岩魚の塩焼きと岩菜のお浸しで岩魚酒を一献

釣りを全く未経験だった友人が渓流釣りにハマり、素晴らしいポイントを開拓してきたので行ってみようと声をかけてくれた。
KIMG0860
僕の方はというと、渓流釣りは20年以上昔の幼少期に一度やってみたことがあるだけで、ほぼ未経験と言っても良い状態。
それが突然イワナ釣りなんてまず釣れるイメージが湧かず、まあ型を見れたら御の字だろうと内心思いながら向かったのだが
KIMG0861
荷物を置いたところから10mほどの小さな滝つぼでサクッと一匹釣れてしまった。
よほどいいポイントなのだろう。

 

イワナが釣れなくなったので岩菜を採ってみた

しかし、やはり渓流釣りの心得が無いことが災いしたか、その後が続かず。
沢をグイグイと登りながらポイントをランガンしていくが、お子様に遊ばれるばかり。
やがて比較的大きな滝にぶつかった。
KIMG0867
頑張って滝の横の岩場を登り越えるが、上流側には全く生命感が無かった。
おそらくここが「魚止めの滝」(これ以上遡上できないポイント)なのだろう。


ということで探索はここまでとし、戻ることにしたのだが、魚はいなくとも周辺の岩場にはたくさんの食材が見つけられた。
KIMG0888
頭上にはマタタビ

崖にはウワバミソウ

そして水がかかる湿った岩場には、紫色の可憐な花を咲かすちょっと変わった外見の植物が。
KIMG0868
ナス科植物に似た大きな葉が1枚、その周囲に小さな葉を2~3枚散らし、中心から花茎を伸ばして、やはりナス科植物に似た花を3~6個ほど付けている。
遠目から見ると、大きな緑の葉が1枚ペタッと岩に貼りついているようだ。

これはイワタバコという山野草で、こういった湿った岩場に生育するやや希少な山菜のひとつだ。
ナス科植物であるタバコにその外見がよく似ていることから名づけられたのだという。


多くの山菜図鑑に載っているが「生息地が激減しているので、採取は数枚のみに留めるべき」といったことが補記してあることが多い。

それを思い出して、一瞬「採取しない方がいいかな」とも思ったが
KIMG0871
この通り、この沢の周囲に何百ともそれ以上ともわからない大群落を作っているので、まあ大丈夫だろうと判断。
大きな葉ばかり5枚ほど採取した。


後から同じ沢を登ってきた友人に
「イワナ釣れねーから岩に生えてる菜っぱ持ってくわ。『これが岩菜だ!』って言って渡してあげれば1匹も釣れてないレ○ナさんも安心でしょwww」
などとテキトーなことを言いつつベースキャンプに戻った。


その後、1匹目と同じ沢で婚姻色のきれいなオスを追釣し、さらに針を飲み込んでしまった極ロリヤマメをやむなく追加してタイムアップとなった。
KIMG0873

ワイの釣果

ワイの釣果

なおボウズが予測された○イナさんは、その後この日一番のサイズのイワナを上げて我々を歯噛みさせた。
KIMG0885

岩菜と岩魚でイワナ御膳を作る

さてこのイワタバコ、初めて採取したので調理法を調べてみようとググってみると、どうやら各地で本当に「イワナ(岩菜)」という地方名で呼ばれているようだ。
適当な冗談のつもりだったのに……
それ以外では、大きくなってもみずみずしくて柔らかい葉の様子から「イワヂシャ」(チシャとはレタスのこと)などとも呼ばれるそうだ。
いずれにしても、食用として親しまれていることが推測される。


一般的にはお浸しや汁の実などあっさりとした料理で食べられ、ほろ苦味を楽しむ食材なのだという。
じゃあ今回もお浸しにしてみよう。
KIMG0903
ということでさっと塩茹でにして水気を切り、適当なサイズに切ってめんつゆをかけて、完成。

KIMG0902
その他、大きなイワナは塩焼きに、
KIMG0898
小さいほうのイワナとロリヤマメはフライパン+魚焼きシートでじっくりと焼き枯らして
KIMG0908
KIMG0909
骨酒に。


KIMG0916
いただきマース

(´∀`*)はー骨酒おいしい…… イワナの身の素朴な風味と濃厚なうま味が熱燗に溶け出して幸せな気分になる。
KIMG0917

塩焼き…… こちらもほろりと崩れて柔らかく、味が濃厚でたまらない。
KIMG0919
一般的にはイワナよりもヤマメ・アマゴの方がずっと美味しいとされているが、はじめて自分の力で釣ったイワナの塩焼きは養殖ヤマメとは比べ物にならないくらい美味しいのだ。


おっと、今回のテーマを忘れてた。
イワタバコのお浸しもいただきマース
KIMG0918

……∑(`・~・´)
歯応えがとても良くて、シャキシャキと噛み締めた瞬間に口の中にさっと広がる鮮烈な苦み。
決して苦痛なものではなく、むしろ清酒との相性が抜群に良い。
骨酒とあわせて嗜むにはサイコーの逸品だと思う。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆



苦味が苦手な人には天ぷらもいいかもしれないが、そこまでして食べるべき山菜ではないかなあと思った。
この苦みを楽しめる人だけが、ほんの少量山から頂いてきて、一口分を楽しむ。
そんな山菜も山遊びの楽しみのひとつだ。

岩魚と岩菜が採れる貴重な環境を、ずっと守り続けていかないといけないなと思った(KONAMI)

骨酒にした後のイワナがヤバいくらい美味しすぎて我を忘れる

骨酒にした後のイワナがヤバいくらい美味しすぎて我を忘れる

 
 
 

コメント

  1. doiken より:

    夏らしい、涼しげな遊びですね。
    イワタバコは、あるところには沢山ありますよね。
    小さな花が艶やかで綺麗だし、、、
    読むだけで、涼しげな気分になれました。

  2. wacky より:

    イワタバコのいかにも涼しげで、気持ちよさそうな見た目良いですよね!
    生の清涼感を活かすために、人によってはサラダでも食べるようですが、ちょっと苦すぎてできませんでしたw

  3. 夢の天秤 より:

    すみません。レポートは最高なのですが・・

    たったいま、釣りの帰りにセミを拾ってしまったので
    揚げて食ってしまいました。
    羽をむしったらあばれるし可愛くてもう・・

    でも食いました。カラッとして旨かったです。
    目がついてる生き物は可愛くて食いづらいのに気づきました。

    • wacky より:

      セミの芽もなかなかこう…… 訴えかけてくるものがありますよね……
      でもカラッと揚がりやすいし、味もしっかりしてるし良いですよね!

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA