★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
さて皆さん、今週火曜日発行のイブニングはもう買いましたか?
皆さまのために数クリックで買えるリンクを用意しました。みなさんは、リンクですか?
ここに掲載されている小林銅蟲先生の「めしにしましょう」ですが、材料について協力させていただきました。
詳しいことは書かないので、みんな買って読みましょう。
なお続けて「ペン太のこと」を読む場合は、ハンカチを用意し、周囲に気を付けて読むように心がけて下さい。アレ結末知ってるのにクッソ泣けるぞヤバい
んで、作中で「キノコの旨味は油脂との相性がいい」というパワーセンテンスが出てくるわけですが、個人的にはとくに鳥の脂との相性がグンバツだと思うわけですよ。
フォアグラも鳥だし。
だもんで、先日ちょっといいカンジのキノコも採れたし、これは奮発していい鶏を買って、トレビアンな脂でトレボンなキノコを調理すべやと思ったわけです。
やっていきましょう。
キンタケとギンタケで鶏鍋を作ろう
今回使うキノコは、
キンタケことシモコシと
ギンタケことシモフリシメジ。
晩秋を代表する美味なキノコとして知られ、味の良さと食感、さらに色味もよく人気が高い。
渋みのあるロマンスグレーのシモフリシメジを銀茸に例えた古の人々は、まことに風流を解する人々であったのだろうなぁ……
なおシモコシは最近欧羅巴にて近縁種による中毒事故が報告されており、図鑑によっては毒茸として扱われている。
気になる人はシモフリシメジだけでもいいでしょう。色味が欲しけりゃスーパーでタモギタケでも買うがよろし(味は全く違うけど)
どちらも針葉樹林のキノコなので、落ち葉などがぺとぺとくっついている。
鶏肉は吟味に吟味を重ねた結果、近所のスーパーでは一番高かった名古屋コーチンの胸肉を使用することに。
適当な大きさに切り、テフロン加工の鍋に皮を下にして敷き詰め、弱火でローストしながら鶏油を採る。
この油で、先ほどの下処理したキノコを
じゃーっと炒めていく。
キノコの旨味は親油性であるという確信を最近得た。
完全な油溶性ではないかな、二度煮すれば水からでも旨味は出るからね。
でも、例えばちたけそばのレシピなんかも、まずキノコを多めの脂でよーく炒めてから煮出して出汁を取っていくものが多い。
水だけで出汁を取ろうとすると時間と手間がかかり、とれる出汁もパンチに欠けることが多いので、最近ではほとんどの料理で油を使っていく方法に切り替えた。
キノコご飯も、あらかじめご飯にキノコを入れて炊くのではなく、キノコと具材を先に油でよく炒めてから、炊き上がったご飯に混ぜ込む方がずっと美味しい。
閑話休題。
名古屋コーチンの脂(油)に導かれ、キノコからめちゃくちゃ美味そうな色のついた出汁が出てきた。
香りもとろけるほど強い。
野菜はハクサイだけ。
スープに自然な甘みを加えてくれるのだ。
味付けは醤油とみりんのみ。
シモコシはしゃきしゃきした歯応えで、ジワリと染みだしてくる旨味。
シモフリシメジはコリコリとした歯ごたえにわずかなヌメリがあり、力強い旨味を感じる。
名古屋コーチンから出てくる出汁も強烈だが、キノコがまったく負けておらず、がっぷり四つに組んでいる。
フォアグラポルチーニ丼はどっちかっていうと究極側から出てきそうなメニューだと思うんだけど、金銀茸鶏鍋はどっちかってと至高側から出そうなイメージ。
どっちが勝つかはその人の好み次第だな。ワイは週頭ならFP丼、週終わりなら金銀鍋かな。
味:★★★★★
価格:★★★★☆
コメント
たまたま読んでました。そしてそれっぽいアトモスフィアがあったのでもしやとは思っていましたが、やはりそうだったんですね。
で、作中では持ってきた人を○○と呼んでおり、オチでその○○は…。いや、あくまで今回登場する食材の内キノコについての情報提供したって事で茸本さんが○○というわけでは…?
ところで近々イブニングでは、「山賊ダイアリー」の岡本健太郎先生が当サイトの趣旨と若干被りそうな新連載を始めるみたいですが、その辺のコネ(?)でコラボ企画になったりとかはないのでしょうか?
僕は作中には登場しませんww銅蟲さんの仕事場とうちは結構近所なので、今年とれまくったポルチーニをご提供しただけですよ。。
みたいですねぇ! 楽しみです。でもまあコラボとかはご縁なのでこちらがどうこう言うものではないですね。どなたから来るどんなお話も僕はウェルカムという姿勢です。
>フォアグラも鶏だし。
…フォアグラはガチョウかアヒルでわ?
鳥 の間違いでした(汗)失礼しました。。
キノコは油と合いますよね!
うどんの出汁とかにシイタケ入ってるとウメエ!ってなるんですけど、それはそれとしてキノコだけしっかり味わいたいなあって時にはなんか油を使うレシピにしたくなります。
僕は獣臭さがそこまで苦手ではないようなので、ジビエ由来の油と合わせたのもすっごいウマそうに感じます。昔旅行したドイツのステイ先で頂いたワイルドピッグたんは、初ジビエだったこともあって脳天突き抜けそうな野趣溢れる香りをしていました。
まさにおっしゃるとおりであります。ヌメリのないキノコなら、まずは油を使って調理するべきかなと最近思うようになりました。
ジビエ脂だったら僕はアナグマの脂がいいかなぁ……あれは美味いものです。。
こんばんは
出だし相当笑わせていただきました。
(完全にツボでした)
イブニングのリンク張ってるところから、この人なんかやる気だって思ってみてたんですがw
いやーこんな簡単なことで1週間の暗い気持ちが晴れて、楽しい気分で週末を迎えられるんですね。
ありがとうございました!
それは何よりであります(笑)
いつも冗談ばっかり言ってて8割がた滑ってますが、時々面白いのがあったら笑ってあげて下さい。。
たまたまの通りすがりてです
食べれる海藻をしらべてて、ここに来ました
素晴らしいサイトですね!
まだ、全部読めてないけど、正直に凄い!
これから、頻繁に覗きにきます!
ありがとうございます! 頑張って更新してますので、ちょいちょい覗きに来ていただければ嬉しいです。。