生きてる宝貝(メダカラガイ)を捕まえたので食べてみた

最近フジリューが銀英伝のリバイバルを描いていることを知ってびっくらぽんであります。
封神演義はどちらかというと原作派の茸本です。
あんまり言うと貴腐人の襲撃を受けそうなので止めておきますが。



まあこんなどうでもいい挨拶は置いといて、今日のテーマは宝貝(パオペエ)です。


嘘です宝貝(タカラガイ)です。



先日、西湘某港でウツボ釣りをした後、堤防付け根の磯で夜磯遊びをした。

夜のタイドプールは生きものたちが油断しきっているので、ライトで照らしてものんびりしている。
夜行性の生きものは活発だし、昼行性の生きものは寝ているし、どちらも観察にはもってこいなのだ。

また、本来はやや深いところに生息することの多い種が、突然水たまりのようなところに出現することがあるのも冬の夜磯遊びの面白さだ。


この日も岩陰や転石下を覗き込みながらうろうろしていると、突然、小さいながらまぶしい光を放つ物体が視界の端に飛び込んできた。
何ぞやと思いながら光源を探してみると、足首くらいの深さのタイドプールに小さな貝が転がっているのを発見。
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これは…タカラガイだ!
生きてるのは初めて見た!

念のため確認したが、タカラガイは採取や持ち帰りに規制がかかってはいないようだ。
恭しくクーラーにしまい帰路についた。

 

タカラガイを食べてみた

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図鑑で調べてみると、メダカラガイという種の幼貝のようだ。
この種は本州でもごく一般的な種で、南方系の種が多いタカラガイでは例外的に東北地方まで分布しているという。
潮間帯から水深80mまでの海底に棲息しているとのことで、磯遊びの時に出会ってもいいと思うのだが、これまで30年遊んできて一度も生きたものを見かけることは無かった。
なんとなくだが、「タカラガイは深い海の生きもの」というイメージがある。
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小さな貝だが、殻の模様と光沢はあまりにも美しく息をのむほど。
タカラガイは生きている間はその殻を外套膜で覆い、表面の細かな傷や汚れは常に補修され続けるらしい。
つまり、生きているものが一番きれいということだ。


とはいえ、飼うために持って帰ってきたわけではない。

ネットで調べてみると、「タカラガイは美味しい“らしい”」という文章をいくつか見つけた。
なんでも特にワタが美味く、貝の中でもかなり上位にランクインするらしい。

しかし一般的には全く食べられてはいない。
理由は、身が大変取りだしにくいからだ。


殻の収集家は、生きているものや冷凍保存されたものを購入し、野外に放置して身を腐らせて取りだしているそうだ。
たいへんな悪臭がするが、そうしないとあの狭い殻の隙間から身を取りだすことなどできないのだろう。

従って、食べるために身を取りだすのなら…
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…割るしかない。

ここまできれいな貝殻を割るのは、予想以上に罪悪感を伴う行為だった。
タカラガイの美しさは、古代国家で通貨として使われた理由を容易に説明しうる。

その光沢から推測されるほど殻は厚くなく、ハンマーの一撃でかんたんに割れてしまった。
破片を丁寧に外していき、身を引っ張って取りだすと、
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くるくると巻いたワタまでするりと抜き取れた。
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そのまま食べてみると…
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…(・~・)
…ワタが美味い。
苦味があまりなくて、まったりとしていて、後味に舌をリセットするようなわずかな渋みがあった。
サザエの肝(生殖腺)の味の要素を弱めて、そこにアンキモを少し混ぜ込んだような…

身の方は正直小さすぎて存在感が無かったが、普通の巻貝の身の味がする。

これは…結構美味しいぞ!

味:★★★☆☆
価格:★★★★☆

ホシダカラ食べてみたい

今回のメダカラガイも、大きくなると4~5㎝ほどにはなるらしいけど、やはり深いところに行かないと獲れないのではないかという気がする。
でもそれくらいの大きさが無いと食べ出がない。

聞くところによると、南西諸島ではスーパーに観賞用のタカラガイが売られており、10㎝近くなるホシダカラという種もあるのだという。
観賞用ではあるものの、茹でて食べたりしても問題はなさそうだとのこと。
ぜひ食べてみたい。


そういえば、そもそもパオペエって食べられるの無いのかな?

 
 
 

コメント

  1. ぱんたー より:

    5cm位のタカラガイを磯やシュノーケリング中に数回見たことがあります。よく探せば浅場でも見つかると思いますよ。

  2. 貝好き より:

    高知在住の貝好きです。
    高知県西部ではヤクシマダカラを普通に食べています。
    本当においしい貝で、春からの貝獲りシーズンにはこいつを狙って獲ることも
    あるくらいです。
    これまで数え切れないくらいの貝を食べてきましたが、おいしさでは上位です。
    なぜかマガキガイ(高知ではチャンバラ貝)と味の共通点がある気がします。

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