9月のキノコ捕り物まとめ

昨年は9月末から秋のキノコ探索を本格的に開始して、28日にコウタケの大捕り物があったのだがその後はしばらく低調に陥った。

主因としてはこれまでホームグラウンドとしてきた富士山の大規模な採取制限と、9月中の雨の少なさによるものだったと思われる。
特に亜高山帯での水分不足は顕著で、保水力の高いミズゴケの斜面にもキノコは姿を見せてくれず、観察・採取会を開催していた僕はノイローゼ寸前になった。


今年はその轍を踏まないように早めに始動したこと、また去年以上に8月下旬・9月上旬の雨が多かったのがあり、ここまでそれなりによい結果が出ている。
来年以降のログも兼ねて、簡単にまとめていきたい。

 

亜高山帯(富士山、大菩薩嶺等)

富士山をはじめ数ヶ所を回ってみたが、今の時期のキノコ狩りは極めて「タイガ的」で、盛況ではあったが個人的にはイマイチだった。

タイガというのは北半球の亜寒帯に広がる針葉樹林のことで、広大な大地にどこまでも同じ針葉樹林(モミ、ツガ、トウヒ、カラマツ)が広がっている。
これらの樹木には菌根菌のキノコがよく発生し、ヤマドリタケ(ポルチーニ)や各種のイグチ、アンズタケ、クロラッパタケ等の一級の食用キノコが大量に採れる。
そのためこの地域の人々、特に東欧の人々は本当にキノコが好きで、乾燥品やピクルスにして保存し、一年中同じキノコを食べ続けている。

この時期の関東の亜高山帯はまさにそれと同様で、どこまでも続く針葉樹林帯にハナイグチ、タマゴタケ、ショウゲンジが発生し、延々とそれを拾い続ける作業になる。

ハナイグチだけで(やろうと思えば)10㎏は採れる

ハナイグチだけで(やろうと思えば)10㎏は採れる


誰のカゴもハナイグチでいっぱいでみんな楽しそうなのだが、僕はどちらかというと雑多なキノコが大量に採れてくれるほうが好きなので、今後この時期に来ることはあまりないかもしれない。

アカマツ・コナラ(奥多摩、丹波山、大菩薩嶺等)

もうこの時期はここだけでも十分いいかもしれない。

去年9/28に大量に採れたコウタケだが、そのときはすでに黒くなってしまっているものが多かった。
そこで今回は少し早めてみたのだが、ジャストタイミングだった。
コウタケ
_DSC1863
_DSC1858
_DSC1820
_DSC1856
半径10mを超える巨大な菌輪を斜面に形成し、大量発生、しかも非常に新鮮なコウタケを前に狂喜乱舞した。

傘径10㎝を超える立派なものだけを採ったものの、持ってきた袋だけでは到底足りず、連れのスカーフと上着に包んで腕に抱えて山を下りた。


その後、山中で出会ったプロハンターとコウタケ情報を交換していると、彼は突然立ち上がり「こっちへ来い」と手招きした。
少し行ったところにある斜面に立つと、彼はおもむろに枝を切り、地面に穴を開けて、そして背負いかごから恭しく2つのキノコを取り出し、地面の穴にさしこんだ。
_DSC1844
こ、これは…マツタケ!!

「まさにこの場所にこんな風に生えてたんだァ。周りもまだあるかもしンめェと思って探したンだけどなかったもんで、諦めて降りできたァ」

い、いいんですか場所なんか教えて!?

「おらぁコウタケを採りに来たんだ、マツタケなんてこの辺はあンまりでねェし、売り物にもならねェ。」
「それに兄さん、背負いかごも持ってねェし、カメラの人だろ?せっかくだから撮って行けェ」

僕はキノコ狩りの際は、会社のD600を持ち出して撮影しているのだが、デカいカメラを首から下げていると、山中で他のキノコ狩りの人に出会ってもあまり警戒されないような気がする。
背負いかごではなく紙袋で行くのも同様だ。

彼は僕のためにわざわざ生えていたところまで戻って、発生の様子を再現してくれたのだ。
本当にここで採れたのか、まるっと信じるわけにはいかないかもしれないが、確かに発生してもおかしくないようなきれいなアカマツ・コナラ混生林だった。

撮影中ずっと、素晴らしいマツタケ香が漂っていた。
マツタケ香、コウタケ香、そしてマイタケ香を遠くから探り当てられるようになれるなら、「トリュフ犬」に生まれ変わってもいいなぁ。。(豚はちょっとヤダ)

その他、ウラベニホテイシメジ
_DSC1748
サクラシメジ
_DSC1703
はまさに盛りを迎え、
アケボノサクラシメジ
_DSC1717
ホウキタケ
_DSC1711
も小さな菌輪を形成していた。

里山(奥多摩)

湖周りの小規模なアカマツ・クロマツ林では、まだ夏のキノコが大量に出ていた。

ハツタケ
_DSC1700
アカハツ

チチタケ(ヒロハチチタケ)

クロラッパタケ
_DSC1728
ムラサキナギナタタケ
ムラサキナギナタタケ
ケロウジ
_DSC1733
それに、初めて見るキノコも。
アオロウジ
_DSC1741
ヌメリアイタケ
_DSC1764
などなど。

このあたりは去年11月にシモコシを採っているので、今年も発生が楽しみだ。

ブナ・ミズナラ林(丹波山)

マイタケを期待して入山したのだが、残念ながら不発。
しかも軽く遭難してしまい、せつなさんのパワフルなパスファインディングが無ければ山岳救助隊のお世話になっていたかもしれない。

沢を登ると素晴らしいブナの倒木がいっぱいあったのだが、ブナハリタケ、ヌメリスギタケは朽ち果てたものだけで、元気なのはツキヨタケのみという状態だった。

ここはマイタケと心中するか、10月中ごろからムキタケと合わせてこれらのキノコを狙うのがいいかもしれない。


遭難から脱出し、高原の道を下りていると、沢の対岸の枯れ木に出る立派なキノコを発見。
_DSC1787
最後の最後で、大量のヌメリスギタケモドキが待っていてくれた。
_DSC1799
_DSC1805
ナメコを大きくしてささくれをまぶしたようなこのキノコは、ジャキっとした歯応え、つるんとした舌触り、そしてたっぷりの旨味を含んだ非常に美味なキノコだ。
1つ1つが大きく、良いお土産になるのでうれしい。

その他、人が入っていないと思われる場所にはシイタケも散見された。
シイタケ

来月はどうなるかしら

というわけで来年以降、9月はアカマツ・コナラ林に集中的に通うことになるだろう。
もちろん、8月下旬からの多雨は必須条件だけど。

去年と違って今年は9月の雨も多いので、10月も良いキノコがたくさん出てくれるのではないかと期待している。
週休3日でキノコ採り&撮りまくりの日々はもうすぐだ。

レンタカー代を安く上げるために、同行者はいつでも大歓迎です。
せつなさんもこれからはカニで忙しくなっちゃうと思うので、一緒に来てくれる人大募集。
興味のある方はコメントか、⇒のフォームからおしらせくださいませませ。

 
 
 

コメント

  1. rennzann77 より:

    羨ましくて悶絶してます。
    ホコリタケとキクラゲから卒業したいのですが、この辺には他の茸が見つからなくて・・・。

    • wacky より:

      南九州はどうしても難しいですよね…霧島あたりの落葉広葉樹林帯ならそれなりのものが採れると思いますが。。
      クロマツ海岸林があるならそこで探すのがいいと思いますよ~

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA