カラスノエンドウはお菓子に使ってこそ輝く

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先日のカラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)豆腐作りで副産物として生成された

おから。
見た目はまさにカスという感じで、大豆のおからと比べると「使えなさそう感」が強いです。
しかしこのカラスノエンドウおから、特徴的なのはその香り。台所全体に広がるほど、強烈な杏仁香を放っているのです。

カラスノエンドウの若い豆も、加熱すると同様に杏仁豆腐様のさわやかな香りがありますが、熟した豆の香りの強さはその比ではありません。豆乳のほうにかなり出て行ったはずなのですが、それでもここまで香りが残っているのはすごい。なんならアーモンドプードルよりも強いかもです。

これを捨てるなんてもったいない! ということで(あとおから自体好きだし)料理に使ってみることにしました。

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カラスノエンドウをお菓子に練り込むとうまい

Twitterでフォロワーの皆さんに「なにつくろー?」と聞いてみたところ、ドーナッツが良いのでは? というリプを複数いただきました。
まあそうだよね、やっぱりおからで作るものといえばドーナッツか卯の花。後者にするにはやや粉の粒子がデカくざらつくので、前者にしてみよー!

と思ったのですが、ここでふと

ワッフルメーカーの存在を思い出しました。
とある事情により先週から我が家に留学しているのですが、彼と目が合った瞬間にふと「ドーナッツもいいけど、ワッフルにしてみようかな」という思いが沸きあがったのです。なんか面白そうだし、あとは高温で揚げてしまうドーナッツよりも、閉じて挟み焼きにするワッフルのほうが杏仁香を閉じ込められるのでは……という考えもありました。



ということでアメリカンスタイルでワッフル生地を作り、カラスノエンドウおからを半分入れて


ワッフルメーカーで挟み焼き。


できた!
……あれ、なんだか杏仁香がしないような……もしかして全部揮発しちゃったかしら。
ややがっかりしつつ、味見してみると……

……(`・〰・´)モナカ感やべぇ……
なんかね、杏仁香が薄くなると、大納言っぽい香りになるみたいです。大変お高級な小豆の香り。
これがワッフルメーカーでパリっと焼き上げられた生地の香ばしさと合わさって「あんこの入った最中」っぽい風味になるみたいですね。思ってたのとは違うけど、これは面白いな……!


もうちょっとなんかやってみよう。
ということで選んだのはドーナッツ……ではなく、イギリスが世界に誇る伝統菓子・ショートブレッドです。
ちょっとね、揚げものするのめんどくさくなっちゃって(;´∀`)リプくださった皆様ごめんなさい。
ショートブレッドはぼくの十八番で、夜中にふと「明日ショートブレッド食べたいなー」と思った時にちゃちゃっと焼いておくことができるのでありがたい存在なのです。


レシピは簡単、薄力粉:バター:砂糖=3:2:1で用意して、薄力粉と砂糖を混ぜます。

そこに小さく刻んだバターを冷たいまま投入し、手の温度で溶かしながらまぜます。実はぼくは東和馬と同じ「太陽の手」の持ち主で、バターと粉がよくなじんだ滑らかな良い生地ができるのが自慢です。パン屋になればよかったな。


これを耐熱皿に敷き詰めてフォークで空気穴をあけ、180℃に余熱したオーブンで焼きます。時間は厚さ5㎜ごとに15分。


できました。


良い焼き上がりですが、おからから水分が出たのか内側がややべちょっとしちゃっているようです(´・ω・`)ショートブレッドではなくスコーンのほうが良かったか(ショートブレッドの原料+牛乳でできる)
まあいいや、いただきまーす

……(≧〰≦)おいしい
杏仁香がちゃんと残ってくれています。ワッフルと違って生地に厚みがあるのが良かったかな。サクサクのなかに豆のプチプチとした食感が混ざり、噛みつぶすと杏仁香がぶわっと広がります。ちょっと中国の杏仁クッキー(杏仁霜)みたいな感じもあってとても完成度が高いです。これは正解の一つだな。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆


カラスノエンドウおから、練り込み系のお菓子なら何でも美味しくしてくれそうな感じがします。集めるのは多少手間ですが、近所でただでいくらでも採れる食材であることを考えればポテンシャルは相当高いです。皆様もぜひいろいろ試してみてください。



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