「野食のススメ」第8回の記事が公開されました。
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星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!
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アメ横商店街では、昨年の秋から続いていた山手線ガードの工事がひと段落し、一時閉店・移転していた店舗が元の場所に戻ってきて、賑やかさも復活した印象を受ける。
僕は昼休みにアメ横に行く場合、だいたい平成福順で昼ご飯を食べ、
アメ横で飯を食う
横の閉店○欺のお店のお兄さん、呼び込みにオリジナリティ出してきてる pic.twitter.com/9qB0FlaIaF
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) January 24, 2017
センタービル地下を冷やかし、吉池を経由してから会社に戻るのだが、最近そこに1か所新たな経由地が加わった。
乾物屋「小島屋」で変わったおやつを買っていこう
センタービルと御徒町駅の中間くらいにある乾物屋の老舗、小島屋は、アメ横らしさのあふれた専門店だ。
一見すると古風で、頑固おやじが一人で店の奥にたたずんでいそうな店構えだが、商品の説明や試食が豊富で僕のような初心者にもやさしい。
そして僕の知る限り、ドライフルーツ・ナッツの種類数が最も多いお店だ。
編集という仕事はやたらと果物・ナッツを消費する業種のようで、僕の周りの席でも午後になると、どこかしらで「ポリ……ポリ……」とスナネズミの飼育ケースのような音がしている。
僕も例外ではなく、甘味・酸味・塩味など気分に合わせて食べ分けるため、机の中に大量のドライフルーツ・ナッツが収まっている(というかそれしか入ってない)
校了が近くなると消費量が跳ね上がるため、この時期はアメ横に行くたびに小島屋によって買い足すようになった。
最初のうちはドライパインとかマンゴーとか、そういったものを好んで食べていたのだが、高いうえに味が単調で飽きてきてしまった。
そこで最近は、小島屋ならではといえそうな「他で見かけない」ヘンなフルーツ・ナッツばかりを購入するようになっている。
本日のベンチ入り選手一覧
1番 センター ナツメ
中華食材・菓子材料として極めて認知度が高い果物。
そのまま食べるとモシャッとしてヘンなクセもあるが、砂糖漬けにして干すと黒糖のようなコクのある味になる。
歯ごたえもサクサクして美味しい。
食べ続けているとちょっと甘みがしんどくなるので、熱湯に入れて即席のお茶にすると美味しい。
砂糖漬けじゃないものは調理用なので、そのまま食べるとクセが強く、パサパサしてあまり美味しくない。
2番 セカンド タイガーナッツ
以前食べたシログワイと同じ、カヤツリグサ科の植物の根茎らしい。
なので厳密に言うとナッツではないのだが、良く干されたタイガーナッツはカリサクッみたいな食感なので、まあいいかという気がしてくる。
味はほの甘く、後味に僅かなエグ味がある。
ナッツ単体としてそこまで味がよいとは言えないが、なんでもものすごい栄養価らしくて「奇跡のナッツ」なんて呼ばれてるそうだ。
その割には結構安いけど。
3番 ライト ドラゴンフルーツ
すごい存在感。
覇気だけでよんたま選ぶタイプ。
どう見ても怪しい生物の産卵床だけど、この大量の種が非常にプチプチして心地よい。
味はスッキリした甘さがあり、フルーツよりはおつまみ感覚でサクサクいけちゃう。
酸味の立った独特な臭いが一瞬脱ぎたての靴下を彷彿とさせるが、好きなキャラクターのそれを想像するなどして適宜乗り切ることができる。
4番 ショート ナツメヤシ
アラブからのレジェンダリー助っ人。
いくつもの種類があるが、最近「王様」と呼ばれるマジョール種に手を出した結果後戻りできなくなった。
最高級干し柿に匹敵する濃厚な甘さとねっとりとした歯ごたえ、菓子としても完成された味わい。
年俸が高いのが玉にキズ。
原産地じゃこれを砂糖入りの衣に包んで揚げ、シロップに浸けて食べるらしいけど……ゲロアマだろうな……
5番 サード スターフルーツ
甘味と酸味のバランスが実に僕好みで、値段も高過ぎず良い。
トロピカルフルーツらしい華やかな香りがあり、紅茶との愛称が抜群!
