片瀬漁港の直売所は「観光地化されてなくて」イイ!(・∀・)

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僕の考える良い朝市(直売所)とは、
①網に入った魚を
②選別せずそのまま
③新鮮なうちに売る

市場だ。

簡単に言うと「利益は盛っていただいていいので、余計なことはしないでください」という事になるだろうか。

非常に簡単なことに思えるのだが、残念ながらこれに当てはまる朝市は非常に少なく、特に観光地化しているところの市場では売られているのはアジ、サバetc.の干物だけ、というところが多い。
伊豆など、行くたびに「ここの海には干物が泳いでるんかい!」と突っ込みたくなるほどに干物しか売られていない。
原材料を見ても中国産とノルウェー産ばかりで、地場の魚ですらないのだからもう何もコメントできない。

それに対して、鄙びた漁港の多い外房には、地魚をそのまま売ってくれるところが多かったのだが、ちょっとばかり遠い。
もっと近くに、僕の期待に応えてくれる市場は無いのだろうか。

ありましたよ!
片瀬漁港,直売所

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観光地のなかの本格的朝市

神奈川県下最大の観光地のひとつ、江の島。
都心からも1時間内で到着できるこの地はサーファーの聖地であるほか、島内の観光地もにぎやかに整備されて今や完全に若者・家族向け観光地に成りつつある。
7月の海開き以降は海の家の営業も始まるため、よりにぎやかになるだろう。

そんな江の島・片浜地区と新江の島水族館の間に、片瀬漁港という小さな漁港がある。
Googleマップなどで見ると、沖に突き出した2本の堤防が非常にユニークな形をしているのですぐにわかる。
この堤防は手すりが付けられ、海釣り施設として整備されている。

観光地の中にある観光地化された漁港、と言えるこの漁港だが、ここで開催される朝市がかなり「ガチ」だったのだ。
片瀬漁港,直売所

「入り会い箱」は良い朝市のしるし

ここの朝市を教えてくれたのはせつなさんなのだが、子曰く「雑魚がいっぱい入っているトロ箱がだいたいあって、1ざる200円とかで投げ売りされている」とのことだった。
このような箱のことを「入り会い箱」というのだが、これこそがまさに頭記の条件②に当てはまる。
定置網漁をやっている漁港なら、必ずこのような売り物にならない雑魚が大量に採れているはずなのだが、入り会い箱を見かけることはそれほど多くない。
廃棄されてしまっているものも多いだろう。

しかしこの箱の中にあるものこそが、僕ら地魚マニアにとっては宝物になる。
普段市場に出回らないマニアックな魚が、捨て値と言っていい値段で売られているのだから見逃す手はない。
ホンネを言えば入り会い箱さえ有ってくれれば構わないのだが、そうすると漁師さんもやっていけないと思うので他の魚も買っていくことにしている。
片瀬漁港,直売所

良い朝市はハードルも高い

先週末、ついにその片瀬漁港朝市に行く機会を得たのだが、それにあたってせつなさんより大事な情報をいただいた。

子曰く
「地元の常連が朝早くからクーラーボックスで列を作り、『そんなの買うのかよ!』というマニアックな魚をどんどん押さえていってしまうので、少なくとも30分前にはクーラーボックスを置いていないと話にならない

片瀬漁港朝市(直売所)の開催は9時から、となってはいるものの、良い鮮魚を売る朝市であれば常連がつき、そして独自のルールが形成されるというのはどこにでもあることだ。
僕が小学生のころ通い詰めた福岡・姪浜漁港の朝市も、6時開始をうたっていたが実際は5時半ごろから始まる「予約」制度を駆使しないと良いものは購入できなかった。

今回は日曜日ということで、念を入れて8時ごろに現地に到着したのだが、それでもすでに10個以上のクーラーボックスが並べられていた。
片瀬漁港,直売所

種類は豊富、鮮度は抜群、値段も格安の三重丸

9時になり会場の扉が開くと、先頭から順に魚を入れるカゴを渡されて中に入っていく。
カゴの数は20個ほどのようで、無くなると新たなカゴが空くまでは会場内に入ることができない。
入ってしまえば順番の有利不利はないので「第1ロット」に入れるかどうかが大きなファクターになるだろう。

今回は残念ながら第2ロット2番目での入場になったため、ある程度の魚が買われてしまっていたが、幸いなことに今回は「常連」が少なかったようで入り会い箱の中身は大量に残っていた。
これはものすごいラッキーなことであったと、あとでせつなさんに聞いた。

この時期の人気はマルイカ(ヤリイカの子供)ムギイカ(スルメイカの子供)に集中するが、それ以外にも多くの種類の魚が売られていた。

今回購入したのは、マニアックな順に
・ハダカイワシ(サガミハダカ)
・カタボシイワシ
・イネゴチ
・フトミゾエビ
・ヒメジ
・ヒイラギ
・マルソウダ
・エソ
・ツクシトビウオ
・ハモ
・ウルメイワシ
・アオアジ
・キハダマグロ(あら)

片瀬漁港,直売所
グラム30円~とどれも安く、また迷っているうちに目当ての魚が取られてしまうのでは…という恐怖から大量にカゴに入れてしまった。
売り場に戻すのもマナー違反なので全部購入したがそれでも5000円程度(ハモとあらだけで2000円)と非常に安かった。
これではクセになるのも致し方あるまい。

土曜日以外毎日開催

残念なのはこの朝市、土曜日は開催していないということ。
それでも平日は毎日開催しているというのだから偉大である。
江の島のたもとで開催しているので、釣りに行く前にお土産を確保…という場合にも大活躍するはず。

地元民との熾烈な戦いを制し、今後も変な魚を手に入れていきたいと思っている。
なお今回ゲットした魚たちはまた追って記事にしていきます。

江の島片瀬漁協直売所

神奈川県藤沢市片瀬海岸2-20 片瀬漁港内
土曜日・毎月29日以外 9:00~12:00(開始30分前には行列あり)
水揚げ状況:http://ekgyokumi.blog95.fc2.com/
備考:水揚げ状況のメルマガあり

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魚介その1(魚系) 魚市場
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