先日の金アジ釣りの際、前回メジナを釣ったポイントでふたたび落とし込み釣りをやってみました。
同じポイント、同じ仕掛け、同じ釣り方に加え、前回の経験と反省もあり、今回こそはメジナが爆釣するはず……! と、思っていたのですが。
フグの猛攻に耐え、竿先を引ったくるようなアタリにきっちり合わせて、上がって来たのは
!?
これって……
はるきさん「ヘダイですね」
やっぱり!
今年、東京湾でヘダイ大量発生中らしい
ヘダイはタイの一種で、クロダイと比較的近い仲間。
漢字で書くと「平鯛」で、平らな鯛という意味です。決して屁鯛ではない。
ですが、ぶっちゃけタイの仲間はすべて平たく、このヘダイだけがとりわけそうという訳ではありません。
おそらく、見た目にあんまり特徴がないのでしょうがなくこのような名前にしたのでしょう。
今回釣れたのは全て25cm前後の子ども、長崎では「ヘコ」という脱力感のある名前で呼ばれているものです。
この日は船中10匹を超え、アジを除くと一番釣れた魚となりました。
ぼくは4匹で竿頭。途中から完全にヘダイの釣り方をマスターし、ジェダイマスターならぬヘダイマスターを名乗ることを許されました。ボウズとともにあらんことを……
しかしヘダイ、クロダイ同様内湾に多いタイのようですが、それでもこんなに湾奥にいるとは知りませんでした。
いつもこんなに釣れるんですか? と船長に聞いてみると「ほとんど見たことないし、こんなに釣れるのは経験ない」とのこと。
同じ頃、川崎の東扇島西公園で投げ釣りをしていた友人もヘコを釣り上げており、どうやら何らかの理由でいま、東京湾奥で大量発生しているようです。
ヘダイ釣り場と言えば東伊豆が比較的有名ですが、いまの時期であれば横浜や川崎周辺で簡単に釣れると思われます。ヘダイガチ勢のみなさまはぜひトライしてみてください。
ヘコの酢締めはマダイに匹敵
活け締めと血抜きをし、持ち帰ってきたヘコ。
はるきさんが刺身にしてくれました。
……(`・~・´)
ふむふむ。淡白ですね……
悪くないけど、小さいこともあって印象に残りにくい味ですね。脂もそれほどのっていない。
ふわふわした食感と舌触りのよさは好印象です。これを活かす方法を考えたい。
自宅に持ち帰り、三枚に下ろして
皮つきのまま塩締めをします。
これを甘酢につけて
ヘコの酢締め、完成!
いただきまーす
……(≧~≦)キタコレ
ふわふわした質感は残しながらも、塩と酢で締めているので味がしっかりと出ています。
とくに皮目が個性的で、カスゴ(マダイの仔で酢締めは寿司ネタとして人気)のような爽やかさと、クロダイの磯っぽさを合わせ持った独特の風味は他にはないものです。
そのままでも美味しいですが、これを寿司にすると……
……(≧∀≦)最&高!
地魚を売りにする寿司やさんはこれ置いて欲しい! 仕事ものだからちょっと手間とは思うけど、物珍しさもあるしいい名物になると思います。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
コメント
うちの地方だと「へこ」と言えば「屁こき虫」こと「カメムシ」ですな
関西住みです。筏でのチヌ釣りを特に愛しています。三重県や和歌山の筏では比較的よく見られる魚ですね。
こちらのヘダイは小型でも非常に脂がのっており、ちょうど炊飯器に入るので鯛飯にしたりしています。
ちなみにヘダイの由来ですが、私はチヌや真鯛に比べて頭が平らになっているから「平鯛」だと、周りの人たちに教えていただきました。
たしかに特に30センチを越えてくると同じサイズの真鯛やチヌと比べると頭から吻にかけてヌペッと平たい印象があります。