ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)を捕まえて食べてみた:③亀モツ煮とゆで卵

ミシシッピアカミミガメ料理第3弾。
1.解体編→ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)を捕まえて食べてみた:①葛藤と解体
2.調理編→ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)を捕まえて食べてみた:②身を調理して食べてみた

どうも現在、この地域のミシシッピアカミミガメは産卵期に入っているらしく、今回捌いた2個体とも体内に未成熟の卵黄(卵巣、いわゆるキンカン)と産下直前の卵を持っていた。

2匹分

2匹分


基本的には産卵期の動物を捕獲して食べるのはよろしくないと思うのだが、このカメについては拡散防止が叫ばれている種なので、むしろ今の時期こそ採取して食べるべきなのかもしれない。(人間の勝手な都合でしかないんだけど)

ということで今回はこのキンカンと成熟卵を食べてみることにした。

 

ミシシッピアカミミガメモツ煮

カメの内臓は膀胱と胆嚢を除いたすべてを食べることができるらしい。
というか身がそこまで大きくないので、内臓も丸ごと食べないと歩留まりが悪くなってしまうのだ。
せっかくいただいた命、最後まできっちり食べきりたいと思うが、場所柄汚染もちょっと気になるので、肝臓は小さいものひとつだけにした。

すべての内臓を沸騰した湯に入れて、
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再度沸騰するまで下茹でする。
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ザルにあげてさっと洗い、一口サイズに切り分ける。
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甲州名物の鳥モツ煮のたれがあればそれを使えばいいが、無ければウナギのたれとすき焼きのたれを半々にしたものを鍋に入れて熱し、
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下処理をした内臓を入れて、たれを絡めながら煮詰めていく。
たれに粘りが出てきたら火を消して、冷ましながら味をしみこませる。

完成。
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鳥モツ煮と比べるとやや色鮮やかだが、ほとんど違和感のないものが完成した。

いただきマース
…(・~・;*)
おお、フシギ食感。。

鳥のキンカンの魅力は、噛んだときの弾力ともちっとした歯切れにあるのではないかと思う。
それと比べると、ミシシッピアカミミガメのキンカンは非常にもさもさしていて、はっきり言えば粉っぽい。
粉吹きいもからさらに水分を取り去った様なカンジで、食感的にはいいとは言えない。

しかし一方で、鳥のキンカンと比べると味が濃く、旨味も感じられる。
そのため大量にたれを絡めても、その味に負けないのだ。

卵管は非常に歯ごたえがよく、牛でいうところのシロと似たようなカンジだ。

レバーは……臭いと思ったが全くそんなことは無く、鳥のレバーよりもむしろ食べやすいかもしれない。
本体のサイズと比べても大きく、食べ出がある。
きれいな水域で採れたものならむさぼり食べたいくらいだ。

心臓も鶏のハツにそっくり。

首を落としたときに採取していた血はしっかりと固まっていたので、そのまま煮込みに入れたが
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硬すぎて歯ごたえはイマイチ。
これは炒め物の方がいいかな。

いずれにしても、鳥モツ煮とはまた違って、ユニークで美味しいモツ煮ができた。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆

茹でミシシッピアカミミガメ卵

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卵は意外なほど大きく、殻もやわらかいものの丈夫そうだったので、そのものの味を見るためにシンプルに茹でてみた。
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とりあえず10分茹でて、割ってみると…
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白身がデロンデロンだ!
殻が非常にカメ臭かったので心配していたが、予想通り白身もちょっとカメ臭い。
これは捨てて、黄身だけ食べてみよう。
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僅かに半熟だが、これくらいなら問題ないだろう。
いただきマース

…∑(・~・´)
こっ、これは、味が濃い!!

鶏卵を固ゆでしたときに発生する硫黄のような臭いがちょっとあるが、それ以上にとても味が濃く、鶏卵の黄身の風味を濃縮したような味でかなりの美味。
何もつけなくても塩味がついていて、不思議な美味しさがある。

「クモワシの卵」ってひょっとするとこんなカンジかしら?

