「法螺貝の身は酒を使って取り出す」と聞いたので、フグ毒を持つカコボラで試してみた

「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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先日、沼津まで遠征したにもかかわらず丸ボウズ、収穫はカコボラ1個だけという悲惨な目に遭いました。
ワイ、どうも西伊豆と相性悪い……冬のぶっこみ釣り以外でいい思いしたことがないのです。
西伊豆に自信ニキの案内がほしいところですな。


で、その虎の子のカコボラをどうにかしてブログネタに仕立てようと頭をひねったのだけど、すでに2回ほど登場していて、ハズレはあるけど生でも加熱してもそれなりに美味しいという結論が出ている。
普通に食べても面白くないよねぇ……

というところでふと、カコボラの過去記事を書いた時に読者の方からいただいたコメントで、面白い情報があったのを思い出した。

 

カコボラの身は酒で取り出せるのか

カコボラの近縁種に、「法螺を吹く」で知られるホラガイがある。
殻を加工し笛にしているのだが、当然ながら割れていない殻でないと作ることができない。

一方でホラガイの仲間は筋肉が非常に丈夫で、殻を割らずに身をきれいに取りだすのは困難を極める。

そこで、昔の法螺貝職人は、酒を使って中身を取り出す方法を開発したのだというのだ。
なんでも、酒の上にホラガイをぶら下げて放置しておくと、酒の匂いにつられて中身がにゅるっと出てくるのだと……


なにそのめっちゃ嘘っぽい話。
ソースはないんかソースは。

ググってみると1件だけヒットしたけど、これもソースは明らかにされてないな……
法螺貝は戦国時代を中心にしばしば利用されているし、この取り出し方が有効ならもうちょっと文献など残っていてもいいと思うんだけど。


んまあいいや、カコボラも小さいとはいえホラガイ、せっかくの機会だし試してみましょう。
出てくるようなことがあればサイコーに面白いしね。



ということで、金網に釣り糸を結んで、


カコボラを口を下に向けてぶら下げ、その下に丼に入れた日本酒を置く。


銘柄は最強の吟醸香を放つ磯自慢の大吟醸。
カコボラちゃんが本当に酒好きならばこの香りにおびき寄せられないはずがあるまい。

蓋をして一晩放置してみた。


翌日。


……出てなさそうですねぇ……



あ、いや、いつもよりちょっとはみ出てる!


死んじゃったのかと思って触ったらあわてて引っ込んだので、もしかすると酒に負けて出てきかけていたのか……!?

……まあ、実際はただ、身をしまっておく筋肉が疲弊してだらーんとなっていただけなんだろうけど。
でも、アルコールの影響で身の弛緩が強まった可能性もワンチャンあるかもね~。

丸2日くらいやれたらいいんだけど、この季節じゃ腐ってしまうので、今回はここで切り上げて食べちゃうことにした。

カコボラを酒蒸しにして食べてみた

というわけで生の状態で身を取り出すことは適わなかったのだけど、シンプルに考えれば加熱したら簡単に取り出せるんじゃないだろうか。
サザエのつぼ焼きとかもそうだしね。

というわけで残った磯自慢をぜいたくに使って

酒蒸しに。


予想通りつるんと取り出せました。
ホラガイもこうやって取り出してたんじゃないかねぇ……フツーに考えて。
蒸すのならば殻の模様もあまり落ちないしね。


いただきマース


……(≧~≦*)
甘くて美味Cー!
ホラガイの仲間って結構味にピンキリあって、ボウシュウボラとか身は大きいんだけど味はあんまりなかったりする。
でもこのカコボラは身が非常に甘く、また加熱すると上質なアワビのような弾力と柔らかさのバランスがあってとても美味しい。
(時々しこたまエグイやつがあるけど)

また、内臓にはフグ毒テトロドトキシンが含まれていることがあるらしいのだが、ネットで見ると「知らずに食べたけどぴんぴんしてる」という記事はよく見かける一方で「ホラガイ食べて呼吸困難で死んだ」という文献は見かけたことがない。


内臓も美味しそうだし、ちょっと味見してみようかな。
先っちょだけ! 先っちょだけだから!!


……(`・~・´)
モクモクして美味しいね。
サザエよりも美味しいかも。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆



カコボラはどういう理由か、満潮干潮問わず水面ギリギリのところをフラフラ歩いているのをよく見かける。
殻の様子も含めまず見間違えないタイプの貝なので、見かけたら採って味を試してみてほしい。
小さいけど美味しいし、漁業権もまず設定ないと思うしね。。

 
 
 

コメント

  1. コシヒカリ より:

    >ホラガイの仲間は唾液腺にテトラミンという毒があり、刺身にするときは唾液腺を切除>するのが基本なのだが、この毒は加熱すると活性を失うとのこと

    テトラミンは加熱しても失活しない
    こういうミスはだめだぞ茸本
    http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/chudoku/tetramine.html

    • wacky より:

      ありゃま、そうなんですね、すみません。ありがとうございます。謝罪し、当該箇所を削除させていただきます。
      謎の上から目線はイラってしましたけど、感謝します。

      • wacky より:

        カコボラの唾液腺の毒はテトラミンではなく高濃度なある種のタンパク質だそうです。
        http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_det_14.html
        だから加熱すれば大丈夫なのか……大変なミスでした。当該箇所を修正しました。

        まとめると、カコボラは加熱すれば内臓以外は食用可能。テトロドトキシンは加熱しても不活性にならないので内臓はダメ。

        改めて、ご指摘ありがとうございます。

  2. てれさ より:

    これ一度やってみたいです。
    ホラガイの仲間に限らず、大き目の貝なら出せそうな気がして。

    貝の肉抜きの際、肉を食べないのであれば腐敗させるという手段もあります。昔のホラガイも、腐敗させて肉抜きしていた可能性もあるかも?
    メダカラの記事でも触れられてましたね。
    このサイトの”食べる!!!!!”という方針からは外れてしまいますが…。

  3. 敢えてつっこむ! より:

    実験結果楽しみにしてたのになー。根性無しー。題名詐欺じゃん

    • wacky より:

      そんなもんカコボラに言ってよ(´・ω・`)これ以上試してもたぶん出てこないよアイツ
      ってかホラガイだって本当に出てくるのかなぁ……証拠の動画が見たい

  4. ゲラニル より:

    熱燗の蒸気でつるんと出てきた…とか、そういうのが伝聞のなかで変化していったのかなぁ、とか思いました。

  5. 西伊豆でカコボラよく見かけますね。
    私は西伊豆はホームですよ。
    機会があったらお声かけください。

  6. レバ刺し より:

    アサリなどの砂抜きの時にアジシオ水を使うと無茶苦茶ノビノビだら~んと活動しだすという話を聞きますけど、巻き貝系には効きますかね?

  7. レバ刺し より:

    >>アサリなどの砂抜きの時にアジシオ水を使うと無茶苦茶ノビノビだら~んと活動しだす>>という話を聞きますけど、巻き貝系には効きますかね?

    失礼、アジシオじゃなくて味の素ですね

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