関東近海で一番美しい殻(?)のヤツシロガイも身のお味は凡庸

先日、ペンさんからすっげーきれいな貝を頂きました。


中世ヨーロッパの書を彩ったマーブリングのごとく鮮やかな殻の模様は見る人にインパクトを与えます。

これはヤツシロガイという貝で、浅海での漁の際に他の魚介類と混ざって採れるようです。
ボウシュウボラと同様、イセエビ刺し網によく絡み、漁港内の浅瀬に捨てられているのをよく見かけます。
殻の口が広く、大型のオニヤドカリが棲み家にしている場合があり、なんにしても目に入るとテンションが上がります。

ペンさんの行きつけの築地の仲買さんに、変わった貝をたくさん取り扱うお店があるようで、そこから入手できたとのこと。
そういうお店をたくさん知っている人が、なんだかんだで食生活がいちばん豊かですよね。
釣りとか狩りが上手な人の方がいろいろなもの食べてそうですが、話を聞くとそれぞれのシーズンで同じものばっかり食べてたりして、食材の種類的にはちっとも豊かではない、というのはよくある話。

 

ヤツシロガイを食べてみた

このヤツシロガイ、あまり漁獲が多いわけではないようですが、貝殻の綺麗さもあってそこそこの高値がつくこともあるそうな。
巻貝の場合は身を取り出す際に殻を割らないといけないものがあり、そういうものはいくら殻が綺麗でも食材としての価値は下がってしまうのですが、このヤツシロガイはそんな心配は全く不要。


なぜならまず、蓋がない。
彼らは貝類の中では非常に動きが速く、蓋による軟体部の防御を必要としていない……いや、ホントは必要なんだけど、いらねぇし! ってツッパったんじゃないでしょうか。
なお、彼らは巻貝のくせにウニやヒトデ、ナマコなどの棘皮動物をとらえて食べているそうです。マジで速いのな……

それから、大きさの割に貝柱が貧弱です。
ただでさえ殻口が広いのに、貝柱も弱いので人差し指で簡単に身を取り外すことができます。

こんな感じ。

これを酢でよくもみ洗いしてぬめりを落とし、

内臓と唾液腺を切り外し(念のため)


まな板にたたきつけて身を締め、薄くそぎ切りにします。

綺麗な殻に盛り付けて……

……お刺身完成!

いただきマース

……(・~・)
うーん、なんか……コメントに困るな。
巻貝の刺身といえばコリコリっとした食感が身上ですが、この貝はどちらかというとジャクジャクした感じで、正直歯応えはよくないです。
確認してみると、黒っぽい表皮がややしわくて、このような中途半端な食感をもたらしている様子。

身の甘みも、無いわけではないですが、ボウシュウボラよりもさらに弱くてあまり魅力的ではないかな……


火を通したらどうかと思い、バターソテーにしてみたところ……

……(`・~・´)
うん、こっちの方がいいかな。
バターっていうのは貝の魅力を立たせ、足りない部分を補う素晴らしい相棒です。
味が微妙な貝は全部バターでヨシヨシしてあげるのがいいですね。

内臓は旨味が強いわけでもなく、食感がとりわけよいというわけでもなく。。
ぼうずコンニャクさんもおっしゃっていますが「あえて食べる必要はない」かと。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆


せっかくおすそ分けいただいたのに、あまりよい評価にならずすみません(^_^;)
プロならこの貝に合う調理方法も見いだせるんじゃないかしら。

 
 
 

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