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆

さらに5分茹でてみたが
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白身は相変わらず固まっておらず、黄身だけがさらに固くなった。
といっても箸の先で簡単に崩せてしまうほどだが。

固くなればなるほど味もしっかりとしてきたので、最低でも15分は茹でたほうがいいかもしれない。

結論:ミシシッピアカミミガメは美味い

ということで、ミシシッピアカミミガメをまるっと食べつくしてみたわけだけど、批判を恐れず言えば「食べるために取る価値のある」生き物だと思った。
とくに唐揚げの味わいは他にないもので、捌いて剥き身の状態にしたものを売れば、レストランなどからいくらでも注文が来るものではないかと思う。

ペットとして飼育している人にとっては耐え難い提案であることは百も承知であるが、増えて困っている水域については、積極的に捕獲して食べてみるのもいいのではないかと声高に主張したい。
それによって個体数がうまく調整され、環境への負荷が減り、2020年の特定外来生物への指定も取り消され、引き続き飼育が可能になる(放流はダメよ)……というミラクルも、あるいはありえない話ではないかもしれない。

食べるならまさに今、抱卵している時期がオススメだと思う。
興味が出た人はレッツトライだ!!

 
 
 

コメント

  1. さかどくん より:

    おはようございます(^^)
    この辺りにはあまり見ないですねぇ。
    もしかしたら、雪解け水に弱いのかも。
    まだ、イシガメのほうが多いかなぁ。昔よく釣ったな。めっきり減ったけど。
    あと、ドジョウ、アメリカザリガニも減りましたねぇ。

    • wacky より:

      確かに、温暖な地域出身のカメではありますね。でも今や北海道にも生息しているレベルらしいので、単純に移入数が少なかったのではないかと。
      アメザリも減っているというのはなかなか意外です。疫病でも流行ったかな?

  2. たいめん より:

    >食べるならまさに今、抱卵している時期

    実は飼育してるんですが、この時期になると産気づいて暴れまくるので物凄く鬱陶しいです。今年も職場の花壇(っつってもピーナッツと雑草しか生えてませんが)にリリースして産卵させましたが、産み終わった途端ヤリおわった親父みたいなすっきりした顔してやがるのがまたムカつくw。毎年一応回収するのですが(単独飼育なので無精卵)、私は粉っぽくて、あんまし美味しいとは思いませんでした。

    >2020年の特定外来生物

    カミツキガメの時は環境省の木端役人どもが色々やらかしてくれて、比較的真摯な飼育者をもブチ切れさせ、結果施行前の大量のゲリラ放流を招いた、と仄聞しておりますが今回は大丈夫ですかねえ?申請手続きのコストや手間は相当廉価かつ簡略にしないと分母が桁違い(しかも間違いなく飼育者の意識も低いw)なだけにエライ事になりそう…。
    つか、実のところ私も、余りに高コスト&煩雑だと施行前に捕獲場所にリリースしない自信ないです。生態系もクソもないウチの前のドブ川で捕獲した成体ですから、戻したところで元に戻るだけ、むしろ十数年自然界から隔離してやってたわけで褒めてもらってもいいくらい?

    • wacky より:

      無精卵でもとりあえず産んでしまわないといけないからカメも大変ですねぇ。。そのまますき込んで肥料にしてあげるのはどうでしょう?w

      ミドリガメの場合は特定外来種への指定が長年俎上にあがって、そのたびに「取締無理」という理由で却下されてきているわけですから、あらためて指定されたということは何らかの勝算があるということではないでしょうか?

      ……いや、ないか。お役人さんのやることですからね。
      まあ、有期限の特例措置で現在飼育中の家庭・施設はお咎めなし、放流・販売・生体移動は罰金刑、みたいなカンジになるんじゃないでしょうか。

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