世界最大のカタツムリをエスカルゴ以外の調理法で食べたかった……けど……

シェアする

銅蟲さんからアフリカマイマイのお裾分けをいただきました。

でかい……
これでも小型の部類で、大きいと缶コーヒーのサイズを優に上回るそうです。

アフリカマイマイは世界最大の陸上棲貝、つまりカタツムリ。地上に生えるありとあらゆる種類の植物を食べるので、農業における重要な害貝とされます。繁殖力も強く、世界の侵略的外来種ワースト100にも指定され、生きたままの輸送が固く禁じられていますが、日本の沖縄をはじめ各地に侵入し被害をもたらしています。

今回は銅蟲さんの知り合いの人が棲息地で採取し冷凍したものを持ち帰ってきてくれたそうです。一度食べてみたいと思っていたので嬉しいです。ありがとうございます!

広告
広告

アフリカマイマイ、厳しい

というわけでさっそく調理していきますが、その前に。

アフリカマイマイにはかなりの確率で広東住血線虫という虫が寄生しており、これが人体に入ると髄膜脳炎などの恐ろしい病気を引き起こして死に至らしめることがあります。感染ルートは経口摂取で、アフリカマイマイを生で食べたり、体液がついたものを生食したりすることで感染します。まぁ恐ろしい。

ということで調理時に汁が飛んだり本体が付着したりしたところは、調理後に必ず洗剤でよく洗った上、熱湯消毒を行う必要があります。アフリカマイマイ以外にも、本州にもいるジャンボタニシでも同様の危険があるので、この辺りのものを調理するときは大量の熱湯を用意しこまめに消毒するようにしてください。


諸注意おわり。調理していきましょう。。
アフリカマイマイ、めちゃめちゃぬるぬるが強く、殻の中から無限に出てきます。殻ごとじゃ埒あかねぇ。
というわけでビニール袋に包み、金づちで叩いて殻を割って


取り出します。何食ってるかわからないから内臓は捨て。。

沸騰したお湯で茹でて殺虫し、ついでにぬめりを凝固させます。


エモい形になりましたね。どこからどう見てもカタツムリです。黒いけど。
身をザルに擦り付けてよーく洗い、さらに塩をかけてもみ洗いします。

これだけやればぬめりも落ちて……


……ないや。まだ俄然ぬるぬる。この形状と色合いでぬるぬるなのはいろいろとアカン気がします。個人的には好きな方ですけども。。


しょうがないので最終兵器・酢を振りかけて、化学的にぬめりを凝固させましょう。
これを爪でゴリゴリ擦りながら洗って……



……ダメだ、奥から奥から無限にぬるぬる出てくるぅ……止まらないよぉ……

延々格闘し続けなんとか普通の巻き貝(サザエとか)レベルまで持っていきました。これまでぼくのなかでぬめり最強はカコボラでしたが、今回アフリカマイマイが余裕で飛び越えていきましたね。ぬるぬるしたものを延々擦ってたい人には良い貝なんじゃないでしょうか。



これを刻んで、エスカルゴバター(バター・ニンニク・パセリを合わせたもの)でソテーすればエスカルゴの完成です。実はアフリカマイマイはエスカルゴの代用品として利用されており、安いエスカルゴはコイツらである可能性があります。

しかしそれだとなんか、つまらない。せっかくなのであんまり食べられていない方法で食べてみたいじゃないですか。
というわけで

日本酒と醤油、みりん、しょうがで味をつけて煮てみることにしました。
日本酒を使うことで多少残っている生臭みとぬめりを飛ばし、さらに柔らかく煮あげる作戦。「海のカタツムリ」と呼ばれるツメタガイの調理法を応用します。


しばらく煮ていたら、残ったぬめりがアク状に浮いてくるので丁寧に掬います。これを続けていればやがて……
……!? なんだか、汁がヌメヌメしてきた…?
そのまま頑張って続けましたが、ぬめりはなくなるどころか汁を吸って強くなり、全体に広がっていきます。
そしてそれにともない強くなる臭い。ただの生臭さではなく、カタツムリやナメクジのあの独特な硫黄臭いぬめり臭……


頑張って最後までアクをとり続けながら煮上げましたが、これはちょっとヤバそうです……

泣きそうになりながら試食。

……(;Д;)アカーン!
完全にナメクジ臭いです。あんなに生姜をぶちこんだのにまったく抑えつけられてない……いったいなんなんすかこれ……
というか、あんなに丁寧にぬめりを洗い落としたのに、ごくわずかに残ったぬめりが汁を吸って膨れ上がるなんてもうどうしようもないじゃないですか。

汁気のある料理にしたのがいけなかったのかと思い、改めてエスカルゴにもしてみたのですが

油ごとぬるぬるになりやがった……!
さすがにエスカルゴバターの消臭力の前にはナメクジ臭さもある程度飛んでいたけど、口のなかで唾液を吸って膨らみまくるぬめりが非常に厳しいです。

味:★☆☆☆☆
価格:★★☆☆☆


上記の通りアフリカマイマイは食用にもされている貝なので、決して調理不可能な食材ではないはずなのです。考えられるのは、冷凍によってぬめりが変質し除去しづらくなってしまったこと。バイ貝とかも個体によってはそういうことがあります。

うちの冷凍庫には今回調理したのと同じだけまだアフリカマイマイがあります。どうにかしてこのぬめりをやっつける手段を考えねばならん。
良い案があるかた、ぜひ教えてください。。

★☆★☆★茸本朗の新刊が発売されました☆★☆★☆
さまざまなヘンテコ・トンデモ・絶品食材を食べていろいろな目に遭った茸本の体験記が、cakesでの連載を経て単行本になりました。

ブログとはまた違った切り口の文章をお楽しみいただけると思います。ぜひお手にとっていただけると嬉しいです!

広告
広告

シェアする

フォローする

広告
広告

コメント

  1. u より:

    せつなさんは焼いて食べてたので、あれが正解なんでしょうかねぇ…

  2. まめたんく より:

    天ぷらにしたらじゅんさいみたいな食感になるかも…

  3. ダルカ より:

    天ぷらにしたら外パリ中ヌルのじゅんさいみたいになるかも

  4. せっき より:

    ヌタとかかなぁ