ゴンズイといえば「サンバル焼き ココナッツソース」でしょ!

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ゴンズイは冬の釣り物だということが、僕の中で完全に確定した。

夏の夜の入れ食いモードもそれはそれで楽しいものだが、冬の夜、寒さに耐えながら時折訪れる小さなアタリを取って合わせる釣りが非常に楽しい。

また、冬の夜は型が揃う。

ゴンズイ,カサゴ,ダイナンギンポ,ドロメ

ゴンズイは24~27㎝

もちろん釣っているポイントが超一級(ゴンズイ的な意味で)なのはあるが、釣れるゴンズイがすべて25㎝オーバーというのもなかなかすごいではないだろうか。
誰も見たことが無いという幻の尺ゴンズイ、ここなら釣れるかもしれない…

これだけ大きいのにアタリは非常に小さく、ケタハゼのような釣趣がある。
「のり」や「もたれ」をかじかんだ手で感じ取るのは非常に困難で面白い。

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ゴンズイと「ざざむし」

さて、こうやって日々ゴンズイを褒め称え、崇め奉る僕であるが、もともとは釣りの対象魚としては見ていなかった。
というより夜釣りをしない主義だったので、釣れてくることが無かったのである。

それがこれほどまでに好きな対象魚となったのは、やはり「ざざむし」の影響と言わざるを得ない。
というよりゴンズイ好き釣り人の多くは、「ざざむし」と「ゴンズイの汚名を晴らす会」の影響を受けているのではないかと思う。

現在、活動状況を確認することはかなわなくなっているが、各地の有志たちがゴンズイの汚名を晴らし続けていることは疑いようがない。
今では釣り場で「ゴンズイを狙っているんです!」と公言しても変な顔をされない程度に、その評判は上がってきているのだ。

型物ゴンズイで「あのメニュー」を作る

さて、そんな「ざざむしチルドレン」なら多分知っているだろうレシピが「ゴンズイのサンバル焼き ココナッツソース」である。
刺身、一夜干し、鍋、味噌汁と一通りこなし、ついにこの伝説のメニューに挑戦する権利を得た(と勝手に思い込んでいる)
「大きいのが釣れたらオススメ」とせつな氏は紹介しているが、27㎝もあれば大丈夫だろう。というかこれ以上大きくなるものなのか…?

ます、サンバルソースを購入するため新大久保に向かう。
ホームグラウンドであるアメ横センタービルでも間違いなく売られているだろうが、よりイスラムの香りがする新大久保に訪れてみたくなったのだ。

改札を出て、コリアタウンとは反対側に進み、路地を入っていくと、黒人やドラヴィダ系の人がたむろしているところに行きあたる。
店の中は日本語がほとんどなく、会話も全く分からないが、店員さんはみんな親切で商品についていろいろ解説してくれる。

サンバルソース,ゴンズイ

たまねぎ入り


たまねぎ入りとニンニク入りの2種類のサンバルソースを購入し、またその他にもいろいろ面白い食材を手に入れたが、これはまた別の機会に紹介したい。

サンバルソースというものが正直よくわかっていないのだが、調べてみるとトマトとトウガラシ、調味料、味の素を炒めながら混ぜたインドネシアの万能調味料だというので、ここはシンプルにつけ焼きにしてみることにした。

ゴンズイは下処理し、頭を付けたまま開きにする。
「ざざむし」では頭を落として開きにはしていないが、このサイズになると頭も相当なサイズになるので、貧乏性の僕には捨てられなかったのだ。

ゴンズイ,開き

このまま干物にしても絶品


サンバルソースを少量の油と醤油で伸ばし、ゴンズイに塗りたくる。
サンバルソース,たれ

サンバルソースの塩気が意外とまろやかなので、醤油を追加すると美味しくなる


塩辛くなりすぎないように注意しながら量を調整する。

これを、アルミホイルを引いたフライパンで焦げないように注意しながらソテーする。

ゴンズイ,サンバル焼き,調理

グリルがあればそっちの方が楽です


その間に、ココナッツミルクを鍋にあけ、サンバルソースとカレー粉を加えて煮詰め、ココナッツソースを作る。

ソテーしたゴンズイを皿に盛り、ココナッツソースを上から回しかける。

ゴンズイ,サンバル焼き,ココナッツソース

あんまり見目麗しくない


完成!

さっそく食べてみると…
…(≧~≦)

辛い!そして美味い!
ゴンズイの味がしっかりしているので、トウガラシの刺激やココナッツの風味に全く負けていない。
また、もちもちした皮とサンバルソースがとてもよくマッチしている。
これは…美味しいぞ!

味:★★★★★
価格:★★★★☆ イスラム食材屋さんにナマズ売ってたけど、アレでこれ作っても旨いんじゃないだろうか

ちなみに残りのゴンズイはイエローカレー風味に炒めてみたけどやっぱりおいしい。
味噌汁に入れたときは「自分、純和風っす。」って感じなのに、カレーに入れたとたんに「उसने मेज़ पर रखे हुए कपों में कॉफ़ी डाली।」みたいにインドの魚顔をするのは流石ナマズと言わざるを得ない。
たぶんタイカレーで煮たらメコン生まれになりきるねこいつら。

正直、なぜせつな氏がこのメニューを思いついたのか、当初は謎に思っていたのだが、これだけ美味しければさもありなんと言わざるを得ない。

このサンバルソースってやつ美味しいなぁ…これからもいろんな食材に試してみたいなぁ。
ボラとか、臭いが気になる魚に使っても美味しいかもしれない。

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野食 魚介その1(魚系) 釣り
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コメント

  1. テツ より:

    サンバルソースなら、アカエイでも試してみて下さい。絶品です。
    参考URLに、アカエイのサンバルソースバナナの葉包み焼きを紹介してあります。
    なお、伝統的なサンバルソースには味の素は不要です。

    • wacky より:

      テツさま

      コメントありがとうございます!
      アカエイいいですね!身質がしっかりして味が濃いものに合うと思ったので、アカエイなら確かに良く合いそうです。

      味の素は東南アジア諸国ではどこでも湯水のごとく使っているという変な先入観がありました。ぜひ一度純粋なものを食べてみたいですね。自分で作ればいいのかな…

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