やっぱり本ポルチーニ(ヤマドリタケ)は別格だわね

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今年も無事キンモクセイが咲く季節になりました。

この時期って町中にキンモクセイの香りが溢れているので大好きです。本当に幸せな気持ちになります。
さらに、この花の匂いは、僕が一年で一番楽しみにしているアイツのシーズンインをお知らせしてくれる存在でもあります。
そう、コウタケ。

例年、この花が咲く9月中旬ごろに山に入ると、ラフレシアのような奇妙な見た目のコウタケが大輪の花を咲かせていて、手中をカイカイにしながら採取しているのです。(素手で触るとかぶれるので)
今年も喜び勇んでコウタケポイントに行ってきたのですが……


……残暑ざんしょ。
ツクツクホウシどころかミンミンゼミ鳴いてはりますやん……orz

当然コウタケはないどころか、タマゴタケやアカジコウのような夏のキノコですらも全然出ていませんでした。
そういえば、今年モモをたくさん送ってくれたSmall Bearさんが「甲府盆地はぜんぜん雨降らなくてモモがピンチです」っておっしゃってました。
本来乾いた土地を好む果樹ですら水不足に苦しんでいるのに、より多くの水を必要とするキノコはさもありなん。
今年のキノコはしんどいかもなぁ……


暗い気持ちになりつつ、国中地方をはなれ郡内地方に転進したのですが、これが正解。


カラマツ林のハナイグチをはじめ、それなりの数の食菌が出迎えてくれました。


そして、途中クロカワのポイントをあさっているときに、それは御姿を現すのです。


ヤマドリタケ、キター!!!(≧∀≦)

ヤマドリタケは、我々がよく採取しポルチーニと呼びならわしている「ヤマドリタケモドキ」とは別の、正真正銘のポルチーニ茸。
イタリアでポルチーニ、フランスでセップと呼ばれるキノコと同一種だと考えられています。(キノコは同じ種が汎世界的に存在することは珍しくない)
コメツガ、ウラジロモミ、シラビソなどの北方系針葉樹林にのみ発生するため、関東以南では姿を見るのも至難の業。
高山地帯の原生林を探すか、北海道のほうまで行かないと確実に採取するのはできないと思われます。
このポイントで見るのは4年ぶり3度目です。確率的にはマツタケと同じくらいの難易度じゃないでしょうかね。


我々は、敬意をこめて「本ポルチーニ」と呼んでいます。

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ヤマドリタケを愛でる

ヤマドリタケはあらゆる要素が完璧で、キノコにおける「イデア」に最も近いものだと推測されます。
まず、そのプロポーション。


この美しさ、きっと隠しミッキーならぬ隠し黄金比が各パーツにちりばめられているでしょう。
さらに驚きの充実度。持った時に思わず「ウッ」と声が出るほど、見た目からは信じがたい重みがあります。

そしてもちろん、味。

余計な装飾は必要ない。


バター、塩コショウでじっくり炒め、


トーストの上に乗せるだけで勝負はついたも同然です。
何だこの大脳旧皮質に貼りつくような濃厚なうまみは……
なんだこの心地よさの塊のような歯切れは……


美味すぎワロタ。キノコの枠を超えた何かとしか思えません。

味:★★★★★
価格:★★★★★



ドライポルチーニでも旨味の一部は体感できますが、全体的な風味は及ぶべくもないでしょう。
ヨーロッパでも生のポルチーニのシーズンは祭にも似た盛り上がりを見せるようです。

果たして次に会えるのはいつになるか。
キノコの神様にお祈りしつつのんびり待とうと思います。

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コメント

  1. とっきー より:

    こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。

    セップ!フランスのレストランで働いていた時、10月ごろに毎朝大量の木箱に入ってやってくるヤツらを掃除していたことを思い出しました。ちっさいムカデやナメクジにビビりながら下処理をやってました…

    今回採取されたものはかなり綺麗ですね!
    とても美味しそう…秋花粉があるので山に取りに行けないのが残念でなりません。
    更新楽しみにしております!!

    • wacky より:

      天然キノコの処理はムカデとの戦いですよね……何度家の中で脱走されてバイオハザードになりかけたか

      こちらでヤマドリタケが採れる場所は非常に高いところで、花粉症とは無縁ですよ(`・ω・´)一度探されてみるというのもよいかもしれません! 更新は頑張りますw

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