3か月放置した蘇を食べてみた

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カビ

突然ですが今晩、TBS系で24:20より放映される「NEWSな2人」という番組に出演します。


よろしければご覧くださいませ。。


先日、1400年の時を経て、令和の世の中に一瞬だけ降臨した「」ブーム。

牛乳をメイラード反応させつつ煮詰めて冷やし固めれば簡単にできるとあって、日本中誰もがトライしましたね。
そのまま、日本古来の伝統菓子として親しまれるものになっていくかと思いきや、現代日本人の予想以上の飽きっぽさ故か、またも一瞬でその存在が忘れ去られてしまったようです。


ぼくは昔からこの蘇が大好きでしょっちゅう自作していたというのもあり、適当に一回作って飽きるなんていうしょうもないマネをするはずもなく、いろいろ魔改造をしてブログのネタにさせてもらいました。

蘇マンベールチーズを作ってみた
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蘇ルゴンゴーラチーズはかなり刺激的な味
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ぼくが最近傾倒している「カビ食」について、その手軽さを皆さまにお伝えするよきネタになってくれたと思っております。

しかし、白カビ(カマンベール)のほうは割と簡単に繁殖してくれたのですが、青カビ(ゴルゴンゾーラ)のほうは一部にしか生えてくれず、ちょっと残念な結果に終わってしまいました。

塩分濃度がいけなかったのか、あるいは酸素濃度が適さなかったのか、はたまたコンタミ(他の菌による汚染)を受けてしまったのか。青カビ自体はとても強い菌のはずなので原因が読めず、悔しいのでもう少し保管して様子を見ようと思ったのです。

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すげーことになった

そしてそのまま3ヶ月が経過しました。

Oh…
もっさもっさですね。謎のカビが。
やはり他の菌のコンタミを受けていたということかと思われます。その多くはおそらく、一緒に熟成をしていた蘇マンベールから移ってきた白カビ(ペニシリューム・カマンベルティ)と思われますが、顕微鏡がないのでわかりません。


これだけカビが繁茂しているのに全くなにも生えていない(ように見える)空間も怪しいです。怪しい匂いがプンプンしますね、精神的にも物理的にも。


まあいいや、食べてみたらわかるやろ。。

食べてみた

チーズ、というかタンパク質製品に生えるカビは沢山あり、そのなかにはもちろん素性がわかっておらず、人間にとって良からぬ作用を及ぼすものも沢山あります。

しかし今回の蘇は製造時に多目の塩(重量比8%くらい)を入れており、この高塩分環境下でタンパク質に繁茂できるカビの種類はそんなにはありません。
そしてそのなかに、アフラトキシンなど致命的な毒成分を発生させるものは今のところ見つかっていません。
なので食べても問題ないはず。


何より「気軽にカビ生やして食べよう!」と申している人間がここでビビっていてはなんの意味もないのです。
理屈上安全なら安全なんだ! やってやるぜ!! うおぉぉぉぉあぁぁ


まずは白カビゾーンから……いただきます!

……(≧~≦)うんまぁい
これはあれですね、完全にカマンベールチーズ。しかも国産メーカーの穏やかーなやつじゃなくて、本番フランス・カマンベール村のしょっぱくて、アンモニアっぽくて、ピリピリするあの強烈な味わいのあれ。
単体で食べるとちょっとキツいですが、赤ワインと合わせるとめちゃくちゃ旨くなります。ここのカビはやはりペニシリューム・カメンベルティで良かったみたい。


このもふもふ部分も食っちゃえ。

……味、しないね……?
これはペニシリューム・カメンベルティの菌糸ではなく、純粋な子実体の味なんだろうか。



続いてこの青カビパート。青を通りすぎてドス黒くなってらぁ……
でもここはゴルゴンゾーラそのものを貼り付けておいた場所なので、ゴルゴンゾーラの青カビであるペニシリューム・ガラウクムが繁殖しているはず。安全性は最も高いはずです。迷わず行けよ、行けばわかるさ。

……(;´~`)うはー
これは……ゴルゴンゾーラが熟成しすぎてしまった味がします。旨味とかその辺もあるんですけど、強烈な刺激とアンモニアのかほり。バローロみたいな重い赤ワインをもってしても対抗するのは難しそう。


そして最後にこの

なにもない部分を頂きます。とはいえなにもないことはないはず。青カビという最強の糸状菌に挟まれても元気に繁殖できる、例えば枯草菌のリネンスとか納豆菌とかがいると思うのですが……


……(≧ω≦)これもうまーい!
味としては完全にウォッシュチーズのそれですね。やはりリネンス菌がついてくれたのではないかと思われます。まあ、顕微鏡ないしハッキリしたことは言えないけど。




というわけで全体的に美味しくいただくことができました。
試食後12時間が経過しましたが何の異常も起きておらず、基本的にはすべて予定通り・推測通りの安全なカビだった(もしくはこの程度の摂取であれば中毒の閾値に至らない程度の毒性しかなかった)と思われます。環境を整え、余計なコンタミが起こらないようにしたことがこの結果に繋がったと考えています。よかった。

内部まで熟成が進んですげー美味くなってた


これからも引き続き色々なものに色々なカビを生やして食べていきたいと考えております。もちろん安全第二でやっていきますよ。



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さまざまなヘンテコ・トンデモ・絶品食材を食べていろいろな目に遭った茸本の体験記が、cakesでの連載を経て単行本になりました。

ブログとはまた違った切り口の文章をお楽しみいただけると思います。ぜひお手にとっていただけると嬉しいです!

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野食ハンマープライス

コメント

  1.   より:

    カビ食極めるなら顕微鏡買いましょう

  2. Gチャン寝ル より:

    お見事です!
    ずっと陰ながら応援してましたが
    茸本さんの食の探究心には毎度驚かされます。尊敬致します。

  3. コテ より:

    そのままぽっくりコースもありそうなので顕微鏡はぜひ買ってくださいw

  4. 奇食見る専 より:

    昨今はウォッシュ激励の時代‥色々ウォッシュウォッシュして食べて欲しいですねぇ

  5. りゅん より:

    いつも楽しくブログとか拝見してますけど、ここ数年かなり攻めてますよね…?例えは悪いかも知れないけど炎上系YouTuber的な

    部外者に言われるまでも無いと思いますが、お身体には気を付けて下さい

    • 茸本 朗 より:

      ありがとうございます! 最近、自分の中での刺激が足りなくて(;´∀`)体調を崩さないぎりぎりのラインを攻めていきたいと思います!

  6. RON より:

    自作ヨーグルト放置しすぎるとオレンジっぽい点が増えてくるんだけど同じ菌かな?ちなみに気にせず食ってますが…味変わんないし。自分の舌と嗅覚を信じてます!!

    • 茸本 朗 より:

      同じ菌かな……どうでしょうかね(;´∀`)菌についてはむやみなことを申し上げられないので、自己責任でとしか言えなくてすみません。
      どうぞご自愛くださいませ。

  7. あべ より:

    一つの塊から3種類の味がするなんてトリコの食材みたいだ

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