ここのところ寒い日々が続いていましたね。
最上階・角部屋の我が家では暖房をいくらかけても熱は逃げていく一方。
おうちの中はあっだがぐないね(鼻声)
あんまり寒いので鍋料理ばっかり食べているのですが、先日も晩御飯になんだかさっぱりした鍋が食べたくなったので、鱈ちり鍋を食べることにしました。
昆布だしを鍋に張り、
そこに鱈を並べていきます。
水気が多く鮮度落ちが激しい鱈ですが、今回の鱈はいずれも獲れたて、身がカッチカチにいかっています。
鮮度良すぎて吻が手に刺さるほど(流血しました)
身が崩壊しないよう弱火でくつくつと煮立て、白菜やきのこ、白滝など基本の具材を入れていきます。
さて、鱈ちりといえば白子ですが、今回の個体はいずれもメスだったようで白子は入っていませんでした。
でも大きな
タラコはありましたので入れましょう。
肝もいいよね!入れちゃえ。。
完成!
ポン酢でいただきマース
……(≧~≦)
ンハーあったまるー
ふわりと柔らかくほぐれながらも、繊維質でしっかりとした歯切れもあります。
意外と身に脂も乗っていて、口に含むとわずかにバターのような風味も感じます。
肝は柔らかすぎて鍋の中で爆散しましたが、これがまたスープにコクを与えていて良いですね。
ポン酢にもみじおろし、あるいはごまダレにラー油なんてのも美味しい。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
大変満足にございます。
茸本家のタラといえばソコダラ
……とまあね、ここまで誰もツッコみいれてくれなかったんで寂しいわけなんですけれども、うちで「タラ」って言ったら基本はこいつら
深海ダラ類です。
深海ダラはいわゆるタラと同じタラ目に含まれる深海魚で、深海漁・釣りの外道としてごく一般的。
というよりも漁獲量はこっちのほうがずっと多いです。
先日の長兼丸さんの深海延縄漁でも、本命アコウダイの2倍は獲れていたように思えます。
深海性のタラにはたくさんの種類があるのですが、相模湾・駿河湾の釣り、漁では
鼻(吻)がシャキーン!!と尖り口が下面を向いた異形の「ソコダラ科」と、
目が大きく吻が丸くヌルッとした印象を受ける「チゴダラ科」の2科が多く漁獲されます。
ソコダラ科はすべて深海性ですが、チゴダラ科のエゾイソアイナメは浅場でもよく釣れます。
かつては「価値のない魚」とされ打ち捨てられていましたが、美味しい種類もあることが知られるようになり、現在では深海漁がおこなわれている地域では各種料理を楽しむことができます。
とくにソコダラ科のトウジンは沼津周辺で「げほう」という名前で親しまれており、刺身や寿司が人気です。
今回のちり鍋に入れたのは
ソコダラ科のミヤコヒゲ?(ムスジソコダラの可能性もあるけど)とトウジン、
そしてチゴダラ科のナガチゴダラ? の3種。
いずれも美味ですが、ナガチゴダラはちょっと身が柔らかすぎるので、軽く干したり塩漬けにしたほうが美味しいかもしれないなと思いました。
これら深海ダラですが、産地ではきわめて安価に手に入り、また釣りでもごくごく簡単に釣れます。
深海魚の中では最も食へのハードルが低く、誰でも手に入りやすい存在と言えるでしょう。
今回は鮮度の良いものがたくさん手に入ったので、本家タラを参考にいろいろ加工してみたいと思っています。
もしそれらの加工品も味が良ければ、乱獲の被害を受けやすいタラに代わり新しい資源となりうる可能性があり、価値も高まろうというものです。
やっていきましょう。
コメント
トウジンとは違うのでしょうか?