サードに置くことで長嶋のような華やかな守備をみせてくれるだろう。
マンゴーよりはさくさくして歯切れが良いのも評価高い。
若干、ヒトデに似ているのが玉にキズ。
6番 ファースト ブラジルナッツ
マカダミアナッツを大きく細長くしたみたいな見た目で、こちらも存在感がすごい。
かつてハムスターを飼っていたとき、ミックスナッツセットをおやつに与えていたが、このブラジルナッツの時は彼らもかなりテンションが上がっていた。
ただ、見た目の割には味が軽く、マカダミアのようなコクや歯応えは感じられない。
よんたまは多いが三振も多い、2年目のAJ的軽さ。
7番 キャッチャー ゴーヤ
フルーツなのか? というツッコミをものともせずホームを死守する守りの要。
期待を裏切らない苦味と、意外なまでの砂糖との相性の良さ、そして栄養価の高さに由来する「食べたときの罪悪感の少なさ」でシーズンを通してフル出場を決める。
「めっちゃうまい!」とは絶対にならない悲しさもあるが、それでも常にいてほしい存在だ。
8番 レフト インカベリー
日本ではまだ馴染みの低い食用ホオズキのドライフルーツ。
例によって栄養価は非常に高いらしいが、果肉と甘味が少なく酸味が強烈で、こればかり食べ続けることはできない。
甘いものが続いたあとのアクセント的な役割が期待される曲者。
インカ○○って黄色・金色のものが多いな……
9番 ピッチャー ゴジベリー(チョコがけ)
中華食材としてお馴染み「クコの実」のドライフルーツをチョコでコーティングしたもの。
クコの実は甘いけど、ナス科果実だけあって青臭さがあるので、チョコの力を借りているのだろう。
それでもちょっとクセあるけど……
ともかくチョコがかかっているので、お菓子としては間違いなく仕事はする。
ゲームは作るけど、シーズンを通してみると勝ちと負けが同数になるくらいのタイプ。
小島屋さんには是非今後も、世界中の変なフルーツ・ナッツを干していってほしいと思う。
コメント
代打(クローザー?)の昆布が抜けてる(* ̄∇ ̄*)
タイガーナッツ以外は、なんとか食した事有ります。
クコは多摩川で秋にしこたま採れるので、干してチョコがけ
作れるんじゃないですか?
磯の木昆布選手はDHなんですけど、今ケガしてるんで紹介するのやめました。
クコ、そこらに生えてるけど着花・結実している株はあまり見たことないなぁ……そしてチョコ掛けにする意義は実をいうとあまり見いだせてないです(^_^;)慣れた人ならそのまま食べたほうがいいかも。あとは杏仁豆腐に山盛りぶちまけるとか
オヤツにナッツ生活憧れます(´-`)
今はオヤツに干した赤貝(サルボウ)生活です(-_-)認知度腐れカスな島…山陰より´д`
ええっ、僕はおやつに干しサルボウ生活のほうがいいんですが……(´・ω・`)
干し貝めっちゃ大好き。
外国人枠がヤバそうですね笑
自作でお好みソースを作ろうとした時にデーツを初めて食べてハマりました!
そうですね、特に年俸がやばいですww
おたふくソースのあのとろみと甘みはデーツなんだそうですね!
砂糖漬けで黒糖のようになる果実ってデーツ(ナツメヤシ)しか知らないんですが、ナツメも似たような味になるんですかね?(意識してナツメ食べたことない)
デーツは砂糖なしでも黒糖みたいになるんですよ、特にピアロム種とかがそうです。
ナツメはクセが強いのでかなりしっかり砂糖漬けにしているみたいです。常に黒糖っぽくなるかどうかはわからないですね~
ほへ~! ドラゴンフルーツのドライ品とか想像つかなくてあれですが凄い品評ですねw
あとデーツに品種でそんな面白そうな違いがあるなんて知らなかったので、試してみたいと思いました。あまり甘みの強いドライフルーツは苦手なのですが、火鍋に入れたり色々楽しめそうという感想です。
楽しそうなお店ですね、フィグなんかも色々あるのかな。
ドラゴンフルーツはほんとにこの通りなので、ぜひ一度トライしてみていただきたいものですw
デーツは大きさや食感、味、香りなどバラバラで面白いです!
イチジクもめっちゃいっぱいありますよ! 産地違いのものもたくさん。
これすごく楽しいです。乾物系というかシード系か。かなり好きなのですが、カボチャ種とかヒマワリ種とか、結構メジャーなものばかりしか経験したことがないので大いに参考にさせていただきます。
味的に、果糖と酸味強の組み合わせが好きなので、インカベリーはかなりやばそう。
そして記事的にかつ業的に、ドラゴンフルーツが…ぁゃιぃ。
ついついなんでも匂いを嗅いでしまい、ウップ!…でもなんかもっかい嗅いじゃう…悔しいビクンビクン的な事が多い私には…。
すごい勢いでカルマが低下していきそう(゚Д゚)
ドラゴンフルーツは僕も調子悪い時に嗅ぐとちょっとウッてなります(^_^;)だがそれがいい
ずーっと食べ続けていられるのはインカベリーですねぇ。。慣れると甘く感じますよ!
初めまして。いつも楽しく拝見しております。
観光ついでにスターフルーツとドラゴンフルーツを購入しました。
他にも様々な種類があり、とても楽しめました!
オッドラゴンフルーツにトライされますか(`・ω・´)よろしければ感想を頂けると嬉しいです
食感は確かに 種がザクザクして楽しいのですが、いかんせん匂いが…。
ヨーグルトに混ぜて美味しくいただきました。