに乗せた

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆



ツワブキ、関東以北だとあんまり食用にしないみたいで、どこに行ってもわしゃわしゃ生えています。
とくに、やはり海岸沿いのものはサイズがデカいので、採りに行くなら海沿いがいいです。
釣りの帰り、何も入っていないクーラーボックスにツワブキを詰めて帰るのも、また乙なものかもしれません……?

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コメント

  1. 田渕 貴信 より:

    中伊豆とかだとツワブキは山行くと沢山ありますね
    あとジュウモンジシダ

  2. nonnoko より:

    先日手にお持ちのクラスをキロ単位で撮りましたが、
    今甘辛く炒め煮になっております。
    生命力はほんとにすさまじく、環境が整っていれば
    下水道の割れ目、マンホールの隙間の苔が生えた土壌などなど
    様々な場所から生えてきます。