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 茸本朗 初の単著「野食のススメ -東京自給自足生活-」が発売されました!!
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 リアル書店でも、紀伊国屋さま、丸善さま、三省堂さま、八重洲ブックセンターさまなどの各店舗で目立つところに並べていただいています。
 よろしければぜひ一度、手に取ってみてくださいませ。(ジセダイサイト内で試し読みも可能です)
購入された方、ぜひ通販サイト・アマゾンのレビューにもご協力ください。
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 先日、三才ブックス刊「けもの道」さまから銅蟲さん経由でアナグマをいただきました。


 丸のまま。
 アナグマ肉は以前にゃごにゃさんに頂いたことがあり、大変美味しいジビエ肉という認識なのですが、皮つきの状態でいただくのは初めてです。
 気合を入れてやっていきましょう。
 と、その前に「けもの道」さんについて簡単にご紹介をば。
“狩猟者による、狩猟者のための完全なる狩猟専門誌” ということで、内容的には相当ガチです。
 ジビエ肉の商業流通のための情報や、猟犬育成のプロによる解説、猟具のカタログなど完全に専門家向けの内容が連なっており、プロユースであることが一目でわかります。
 一方で「家庭でもできるジビエ肉の熟成」など、猟をやらないけどジビエ肉は美味しく食べたいぞというぼくのような読者向けの内容もあり、非常に興味深く読むことができます。
 何より全編カラーなのはアツい。猟犬がかわいいです。
 Kindle版もあるので気軽に購入できますね。
内容、詳細については
通販ショップ けもの道本舗
 さんにてご確認くださいませ。
アナグマを解体してみた
というわけで今回は解体写真がモリモリあります。なんなら動画であげてます。
 そういうのはちょっと……という方はこちらからご退出ください。
 あと「かわいそうだからやめろ」というコメントを投じたい方はこちらへ……って言ってせつなさんのとこに飛ばしたら苦情来るかな。
 でもほら、うちのサイト炎上しないのが売りだから。
 まあ冗談は置いといて、どうしても抗議されたいって方はこういうページも併せてご覧くださいませ。
 すごく興味深いです。とくに「捌いてるシーンをネットにあげることの是非」については、すごく考えさせられる。
 「かわいそう」「グロい」「美味しそう」「やってみたい」これらの感情は実は並列するものだと思います。今回アナグマを捌いているときも、ぼくの中にはこれらのすべてが存在しました。
 「かわいそうだからやめろ」という人に「おまえは肉を食べないのか」というのは平行議論の号砲にほかならず、その後のあらゆる議論は無にすぎません。やりたい人がやりたいようにやっていくしかないと思います。
 ぼくは食べたいし、捌きたいからやっていきますよ。


 まず、ざっくりと水洗いして汚れを落とします。
 今回の個体は捕獲後すぐに腸が抜かれているので、内臓に関して扱いに悩む必要がありません。
 まず皮を剥いで、それからばらしていけばよい。シンプルですね。
食肉目だけあって


 爪や


 歯は本当に鋭いです。
 野山で素手でやりあったら勝てないかもしれない。
 わなや鉄砲がこの世に存在していてよかったです。あと猟師さん本当にありがとうございます。
シンクの中を洗剤できれいに洗い、アルコールできれいに消毒して場を作ります。
 本当は吊るしてやるのが一番楽だと思うけど、そんな設備ないしふつうに置いてやっていきましょう。



 足首にくるりと切れ目を入れて、そこからサクサクと切り開いていきます。
今回は初めてということもあり、毛皮を利用するのは早々に諦めました、そんなきれいにさばけねぇ。


 細切れになっても良いので、サクサク切除していきます。
今回一番困ったのが「うちには切れる包丁しかない」ということ。
 皮を切らないようにしつつ、肉と皮を切り剥がしていくには、百均のペラペラのペティナイフみたいなのが向いています。



 まあ、仕上がりさえ気にしなければ小一時間もあれば剥ぎ終わります。
 表面の毛はきれいに洗い流しましょう。
 本当はきれいな解体方法があるんでしょうけど、そんなん気にしてらんない。
 とりあえず四肢を切り離せば何とかなるという精神の元ガンガンやっていきます。



 適当なところに切れ目を入れて、足をぐいぐい動かして関節を見つけ、そこに包丁を差し入れるような感じで足を切り出します。
 ギーZEROでの経験が役に立ちますね。



 すげー皮下脂肪。
 アナグマはこの脂肪がうまいのが魅力ですが、にしても赤身……
どこ……?
前肢にはそれなりについてました。
頭の画像はさすがに怖いのでナシ。
 ここも肉がいっぱいあるので煮込み料理などで使っていきます。
腹腔からは


 どデカい肝臓(と胆嚢)



 横隔膜(ハラミ)



 腎臓(マメ)



 肺、心臓などがとれました。
 これも美味しくいただいていくぞ。



 肋骨を適当な大きさに割って、ひと通り完了となります。
一息ついて、背肉を切り出し


 塩こしょうして焼いてみました。
……(`・〰・´)
 うん、相変わらず脂がうまい。
 美味いけど、以前食べた個体より、若干獣臭が強めかな……
ということで竜田揚げ風に。


 美味い!
味:★★★★☆
 価格:★★★☆☆
 明日からいろいろ試してみましょう。
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コメント
アナグマ野食家の方々に高評価ですよね。
いつか食べてみたいです。
レビュー楽しみにしています!
アナグマ以外と美味しそうですね。
鹿や猪は見かけますがアナグマは殆ど見ないです。
なんも知らんかったら、捌いてから肉はどこ?(ToT)
て、涙目になりそうなくらい脂肪ばっかりですね。
料理編が楽しみです!