福神漬けに使われるナタマメ……の近縁種「ハマナタマメ」を食べてみた

今回の天草旅行で宿をとったのは、上天草の樋島(ひのしま)というところ。
本土から自動車だけで行ける島の中では、もっとも多くの橋を渡るという。(7橋)
その為か、島全体が非常にひなびていて、秘密基地的な雰囲気を持っている。


宿の女将さんは「ホーントここにはなんも無かですけん」と自虐的に笑ったが、八代海という遠浅の地中海と、東シナ海の対馬暖流の影響が複雑に絡みあうこの島の環境は、他では得られないユニークなものだ。

ヒトデ料理や外平海岸など、観光資源はいくらでもあり、本気を出せば今の何十倍も有名になれるだろう。
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だが同時に、この「隠れ家感」が最高の観光資源であるような気もして、複雑な思いになる。


ヒラは釣れなかったけれど、この島のことはとても好きになった。
ぜひ、またお伺いしたいものだ。

 

ハマナタマメの実を採取した

今回この樋島を探索していたときに、見慣れないマメ科植物を見つけた。

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パッと見はクズにとても良く似ているが、小葉が小さくて強い光沢がある。

そしてそれ以上に違うのが莢果。

長さは10cmを超える

長さは10cmを超える


野草でここまで大きな莢をつけるものはそうそう見かけない。
気になったので調べてみると、どうやらハマナタマメという植物のようだ。


ハマ○○という野草には、無印とはさほど近縁でないものも多いが(ex.ハマボウフウ、ハマエンドウ)、このハマナタマメは無印ナタマメとはかなり近縁にあるようだ。

ナタマメというものにそもそも馴染みがないよ、という人も多いかもしれないが、福神漬けに入っている剣型のスライスは未熟なナタマメの莢だったりする。
また、抗アレルギー作用を持つことがわかり、民間薬的に利用されることもある。
僕も幼少時、あまりに鼻づまりがひどく、母親に頼んでこのナタマメの粉末を取り寄せて服用していたことがある。


色々な形で利用されるナタマメの近縁種ということもあって、ハマナタマメの莢果も期待されるが、さらに調べてみたところどうやら有毒であるようだ。

調理不十分の大豆による食中毒の原因となるレシチンタンパクよりさらに強力な毒性タンパク質が含まれており、食用には相応しくないとのこと。


一瞬ガッカリしたが、よくよく調べてみるとこの成分は無印ナタマメにも含まれており、そのためナタマメを食用に利用する際は、まだ若い莢のみを利用するのだという。
確かに、福神漬けに入っているスライスは莢のみで、豆らしきパーツはない。

であればハマナタマメも、莢のみであれば同様に利用できるのではないだろうか。

ハマナタマメ(莢)を食べてみた

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ということで採取してきたハマナタマメ莢果。

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内部ではマメ(種子)が成長してきているようだが、莢そのものはまだ柔らかく過食部も残っている。

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とりあえずスライスしてマメを取り除き

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油で炒めて食べてみた。

……(´・~・`)
ちょっと堅いなぁ。
莢の外皮は柔らかいのだが、内皮がかなり硬化してきていて舌に触る。

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ということで内皮を剥きとって

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硬い部分も食べやすくなるように天ぷらにしてみた。

……(`・~・´)
うん、サクサクとして少し苦味があり、スナップエンドウの天ぷらの野趣マシバージョンといったカンジで、悪くない。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆



とりあえず、しっかり加熱して食べれば特に問題はないということがわかった。
次回はぜひもっと若い莢果を手に入れて、福神漬けにして食べてみたい。

 
 
 

コメント

  1. マック より:

    このサイトが大好きでいつも拝見しておりました。
    ま、マジですか…。
    憧れの茸本さんが天草の、しかもわが地元龍ヶ岳町は樋島に来られていたとは(絶句)…
    ヒラなんていくらでも(それこそ嫌というほど)釣らせて上げられたのに。
    機会がありましたら是非また天草に遊びにいらしてくださいね!
    その際ヒラの御用命はぜひ私めに(笑)

    • wacky より:

      あのあたりにお住まいでしたか!
      リアルタイムで行動をネット上にあげるのは憚られるのですが、こういう時は「○○なう」とかツイートして近隣の皆さんからの有益な情報をGetするのもアリかもしれませんね……

      ヒラの野郎は許しがたいですが、樋島はとても気に入りました。
      また釣りに行きたいな……でもその時はむしろミズイカの釣りを教えてほしいですw

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