こんなにヒトデを食べ比べた人間は他にいないと思うんだ

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自分でもなんでかわからないんですが、ヒトデという生き物をよく口にしています。

ヒトデ,食べる,料理
代表種のキヒトデ(マヒトデ)はもちろん

ヒトデの正しい食べ方 -食べられるヒトデと食べられないヒトデ-
あなた方のヒトデの食べ方は間違ってる! と僕は声を大にして言いたいのだ。 のっけから何訳わからんことを言っとるのか、とおっしゃる読者諸兄は置いといて、今回はヒトデがテーマです。


クモヒトデも

イセエビとバーターにされたので、やむなくクモヒトデを食べてみた
「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!! ↓↓ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 星海社Webサイト「ジセダイ」で 「野食のススメ 東京自給自足生活」 を連載しています!! ★☆★☆★☆★☆★☆★☆...


イトマキヒトデも食べてきました。

イトマキヒトデは「食用」と「強壮作用」の間で迷う味
あらゆる釣り、どんな餌でも必ず釣れてきちゃう外道というものがいます。それは ヒトデ。 とくにこの写真の「イトマキヒトデ」は、堤防で釣りをしていると必ず一度は顔を見ます。オキアミ、ゴカイ、貝餌身餌なんでも食う貪欲な生物で、口から胃袋を...

そして今回また、そのラインナップに新たに2種、加わることになりました。

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アカヒトデとヤツデヒトデを食べてみた

その2種とは、アカヒトデ

そしてヤツデヒトデです。


アカヒトデはやや温暖な海に生息する中型種のヒトデで、腕の長さは最大で7,8cm。潮間帯より深いところに生息し、大きく潮の引く日なら波打ち際で見かけることができます。
鮮やかな赤色と整ったシルエットが特徴ですが、1枚目の写真のように腕にコブがある個体も多いです。これはアカヒトデヤドリニナという寄生貝に寄生されているからで、その寄生率はかなりの割合に登ります。
ヤツデヒトデはもっと浅いところにも多い普通種で、腕の長さは4,5cmといったところですが、腕の本数がばらつくという大きな特徴があります。この個体のように8本を超えるものもあれば、なぜか5本未満のことも。

ヒトデを含む棘皮動物は5が基本単位となっており(五放射相称という)、ヤツデヒトデのような例は珍しいそうです。


各腕の裏側には割れ目があり、その中に内蔵が詰まっています。中心部が胴体でそこには消化器が詰まっており、エサを捕獲するとそこから胃袋を露出させて体外消化します。硬い殻に覆われているヒトデが肉食をできる理由です。

今回は初めて食べることや、正直どうやっても美味しくはならんだろうという確信があったので、シンプルに茹でと揚げで試してみることにしました。


こちら揚げ


茹でです。サポニンのせいでめちゃめちゃ泡立ちますね。。これが食欲失わせるんだよ……


アカヒトデ、ヤツデヒトデともに加熱するとオレンジ色が強くなりました。イトマキヒトデもそうだったので、きっとカニみたいに加熱で赤く変色する成分を持っているのでしょう。あるいは紅葉みたいに、それぞれの色素が脱落して本来の色味が出てくるとか…


揚げたもの。こういうお菓子みたいで見た目だけは美味しそうです。


こちらが茹で


こっちが揚げですね。いただきましょう


中心からパカッと割れて中身が顔を出します。


灰色のものが内臓、赤いのはもしかして卵巣でしょうか。


殆どが外殻で可食部(?)はほとんどありません。


いただきまーす

……(´✗👅✗`)アヒャー
口にいれた瞬間は「……味の薄いカニ味噌?」という感じなのですが、あとから強烈な渋みが来ます。口がキュッとなる。

不味すぎてどうしようもない、というほどのものではありません。ひたすら生臭かったクモヒトデよりは100倍マシです。ただ、食べ続けちゃダメかもしれないという不安がすごい。


ヤツデヒトデのほうが渋みエグみがより強いですね。飲み込むと、時間差で喉から舌にかけてしびれがせり上がってきました。こりゃあ厳しい。

味:★☆☆☆☆ 入手難易度:★☆☆☆☆こんな簡単に採れるんだもん、美味しかったらみんな食べてるよ


そして、こんなにサポサポしいのに、翌日おっき力が増大したとかそういう効果は一切ございませんでした。もしかして自分サポニン効かないのか……?
一つ言えるのは「キヒトデは偉大」ということですね。効果がないならせめて美味しくないと困るわ。。


というわけで今年も野食ハンマープライスをご愛顧いただきましてありがとうございました! ここのところYouTubeが忙しくてなかなかこちらを更新することができておらず、申し訳ありません。
いまは、茸本が「これは面白い!!」という食材に出会ったときに更新していくスタンスとさせていただいていますが、それはそれとして月に10回くらいはなんとか更新したいものです。面白い食材についてのタレコミありましたら涙ちょちょぎれます。

そんな感じで「動画なんてクソクラエだ、わたしは文字を読みたい!」という硬派でカッチョいい皆様のために、来年も頑張って更新していきたいと思っております。引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。

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魚介その2(魚以外)
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野食ハンマープライス

コメント

  1. へほへも より:

    動画は子育てしながらだと見るタイミング無いんで活字が嬉しいな〜
    仕事と子供の面倒で一日終わるし…寝てる横で音出せないし

    • t より:

      あけましておめでとうございます。
      茸本朗をフォローするのYoutubeが休止中になってるんですけど
      どこで動画やってるのでしょうか?

  2. チャパティー より:

    バキバキ効果なかったのですね。ブログだとYouTubeより尖ってる感じがするので好きですよ!

  3. 匿名希望 より:

    以前も指摘したけどやっぱり画像に字が入ってると見てて目が滑るよ。
    やめた方がいい。

  4. DAIDAI より:

    「動画なんてクソクラエだ、わたしは文字を読みたい!」
    ↑これホント私のことです。

    これからの更新も楽しみにしております。

  5. イトー より:

    茸本さんの文書の勢いが好きです。
    今後もブログを楽しみにしています。

  6. えむっち より:

    明けましておめでとうございます。
    更新するぞ宣言をすることで自分を追い込むスタイルですね!
    私もセッカチな性分で動画というものがとても見れない、好きなアニメさえ早送り、
    という感じなので、こちらのテキストが更新されるのを楽しみにしてます。

    サポニンは水溶性だから塩水とか酢水にさらしておいてゴニョゴニョ、というワケにはいかないのでしょうか。

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