天然ホンシメジ称揚

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それにしたって、ホンシメジですよ。

「香り松茸味占地」のあのホンシメジ。
空前絶後の超絶怒涛の美味キノコにしてすべてのキノコ狩りストの憧れの的。


それがまあこんなに見事に菌輪を作っているなんて。



いま冷静な頭で改めて振り返ってみると、少なくとも山梨界隈ではそれなりに豊作だったんじゃないかという気がしています。
2週にわたり、複数個所で発生を確認しているので。

あーあ、もうちょっとガチで探していたらよかったなぁ。
今回出会ったポイントは僕のキノコ狩りホームグラウンドなのですが、これまでホンシメジに出会うことはできていませんでした。
ホンシメジの発生時期はコウタケのちょっと後、ハタケシメジのちょっと前なので、出会えないはずはなかったんだけど……
採れないコウタケちゃんの影をだらだらと追い続けていたせいでしょうかね。


まあ、来年の楽しみが増えたのは間違いないのです。
こうやって年々楽しみが増えていくのでキノコ狩りは楽しい。

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栽培ホンシメジと天然ホンシメジ


さてこのホンシメジというキノコですが、多くのキノコ好きにとって「期待と失望」の代名詞になっているんじゃないかと思っています。
その理由は栽培の“成功”。

かつてマツタケとホンシメジは「栽培できないキノコ」の代名詞でした。
栽培できるキノコとできないキノコの違いは、木材を腐らせて養分を得るもの(腐朽菌)と、木と共生しながら養分を得るもの(菌根菌)の違いです。
木と共生するメカニズムが解明されていないため、菌根菌を人工的に発生させることはできないとされていました。
シイタケ、エノキタケ、ブナシメジといったキノコは前者、マツタケ、ホンシメジは後者に属します。

しかし、そんなホンシメジの「栽培品」が10数年前、突然市場にあらわれました。
かつて「本しめじ」と呼ばれて売られた栽培ヒラタケの再来かと思いきや、売られているものはまごうことなきホンシメジの形態。
ひとパック500円と栽培きのこの中ではかなり強気の値付けも合わせ、かなり話題になったように記憶しています。


「ホンシメジの栽培が成功したなら、マツタケも近いうち栽培が可能になるだろう」
キノコに詳しい人々はみなそう感じ、一部メディアもそのように報じました。
マツタケの栽培法を研究している企業の株価も結構上がったようです。

しかしそれ以降、現在に至るまで「マツタケ栽培成功」の報が出る様子はありません。
出たのは「松きのこ」とかいうマツタケに似た見た目をしたシイタケと、それを「生で食べる」などという気の○ったレシピだけ。
それもそのはず、ホンシメジの栽培成功は残念ながら「菌根菌の栽培成功」と完全にイコールではなかったのです。

Wikipedia ホンシメジ#人口栽培

ホンシメジは菌根菌なのですが、一部株は例外的にタンパク質を「分解」し、栄養源にすることができるのだそうです。
栽培に成功しているのは当然ながら、それらの特殊な株。
つまり栽培品は基本的に「腐朽菌性ホンシメジ」というわけなんです。

その影響があってか無関係か、栽培ホンシメジの風味や旨味は、やっぱり天然ものとは異なるように思います。
他の栽培きのこと比べると味は良いし、あの「プリプリッ」としたかさの食感は高く評価できるんですけどね。。

もし現状の開発レベルのままマツタケ栽培が成功するとすれば、それはホンシメジ同様「腐朽菌型マツタケ」株が発見されるかどうか、という点によるでしょう。
でもそれがあのかぐわしい香りを発するかどうかは……どうでしょうね。

天然ホンシメジを味わう


天然ホンシメジは、いかなる形をしていても、どのようなサイズであっても、持った時に「ウワッ重いッ」ってなります。
それだけしっかりと身が詰まっているのがこのキノコの魅力。
とくに柄の根元の身の詰まり具合は素晴らしく、加熱した際にはプリプリとジャキジャキが同時に口の中で爆発するような官能的快楽に身もだえさせられます。
これはほかのキノコにはちょっとないかなぁ。。。

それと、改めて言うまでもないのは旨味の強さ。
ホイル焼きにすると

すんげえ濃い旨味汁がとれます。
先日も書いたけど、これが口の中にべたべた貼りついて、さらに余韻が超長い。
甘みすら感じます。


ポン酢で食べましょう。


混ぜご飯にしようと思い、サラダ油と醤油、みりんだけで炒めたのですが

何でしょうねこのかつお出汁みたいな香りは。
みりんと間違えて白だし入れちゃったのかと一瞬ビビったわ。

ご飯:ホンシメジ=1:1
笑っちゃうくらい美味いです。


濃い味付けにも負けない風味と味。

……うーん、やっぱりホンシメジがNo.1なのか?
いやーでもコウタケも捨てがたい……うーん……優劣つけられない。。

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