大型連休中は安・近・短をテーマに、身近な場所の5月を感じる野食ハンティング調査を行った。
我々ヒトにとっては5月の頭というのは1年で最も快適な季節の一つであるが、野食業界にとっては冬の獲物と夏の獲物の端境期に当たる。
「帯に短し襷に長し」と言いたくなるシーズンで、海も山も苦戦させられることが多い。
それでも、幾つかの狙った獲物を無事しとめることができ、このサイトのネタを集めることができた。
(捕獲時の詳細や調理などは一つずつ個別記事にしていきます)
ゴールデンウィーク中の調査内容と収穫
5/2(土)晴れ
千葉・三番瀬周辺埠頭にてギャング釣りに挑戦。
戻り遅れのカレイとシタビラメ等を狙うも、1投げごとにすべての針に掛かってくるシロボヤに閉口。
たまたま通りがかった地元のおじさん曰く
・去年は青潮が3回も出たから今年の三番瀬は全然ダメ
・ギャングしてないで普通の釣りがいいぞ
・ウキでスズキを釣れ
とのこと。
どおりで放水路のマテガイがさっぱりいないわけだ…
釣果:シロボヤたくさん
獲得:シロボヤ20個ほど
5/3(日)晴れ
この日も三番瀬に向かおうとしたが、見たことのない長さの渋滞につかまり、干潮時間に間に合わないため断念。
仕方なく反対方向の干潟に向かったのだが、青潮の影響を受けていないと思われるその干潟で大フィーバー。
江戸前本ハマグリを、シナハマグリ混じりで大量に発掘することができた。
4cm以上のものだけ持ち帰ってきたが、幻の味を十二分に堪能した。
掘果:ハマグリ、シナハマグリ、アサリ、シジミ、サルボウ、オキシジミ
獲得:同上
※ハマグリは漁業権が設定されているところが多いので、干潟に向かう前に当地の漁業規定を確認しておくようお願いします!外房や九十九里浜でやると密漁でしょっ引かれるよ!
東京湾内だと漁業権が放棄されている場所が多いので、意外な穴場スポットがあります。でもこれだけ採れるなら、再び漁業権が設定される可能性はあるなぁ…
5/4(月)晴れ
20年ぶりに再会した友人たちと東京湾奥・若洲海浜公園釣り施設へ。
風速10m/sを超える南風に煽られて、風裏となる堤防は終日イモ洗い状態だったが、おかげでコマセを使用せずにイワシ・サッパを釣り上げることができた。
twitterなどを見る限りその前日まではサッパの釣果はほとんどなく、大きな群れが回ってきたのは2015年度ではこの日が初だったのではないかと思われる。
岡山にルーツを持ち、ママカリが大好物の自分のために、フライング気味に登場してくれた彼らに感謝。
なおコマセがないためにタナの設定が非常にシビアとなり、集中力が時間帯ごとの釣果を大きく左右する結果となった。
途中イワシしか釣れない時間が長かったが、つみれ汁を作りたい友人と焼きママカリを食べたい自分との間で熱い密約が形成され、十分な量のお土産を確保することができた。
釣果:サッパ・カタクチイワシ
獲得:サッパ10匹ほど
5/5(火)晴れ
ハマグリをゲットした干潟に、「ざざむし」管理人のせつなさんを誘ってふたたび参戦。
先日干潟をほじくり返した際に、500円玉大の大量の巣穴を確認していたので、今回の本命はアナジャコ、裏本命を大ハマグリとした。
本格シーズンにはちょっと早かったかもしれないが、5連続ヒットなどもはさみ終わってみれば29匹!
無事自己新記録を達成することができた。
アナジャコ採りのコツは、波打ち際から少し離れた位置にある「活性が高いゾーン」をどれだけ早く見極めるかにあるようだ。
このあたり、後日また詳しく書きたい。
釣果:アナジャコ、ハマグリ、シナハマグリ、シジミ、オキシジミ
獲得:同上
5/7(木)晴れ時々曇り
ホームグラウンドでありながら秋にしか訪れたことのなかった富士山のモミ林に、5月としては初めて潜入。
採り盛りのタラの芽やコシアブラは見ないふりをしながら(収穫禁止なので)探し当てたのは
菌界のフグことシャグマアミガサタケ。
致死性の猛毒菌にして「森の哲学者」、しわもだし、地を這う脳みそ。
1合目から絨毯爆撃的にくまなく探していくこと4時間、3合目のモミ林の、林道わきの一角だけにぽこぽこと発生していた。
昨年からずっと逢いたいと思っていたので感動もひとしおだ。
なお先日コメント欄で教えてもらったマスタケについても探してみたが、見つけることはできなかった。
さて、黒ミサ(毒抜き)はいつにしようか…
狩果:シャグマアミガサタケ
獲得:同上
すべてスタッフが美味しくいただく予定
シャグマたんをはじめ、個性的な食材たちがたくさん採れ、大成功と言っても問題ない1週間だった。
いくつかすでに調理・試食済みのものもあるが、レポートは追ってアップしていきますので、しばしお待ちいただければ幸いです。
いつも見に来ていただいて本当にありがとうございます。。
コメント
近くに干潟が無いので、潮干狩りからすっかり遠ざかってます。
貝といえば、実験施設の近くのテトラ帯で取れるジンガサ、ヒザラガイ、ギンタカハマ、雑貝くらいしか縁が無いです。
アミガサタケ・・・・、こっちでは幻です。料理レポ楽しみにしてます。
そちらにはそちらならではのユニークな生き物が居そうですけどね…でも確かに、九州にいたころはキノコの種類の少なさにはがっかりさせられていました。海岸のクロマツ林ぐらいしか採取地の選択肢がなかったですもんね。。
アミガサタケもシャグマアミガサタケもたくさん採れたんで、いろいろ試してまたアップしていきたいと思います!
こんにちは♪
素敵なGWをお過ごしだった様で今回も楽しく読ませていただきました。
私はwackyさんがアナジャコちゃんや、ハマグリちゃんと闘っていらっしゃる間、アサリを採りに行ってきました~(^^)/今回東区に行ってみましたが、アサリを採る人数に圧倒(@.@)マテ貝の殻を発見したので採ってみたいと思ってますが、カニの穴との見分けも難しい、、、、、
穴ジャコの赤ちゃんには遭遇しました。沢山勉強して穴ジャコも採ってみたい(T.T)
まだまだ修行が足りませんです、ハイ。
ということでがんばりま~す☆
どうも、いつもありがとうございます!
東区というと和白の方でしょうか、あのあたりもいい干潟がありますよね!アサリも100万都市とは思えないほどの収量と大きさ。素晴らしいところだと思います。
マテガイはどうも固まって住んでいるようで、鉱脈を見つけられれば大漁なのですが。。最初のうちはわかりづらいので、お相撲さんのごとく片っ端から塩をまき散らすのがオススメです(笑)