その脂ってもしや……? 生食すると腹壊す「ツノナガチヒロエビ」を生食してみた

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いや別にね、いつも虫食べてるってわけじゃないんですよぼく。
ただ現状ね、コロナで遠出ができない中、身近な野食材を探していくとどうしても虫に頼らざるを得ないって話でさぁ。。

いやホントこっちだって苦労してるんですよ。ちょっと野食ネタから外れるとクレームメールが来るし、以前ネタにした食材で別の記事書くと「ネタ切れじゃねーの」って煽ってくるし、アンチアドブロック入れたら「幻滅しましたファンやめます」ってケンモーからクレームが来るし。やめろやめろ、お前らファンなんかやめちまえ! 塩撒いてやるわ塩。


そんなことはどうでもいいんですが、ただ実際のところ「近場の野食ネタ」のなかで“バエそう”なものはやっぱり、だんだん減ってきたというのが正直なところ。
野食材自体は無限にあるんだけど、いっぱい読んでもらえそうな「強いネタ」はすぐに見つかるもんではなくなってきています。

前みたいに週1でちょこっとでも遠征できて、景色や環境を変えられたらまた閃いてくるのかな……そういう意味ではコロナ禍の中で、若干のスランプに陥ってしまったと言えるかもしれないですね。どこの国でもいいから早くワクチン開発してくださいオナシャス。


まあでもそんなぼくの体たらくを見かねて「○○に××売ってましたよ!」とか「近所に□□売ってたんで送りましょうか?」と連絡をくださる方もいて、非常に本当に心底骨の髄からありがたくありがたく、畏み畏みお礼を申し上げたく思っております。

ぼくは日本中の食材を食べつくしたいと思っていますが、「自分の手で得る」ことにはあんまりこだわりがありません。野食したくて活動してるというより、様々な食材と触れるための一手段として野食があり、市場購入があり、お裾分けがあるという考え方です。
これまで繰り返しお伝えしてきたことですが、最近また変なクレームが増えてきたので、ここに今一度自分の考え方を明記させていただきます。

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ツノナガチヒロエビが手に入った

というわけで前置きはこのくらいにしてね、先日また面白い食材のタレコミをいただいたんですよ。
小田原のあきおさんという方から「勤め先のスーパーにツノナガチヒロエビが入荷したんですけど買いますか?」というご連絡がありまして。。
もちろん即お願いしましたね( ̄ー ̄)


ツノナガチヒロエビはいわゆる「深海エビ」のひとつ。長い触覚(角長)を持つ、水深数百m(千尋の底)に棲むエビ、という意味の和名です。
ぼうずコンニャクさん等で見かけて以来ずっと食べてみたいと思っていたものなのですが、その理由がこちら。

“独特の脂があり、生で食べると腹痛などを起こす。”(『ツノナガチヒロエビ』ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑)

腹を壊す脂……もしや……ワックス!?

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深海の甲殻類には油分をため込むものが多く、その脂の質もいわゆるEPAのような健康的なものからグリセリドなどの中性脂肪、そしていわゆる「ワックス」と呼ばれる高級脂肪酸などなど多岐にわたります。
どんな脂質も摂取しすぎると腹痛や体調不良の原因となりうるものですが、その中でもワックスはてきめん。人によって耐性は異なりますが、ぼくは相当弱く、バラムツクラスだと一切れでもお尻から漏出します。

ツノナガチヒロエビはさほど大きなエビではないのですが、それでも深海漁師たちは「刺身で食べるのは1、2匹程度、それ以上は腹壊すからやめろ」というそうなので、これはもしかしたらやべータイプの脂が含まれているんじゃないでしょうか。
この茸本、アヤシイ脂が含まれている食材にはトンと目がなく、このツノナガチヒロエビもぜひ食べなくてはと思っていたわけです。

ツノナガチヒロエビを生でモリモリ食べてみた

代理購入の上送っていただいたツノナガチヒロエビがこちら。

なるほど、聞きしに勝る赤さ。

地域によっては「トウガラシエビ」と呼ぶこともあるそうでさもありなんです。

赤いのは殻だけでなく

身も、そして背ワタまでもが真っ赤! これはつまり、何か赤い食材を摂取することで自らも赤くなってるってことでしょうかね。


見た目は赤い甘えびみたいな感じですが、身質は甘えびよりもだいぶしっかりしています。
味噌が頭部にいっぱい詰まっており、丁寧に取り出してすすってみましたが……生臭い。。どうもこのエビは鮮度が良くてもミソが臭いみたいで、その意味ではちょっと歩留まりが悪いといえるでしょうか。

丁寧に殻を剥き、ミソを取り除いて

お刺身で! いただきまーす

……(・ω・;)う、うーん。。
まずくは……ないな。やっぱり甘えびより歯ごたえがあって、味に強いコクがあります。なるほど、これが脂なのか。
ただ、後味が……苦いというかえぐいというか、舌の上にもったりと残るしんどさが……ありますね。確かにこれはたくさん食べられない、というか、たくさんは食べたくない。

それでもK点を超えないと人体実験にならないので、頑張って10匹ほど食べました。
このまま数時間様子を見ましたが……

……べつに、お腹を壊したりはしませんでした。あとお尻からなんか出たりもしなかった。気配もなかった。
これはワックスじゃないですね。というかそもそも脂なのかも「?」って感じです。単純にちょっとエグみの成分が含まれているだけじゃないかなぁ。別に醤油に漬けても油膜ができるとかそういうことはなかったですしね。


というわけで安心してバクバク食べられることが判明。
間違いなく加熱したほうが美味しく食べられるだろうとは思ったので


まずは蒸しエビに。
いただきまーす。


…(`・〰・´)おっ美味い美味い

なぜか加熱するとえぐみが薄まり、コクのある味わいが引き立ちますね。すべての要素が濃いので旨味、甘みも強い!
普通の深海エビだと加熱したらふにょふにょになっちゃうと思うんだけど、ツノナガチヒロエビは加熱してもしっかりしていて歯ごたえがありますね。


それから殻を剥いて、上質のオイルでアヒージョにしました。
加熱すると多少は縮みますがそれでも存在感はあります。

いただきまーす
……(≧〰≦)うまっ!
このえぐみ、油との相性がとてもいいね! 一口一口、舌をリセットしてくれるような感じ。
身自体にもコクがあるのでオリーブオイルに負けていないし、煮汁にも美味しいエキスが出ていると思います。パンに漬けて食べると最高だなー!

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆


あきおさんありがとうございました!

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魚介その2(魚以外)
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野食ハンマープライス

コメント

  1. 小田原のみっきぃ より:

    はじめまして。
    貴ブログを時々覗かせていただいております。

    ツノナガチヒロエビ、そして小田原のスーパー。
    なんだか私も利用しているスーパーな香りがしまして
    コメントさせて頂きました。
    一般的な魚はもちろん、平気でウツボが鎮座していたり、
    イタチウオやギンザメ、カマクラエビなるモノまで…
    相模湾の豊かさと、仕入れ担当さんのセンスに
    いつも驚かされています。

    今後のあきおさんとの共演を期待しております。

    • 茸本 朗 より:

      実際に訪問してみたんですが、それぞれ支店ごとに、鮮魚売り場に特色があって面白かったです。今後も通うと思います!

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