冬だ! 湘南でウルメイワシを釣ろう!

スポンサーリンク

※※※福岡野食会、引き続き募集中です※※※
1/25 12:00~ 福岡市 樋井川テラスにて開催
詳しくはこちらから





年明け早々に強い寒波が入ってくるとの予報を聞き、げんなりしています。
冬になっても釣れる魚はたくさんいますが、しかし寒波が来る頃になるとさすがにターゲットは減る一方。さすがに毎回毎回ウツボとゴンズイを釣るというわけにもいかないですし、釣りに行きたし獲物はおらず……というつらい状況が続きます。
以前なら横須賀に行ってアイナメでもワンチャン……と思っていましたが、ここ数年の東京湾内のアイナメは水温上昇に伴い絶滅寸前、手を出す気になれません。(温水の使用を減らすことで排水の温度が下がり、海水温の上昇を抑えることができるそうです、家庭レベルでできる環境保全。。)

しかし捨てる神あれば拾う神あり、いなくなったものの代わりに新しいターゲットもまた、現れています。
今回はその中でも最もお勧めしたい魚をご紹介します。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
 

ウルメイワシの美味を侮るなかれ

三浦半島西岸から真鶴を経由し東伊豆まで続く相模湾・相模灘。沿岸にいくつもの港湾や岸壁、磯があり、釣り可能な場所もたくさんあります。
そのほぼすべての場所で、晩秋から冬の間中釣れ盛ってくれる魚がいます。

それは、ウルメイワシ

マイワシ、カタクチイワシとならび、いわゆる「イワシ御三家」とされる魚ですが、知名度はその三つの中では一番低いように思います。わかりやすく言うと「目刺し」の材料になるイワシなのですが、そもそも最近目刺しを食べる人自体見なくなってるからなぁ……
イワシ類の中では大きくなるほうで、30㎝を超えることもあるようです。相模湾で釣れるのはそこまで大きくなく、20㎝弱のサイズが多いです。


しかぁし! ウルメイワシという魚は、このくらいのサイズが一番美味しいのです!(ド  ン  !!)
マイワシの魅力がべっとりと乗った脂、カタクチイワシの魅力が身の濃厚なうま味だとすれば、ウルメイワシの魅力は筋肉そのものの柔らかさ。

刺身にすると舌の上でトロッととろけて、甘みと柔らかいうま味を残し消え去ってしまいます。
脂の有無にかかわらず「トロイワシ」なんて呼ばれ方をされるほど。

この柔らかさは大きくなりすぎると失われてしまいます。20㎝を超えてくると身と骨がしっかりしてくるので生だとあまり美味しくなく、目刺しにしたり干物にするのが美味しいです。


刺身以外にも、柔らかさを生かした食べ方があります。
まずは手開きにして酢締め。
きっちり締めても残るトロっとした舌ざわり、これで寿司でも握ろうものならとんでもないことになるのは目に見えてますね。酒が止まらん。

それから、最近ぼくが一番気に入っているのが

塩煎り。
海水程度の塩水で水気がなくなるまで炒り煮にするという簡単な料理ですが、ウルメイワシで作ると抜群に美味いです。
しっかりと煮詰めても硬くならず、煮汁に出たうま味がすべて身に再帰しているのでただひたすらに味が濃いです。釜揚げシラスがでっかくなって味が濃くなったような感じかな?
甘めの大根おろしをたーっぷり添えて食べると……酒が止まらん。。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆



あ、大事なこと忘れてた!
ウルメイワシの釣り方ですが、サビキという釣り仕掛けの4号(小さいの)がひとつあればOKです。釣り餌も不要!
夕方になると、漁港や湾の奥まったところに大きな群れが入ってきて溜まるので、その中にサビキ仕掛けを通すだけでいくらでも釣れます。

針の数だけ釣れる「こいのぼり」も簡単。


餌を使わないで釣ると、内臓ごと丸干しにできるのでそれもうれしいです。
本当にどこの港にも入ってくるので、サビキ仕掛けと釣竿をもって気軽に海に行ってみてください。ほんと釣れるから!

30秒でこれ



★☆★☆★茸本朗の新刊が発売されました☆★☆★☆
さまざまなヘンテコ・トンデモ・絶品食材を食べていろいろな目に遭った茸本の体験記が、cakesでの連載を経て単行本になりました。

ブログとはまた違った切り口の文章をお楽しみいただけると思います。ぜひお手にとっていただけると嬉しいです!

スポンサーリンク
 
スポンサーリンク
魚介その1(魚系)
スポンサーリンク
茸本 朗をフォローする
野食ハンマープライス

コメント

タイトルとURLをコピーしました