どうも今、ハタンポが流行っているらしい。
様々な釣り情報サイトやブログでハタンポの字が舞い踊っている。
果ては釣り情報雑誌で、アジのルアーフィッシング「アジング」に対抗し「ハタンピング」企画なんて物まで組まれる始末。
まあ確かにあの極端な扁平スタイルにクビレた尾鰭、サイズこそ20cm止まりだが、針にかけた後の引きはそれなりに楽しめるだろう。
そして味のほうもなかなかすばらしいのだという。
自分も食べたことはあるが、小魚ゆえ唐揚げぐらいしか試したことはなく、身の味そのものを意識したことはなかった。
これは是非、刺身で食してみなくてはならない。
●ハタンポ捕獲
ハタンポの為だけに車を借りて伊豆に向かうのは躊躇われたので、連れを載せて伊豆シャボテン公園に行く計画を立てた。
ハタンポは夜行性なので、夜の間にサクッと釣ってしまうという作戦だ。
東伊豆は八幡野港にて、サビキ仕掛けに沖アミをつけて足元に落とすと、すぐに20cmくらいの良い型の物がパタパタっと釣れた。
夜のサビキ釣りはエサこそつける必要があるが、たいがい狙いの魚が釣れてきて外道が少ないのがありがたい。
日が昇ってもしばらくは釣れてきたが、東伊豆の透明度の高い海では水深が浅いとすぐに仕掛けを見切られてしまう。
メバルのように大きい目をしているので、やはり視力が良いのだろう。
さらにしばらくして気温が上がると、付近の森からキイロスズメバチが次々と現れコマセに群がってしまった。恐怖で釣りにならないので慌てて撤収した。
●ハタンポをがんばって捌く
数匹釣れたのでいろいろな料理を試してみたいと思うのだが、まずはやはり刺身だ。
かなり左右に扁平な体型なので、捌きやすいが取れる身が大変薄っぺらい。
それでもなんとか造りにしてみた。
キンメダイに似ている大きい顔が、全体のパースを狂わせる。一切れ10cmくらいありそうに見えるが、実際は一口サイズなのだ。
食べてみると、薄っぺらいながらそれなりに歯ごたえがあり、後味にすこし青魚のような風味もあって悪くない。
ただ、様々なところで「脂がすごい」とあったのでスズメダイのような刺身を期待したのだが、そこまでではなかった。
旬の時期に食べたらもっと脂がのっているのだろうか。
評価
味:★★★☆☆
価格:★★☆☆☆
残りは干物にしてみました。これはまた後日…
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