貴重なヌタウナギの卵を食べたらまんま〇〇の味だった

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先日、ひさびさにヌタウナギを釣りに行ってきました。

どうもこのところ静岡方面でこの魚増えてるようで、ブッコミ釣りの人たちから「ヌタウナギばっかりで心が折れる」なんて声が漏れ伝わってきます。
ヌタウナギがかかると他の魚がかかってくれなくなるのはもちろん、仕掛けをヌッタヌタのメッタメタにしてくれやがるので非常に面倒なのです。

これは勝手な予測ですが、ここ数年度々起こる豪雨によってもともと岩礁帯だった場所が砂泥底になっているんじゃないでしょうか。ヌタウナギは砂泥底を好む魚なので、生息適地が増えて数を増やしているんじゃないかと。。
実際に漁港の船道が埋もれてしまったために浚渫をやり直しているだとか、海底地形が変わって魚が釣れなくなってしまっただとかの話をしばしば聞くので、大きく間違ってはいないと思います。

まあ変な魚大好きの茸本おぢさんにとってはヌタウナギが増えているというのは願ってもない話。
U1.Tチャンネルのユーイチさんを助っ人に仰ぎ、早速釣りに行ってみたところ、パタパタと5本ほど釣り上げることができました。(なお、うち4本はユーイチさんの釣果)
やっぱり増えてるみたいね……

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ヌタウナギの卵を食べてみた

そんな感じで釣ってきたヌタウナギを持ち帰り、調理しようとしたところで違和感に気づきました。

なんか、お腹ポコポコしとるね……

皮を剥き、切り開いてみると

わ、卵出てきた! なるほど、いま産卵期なのか。

なんだか粒が大きくて細長く、魚の卵っぽくありません。爬虫類や鳥類の卵とも違うな……あえて例えるなら虫の繭っぽいですね。
とくにこうしてお腹の横に並べると、寄生バチに寄生されたイモムシと寄生バチの繭みたいに見えてきて食欲がなくなっていきます。

しかしどうやらこのヌタウナギの卵、なかなか貴重なもののようで、研究が進んでおらずいろいろな謎に包まれているそうです。
まあそもそもヌタウナギ自体厳密に言えば魚類じゃないという説もある(脊椎ではなく脊索という軟骨組織を持つことから、ホヤなどと同じ脊索動物とする考え方がある)生き物で、よくわかっていないんですよね。

だからこの卵も水族館なんかに提供したら喜ばれるのかもしれない、けど今回に関しては食べさせていただきます。野食ハンターに捕らえられたのが運の尽きですな。

どう調理しようか一瞬悩みましたが、まあ魚卵なわけですから煮付けたればよろしかろうと思い、醤油と味醂、砂糖、出汁で作ったオーソドックスなつゆで煮てみることに。

加熱すると突然、中身がビュルビュルっと飛び出してきて捻じれ、ちょっとパニックになりました。多分卵黄が熱で変形したんだろうけど、いきなりだったのでびっくりです。

煮上がりました。なんとなく見た目は煮豆っぽさがあるな……味はどうでしょうか。いただきまーす

…Σ(`・〜・;´)こ、これは……

……大豆そのものだ!

ちょっと粉っぽく、ギュッとしまった質感。純粋なタンパク質という感じの風味と味。これはまごうことなき大豆。連れにも食べさせて感想を貰いましたが同様の意見でした。
海底でヌタヌタしてる謎生物の卵の味が大豆そのものだなんて、全く地球というものは神秘の星です。

味:★★★☆☆入手難易度:★★★★☆

もしまた手に入ることがあったら次回はプリンとか作ってみようかな。。

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魚介その1(魚系)
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野食ハンマープライス

コメント

  1. 草喰ひ猫 より:

    そうそうアリの巣から出てくるわ、これの小さいの。
    そちらも ぜひ食べてみてください。

    次回は、土用の丑の日ですかねぇ。

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