「虫体無毒×食草無毒≒食用昆虫」の法則(焼津野食会2018初夏 ご参加の御礼)

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焼津野食会2018初夏にご参加いただきありがとうございました!

今回も好き勝手にやらせていただきました。会場のななしカフェさま、そして参加者のみなさま、いつもいつもお付き合いいただきありがとうございます。

野食会からの夜食会⇒朝食会、野外採取会に加え今回はそのあと(6次会?)まであったと聞いて驚いております。みんな元気すぎワロタ。


もうみんな野食しながらななしカフェで暮らし続けてもいいんじゃないかな(こなみかん)


例によりまして #野食会 タグでTwitter検索していただけると、会のようすや提供いただいた食材などご覧いただけますので、よろしければどうぞ!
みなさま楽しんでいただけたようで主催者冥利に尽きます。ありがとうございます。

ただ今回ちょっと衛生面でのクレームがあり、トラブルにはなりませんでしたが肝を冷やすシーンがありました。
一度でも事故を起こしてしまったら二度とは開催できないものと考えております、主催もより一層気を付けてまいりますので、みなさまもご協力のほど、よろしくお願いいたします。


次回開催ですが5/27(日)東京会場(八王子)の予定です。後日改めてご案内いたしますので、ご興味のある方は予定を空けておいていただけると嬉しいです。

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安全な虫の選び方(超初級編)

さて今回、開催前に主催者主導で「天ぷらネタ」の採取に行ったのですが、その際に天ぷら・お茶ネタとして実績のあるカラムシが、虫に食い荒らされているところに遭遇しました。

これはと思い葉裏を確認してみると、そこにいたのはカラムシなどのイラクサ科植物を食草とするフクラスズメの幼虫(とあとタテハっぽい幼虫)。
旺盛な食欲で道端のカラムシを食べつくし、道路上をのたのたと歩いては虫嫌いの悲鳴を上げさせるかわいらしい毛虫です。刺毒を持たず、触っても問題はありません。


参加者の方が手に這わせているのがかわいらしかったので、なにげなく写真に撮って「#野食会」タグをつけてツイートしたのですが、何人かの方が「食べれるんですか!?」とリプをくれました。


そりゃそうなるわな、誤解を与えてすみません。。
食べるつもりはなかったのです(その時は)


でも、冷静に考えると「食べない理由もないな」という風に思い至りました。
というのもフクラスズメは哺乳類・鳥類などの捕食者向け有毒成分を持たず、葉裏に隠れながらこっそりと採餌行動を行います(最終的には隠れ家ごと食べつくしちゃうんだけど)
敵に見つかってしまっても、口から緑色の液体(無害)を出しながら体をゆさゆさと揺らすだけ。

さらに、今回の個体群は食草自体が我々にとっても美味なカラムシ。
となれば有害になることは考えにくいでしょう。

あとは問題になるのは味くらいですかね。
基本的に無毒の昆虫は「匂いが気にならなければ、ジューシーでタンパク質らしい味があり美味い」と考えて問題はないのですが、フクラスズメもそれが当てはまるか。


というわけで野食会が終わり、夜食会に突入したころこっそりと会場を抜け出し、老熟したフクラスズメ幼虫を数匹捕まえてきました。
えーこれからきみたちには、食材になっていただきます。

調理法はシンプルに。
熱湯で締めて、バナーであぶって毛を燃やし、舌触りを良くします。
これをバターでソテーし、岩塩をひと削り。


できた。
いただきマース

……(`・〰・´)
うん、いいんじゃないですかね。
口に入れた瞬間、わずかに一瞬青臭みと苦みを感じますが、すぐに豊富なアミノ酸の旨味に上書きされます。
歯でぷちっと噛みきる食感も心地よく、ジューシーさもあってなかなかの美味です。

カラムシの天ぷら、カラムシ茶にこのフクラスズメ幼虫の炒めものを添えたら、ちょっと豪華な野食定食になるんじゃないかな。なりませんかそうですか。

味:★★★☆☆
価格:★★☆☆☆

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野食ハンマープライス

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