アケビの皮に甘いもの包んでもいいですか……?

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野食会には本当にたくさんの食材が持ち込まれます。
会の頭に、参加者の皆様に食材を紹介していただく時間を取ってはいるのですが、どうしても参加者の多くに存在を認識されないまま(あるいは忘れられたまま)ごく一部のドハマリした人間によって駆逐されてしまう食材がしばしば現れます。
「どれを食べるか」については参加者の皆様の自主性にお任せしておりますゆえ、キャッチーなものに引き寄せられてしまうのはしょうがないこと。


1匹しかいない魚の干物とか、貴重な舶来物の加工肉とか、面白いんだけどバズる前に瞬殺されてしまいます。
皆様のレポートやツイートを見て「食べてない……;;」とお嘆きの皆様、ご愁傷様でございます。
また出会う機会があることを祈っております( ̄ー ̄)ニヤリ


で、それを逆手にとって主催者が悪いことする例もしばしばあります。
ホンシメジのスープとか、低温調理ウツボだとか、食べたことがある人はほとんどいないと思います。


嗚呼! あんなに! あんなにも美味しかったのに! 
まさかまさか まさか食べられなかった人がいるなんて!!


こうやって誰がどれを食べたのかわからない状態にして、参加者相互の不信感をあおっていくと、やがてそれは抑えきれない怒りとなりやがて武器を取り始めるのです。

“ああ楽しいとても楽しい闘争だよ 君考えても見たまえ きっと血みどろの闘争になるに違いない素敵だろ?闘争 闘争だよ” 

 

アケビの皮に椎の実あんを詰めて揚げてみた

まあ実際はそんな大げさな話ではないのですが、先日の焼津野食会でも茸本はみんなの目を盗んでとあることをやっていました。


発端はななしカフェさんが用意してくれた椎の実あん。
本当は羊羹にするはずだったらしいですが、あんこの機嫌が悪かったのかうまく固まらず、柏の葉に包まれて供されていました。


一方でテーブルの上には、直前に採取されたキノコや木の実がディスプレイとして並べられていました。
その中には今や大人気食材と化しつつあるアケビも。

そしてそのアケビと椎の実あんとを見比べたとき、僕の脳内に「詰めて揚げる」という文字列がネオンサインのように光り輝きました。



これまで、アケビの皮に詰めてきたものはいずれもしょっぱいもので、できたものはもちろんご飯のおかず、あるいはお酒のおつまみでした。
アケビの皮の強い苦みは、甘辛い味付けと合わさることで白ごはんにもお酒にも合うようになるので。

でも、純粋に甘いものだったらどうなるでしょう。
苦味をマスキングするのは強い甘みですし、単純に考えたらいけるはず。
でもコーヒーやチョコ味ならいざ知らず、和菓子で苦味を楽しむものってあったかしら……?

まあいいや、やってみるしかない。


ということでまずアケビの中身を取り出し、食べたことない人をそそのかして味見をさせます。

「アケビ初めて食べました!茸本さんありがとう!」礼なんてええんや、ワイの共犯になってもらっただけや……


そこに椎の実あんをよいしょと詰めて

揚げスタンド(焼津野食会場では誰もが揚げたいものをすぐに揚げられるよう、スタンドが常設されています)にあった衣をつけて、

ジュワッと揚げます。
皮の甘みが出ていくようにじっくりと。


できました。会場がムーディーな照明のためうまく写真が撮れませんが、悪くない見た目です。
いやまあ、そもそも揚げたアケビは茶色く変色するのであまりおいしそうではないのですが。

これを輪切りにして、

いただきマース
……(`・〰・´)
オッいいんじゃない? 結構美味しいじゃん。


アケビの苦みは揚げ時間によって結構調整が聞くようで、じっくり長時間揚げればそこまで気にならなくなっていきます。
一方で皮の内側の苦みは残っていますが、あんことのマッチングはそこまで悪くない、と個人的には思いました。
考えれば甘い羊羹と苦い抹茶は抜群に合うわけで、その2つが内包された料理と考えればそこまで違和感はありません。

周囲の人にこっそり食べてもらいます。

「うん、これは美味しい」
「うーん、自分はだめですね」
「こういうのもアリ」
「いやー苦すぎるでしょ」

評価はまちまち。

そういえば、アメ横のドライフルーツ屋さんにドライゴーヤの砂糖漬けが売られています。
これも初めて食べたときはなかなかのショックがありました。青臭くて苦くて甘いからね。
なれると結構美味しいんですけども。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆


というわけで今後、茸本がキッチンで何か怪しいことをしているのに気づいても、気にしないそぶりでお願いします。
こっそりと声をかけたら、こっそりと分けてもらえるかも?

(カギイカのようなとんでも料理の可能性は随時あります。ご注意を)

 
 
 

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