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 年末から年始にかけてマルヨシ商店さんにお邪魔しまくりました。
今日のマルヨシ商店さんはモンゴウイカ、でかカレイ、クツアンコウなどがたのしいです(`・ω・´)
クツアンコウかいますた pic.twitter.com/XgQPuF1oH2
— 茸本朗 「野食のハナシ」ご来場ありがとうございました! (@tetsuto_w) 2017年12月23日
アゴナシ(クロサギ)の燻製うめぇぇぇぇええええぇ
マーシーと二人でお店の前で貪ってたらダンディ専務さんに笑われたww金目の燻製もうまい! pic.twitter.com/QVO7LMkNLb
— 茸本朗 「野食のハナシ」ご来場ありがとうございました! (@tetsuto_w) 2017年12月23日
ここまで来たらマルヨシ商店さんに寄らないなんてあり得ないでしょ
ホシエイ、超ビッグサイズハモ、ブリ燻製、イガグリガニを購入しました……でもこれは自家消費用😋 pic.twitter.com/qncgZZNMjX
— 茸本朗 「野食のハナシ」ご来場ありがとうございました! (@tetsuto_w) 2017年12月30日
ぼくは昔から魚に関しては財布のひもが緩くなってしまう質で(その分を釣りにつぎ込んでいたらどれだけいい釣り師になっていただろうか)欲しいものがあると即決でぽんぽんと買ってしまいます。
 それで我が家の冷蔵・冷凍庫は常にパンパンになってしまっており、年末年始の間はクーラーボックスにコンビニの氷+塩でパーシャル空間を作ってしのいでいました。気温が低くてよかったです。誰かいらない冷凍庫ください。
 で、買ってきたものの中で「これはッ!?」というものがいくつかあったのでご紹介していきたいと思います。
 いずれもいつもあるようなものではありませんが、気になる方はマルヨシさんにリクエストすれば入荷してもらえるかもしれません。
深海ガニ(カニとは言っていない)を食べよう
トップバッターは


 カニ!
生きているうちから真っ赤で、こいつは新春から縁起がいいやぁ~! ってことでカニの需要があるんでしょうかね、ちょいちょい入荷してました。
 ただのカニではなく、深海ガニです。水深500mよりも深いところから揚がってきます。
 佐島の湾向かいとなる長井に、タカアシガニを専門に獲る漁師さんがいらっしゃるようで、リクエストがあったときなどそちらに仕入れに行くそうです。
 2種類を買いましたが、今日は右のカニから。


 流通上はコフキガニと呼ばれるこのカニ、正式和名はツブエゾイバラガニというそうです。
 タカアシガニ漁で混獲されるそうですが、値段はあまり高くありません。これ(甲長10cm)で1000円弱くらい。
長兼丸さんの漁で有名になったミルクガニはエゾイバラガニですが、見た目はそこまで似ていないように思えます。
 エゾイバラガニは甲羅の表面が細かな棘でおおわれているのに対し、ツブエゾイバラガニは和名のとおり粒で覆われています。
 なので持っても全然痛くないです。
また、脚の長さもツブエゾのほうが圧倒的に短いようですね。
 カニの場合、足の長さが可食部の量に直結するので足が短いというのは結構なハンデとなりますが、そのために安いんだったらまあいいかなという気もします。
 さて、ここまでカニカニ言ってきましたが、スマンありゃウソだった。
 ビンカンなひとなら最初の写真を見たところで違和感に気付いたと思います。
 そう、脚がハサミ入れて4対しかない。いつものパターンですね。



脚のつき方もカニとは違う
彼らは分類上はヤドカリの一種ということになります。
タラバガニやハナサキガニ、アブラガニなんかと同じです。
流通上は「タラバガニの一種」という扱いになります。
わざわざ流通上の扱いを変えるのはなにも分類に忠実でありたいからというわけではなく(そういう人もいるかもしれませんが)やっぱり味が全然違うからです。
タラバにしろハナサキにしろ、カニと比べて繊維感が強く、また身に強い脂っぽさを感じます。
また多くのカニではミソ(中腸腺)が美味で価値の中心になるのに対し、タラバガニはヤドカリの仲間だけあってミソがあまり美味しくなく、たっぷりと獲れる脚の身の味の良さが身上です。
カニ食べ放題などに行くと「ズワイもタラバも!!」なんてところをよく見かけますが、そこで敢えて「今日はカニって気分じゃないんだ……」とか言いながらタラバを専食したりすると通ぶれるかもしれません(しません)
 閑話休題。
「タラバガニ」は身が水っぽいものが少なくないので、調理法は焼くか蒸すのがいいとされます。
 今回は蒸してみよう。
でもその前に……


 せっかくだから生も味見。



 ……(・〰・)
 うん、べちゃってしているようで繊維はしっかりしていて、生でも強い脂っぽさを感じます。
 ただカニと比べると甘みが少ないかな、あとしょっぱい。
 お湯でさっとしゃぶしゃぶにしたらよかったか。次回はそうしましょう。
 そうこうしているうちに蒸しあがりました。


 ……あれ、加熱するとむしろ色が褪せるんだ。
 なかなか不思議なカニですね。カニじゃないけどさ。
甲羅を剥いでみよう。


 やっぱり白いぷるぷるが多いね。
 「タラバガニ」に限らず、ヤドカリ類はこのたんぱく質凝固物の量がしこたま多いです。ヤシガニとかもすごいみたいだね。
 非常に美味しいというわけではないですが、カニの風味のする茶碗蒸しみたいなものなので美味しく食べます。
 「タラバガニ」がカニと大きく異なるのは、腹部を覆うふんどしの中に入っている肉の量です。


 胴部の筋肉が少なく、可食部があまり無いように思えますが、このふんどしの中身を考えたらそんなに損している気にはなりません。


 甲羅の形状そのままに採れるので面白いですね。
 食べてみましょう。。
……(`・〰・´)
 うん、ぷりぷりしゃきしゃきしていて美味しい。
 風味はタラバ、ハナサキよりもちょっと弱いけど、十分にあります。
 続けて脚の身を食べてみましょう。
……Σ(`・A・´;)
 なんか、カニっぽい……? 
 イシガニの爪肉みたいな身のほぐれ方をしますね。あんまりヤドカリっぽくはないです。
 水っぽさに起因するものでしょうか。個人的にはもうちょい繊維感がほしいところです。
殻が柔らかくて剥きやすいのはありがたいですね。
味:★★★☆☆
 価格:★★★☆☆
 総評としては「十分に美味しいけどタラバ、ハナサキと比べちゃダメ」みたいな感じです。たぶん、エゾイバラガニよりも幾分か味のランクが下がるのではないでしょうか。
 でも個性的なので、甲殻マニアは一度食べてみたほうがいいかなと思います。
もう1匹のほうはまた明日の記事で……
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コメント
あれ買いましょうよ、あれ。
道民とか猟師が使う、死体隠しておけそうな横置きの冷凍庫。
いざベランダに。